星をみるひと

 

 

項目

評価

面白さ

操作性

快適性

描写性

音楽性

 

 

 

 

 


SF編RPGに挑戦した意欲的作品(?)

筆者がこの世に生まれて半年くらいに発売されたファミコンソフト。SF世界を表現したRPG

超能力を持つ主人公が、仲間を集めて宇宙船内部に存在する世界を冒険し、生きるための道を切り開く。

壮大な背景とストーリー、そして超能力を操るキャラの登場など斬新かつ意欲的な面が見られ、

ドラクエの影響で評価され始めたRPGというジャンルに更なる新風を吹き込むような要素があります。

もちろんそれが実現したかどうかは、後世の様子を見れば分かると思いますが・・・。





素材を活用しなかった故の多数問題点

先述しましたが、この作品は意欲的な試みやシステムを取り入れようとした姿勢が見えます。

SFという敷居の高そうなジャンルをRPGとして表現。ストーリーを見てのワクワク感の煽りなど、

評価できそうな面はあるにはあります。音楽だって場面によっては悪くありません。

しかし素材を用意しても、それを技術力やスペックの問題により活用できず、

肝心なところを作り込めなかった事により、ファミコンを代表するクソゲーの1つとなってしまいました

詳細はこちらでご確認いただければと思います。

このゲームの代表的な問題点を羅列させてもらいますならば、以下の通りです。

フィールドの描写が非常に粗い。1マス移動に約1秒近くかかる。最初の街が設定とはいえ画面で確認できない

戦闘中に逃げるという選択肢が存在しない。中盤である方法で逃げたとしても変な場所に飛ばされる。

装備品に地雷アイテムが平然と含まれている。究極に面倒くさいカードキーによる開錠。

3人目の仲間はいなくてもクリア可能。最初から倒せない強敵が出現する。意味不明かつ理不尽なアイテム配置。

ラスボス戦闘がなくて選択肢によってエンディングが変化する似非マルチエンディング仕様などなど。

挙げるとそれだけでテキストの量が凄まじい事になる点は、あの『たけしの挑戦状』などと同じです。

このゲームに盛り込もうとしていたアイディアや、上手く料理できた際の完成度予想など、

評価できそうな面ですらダメ要素として成立してしまっている不甲斐ない出来栄えは悲惨そのもの。

現代の技術力で再開発するならば、格段に良い作品になるとは思いますが。





FC代表的クソゲーの名に偽りなし

戸惑う暇すら感じさせずにクソゲーと言える作品です。とにかく面白くない。移動でストレス増大の時点でもう・・・。

先述したとおり、しっかり作られていれば(欲張らなければ)良質なRPGになった可能性はあります

ですがそれはあくまでも仮の話に過ぎず、世に出された今作は間違いなくクソゲーレベルの完成度です。

達成感はラスボス戦がない事も影響して皆無ですし、不親切な点も多く、必須アイテムがダンジョンの道に落ちてたり、

とにかくRPGというジャンルどころか、

ゲームとして成立しているかどうか怪しすぎるシステムになっているのは大マイナス。

これをやるくらいなら、バグの宝物庫ですが『摩訶摩訶』をやる方がまだマシかもしれません。

ところが熱烈なファンがいる貴重なゲームだったりします。有志によるフリーソフトリメイクが出ていたり

続編への期待も無いわけではないようです。

ファミ通にて、クリアしただけで『やりこみ大賞』として扱われたほどのゲームであり、

怖いもの見たさでウズウズしている人はやってみると良いでしょう。好んでやるゲームじゃありませんけど。





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