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フエール銀行

 

 

 

 

 

 

 

  1. 2012年12月現在、寒さが厳しくなるとともに木々の葉も落ち、すっかり冬らしくなっております。

    指先と足先の冷え込みどうにかならんかのぉ。ハルジオンです。






    さて、今回はコミックス第30巻に突入です。

    この中から『フエール銀行』をお送りしたいと思います。

    いつもの三行解説は以下のとおり。






    10円の財産をドラえもんの道具に預けて稼ごうと決意するのび太。

    しかし高価なプラモデルに心を奪われたのび太は、リスクを負う借金を決意。

    目的を果たしたのび太を待ち受けていたのは、恐怖の返済だった。








    という、どこのサラ金利用者の末路だよ的な解説になりました。

    その真相はこのスペースでじっくり見ていきたいと思います。








    場所はのび太の部屋。1コマ目にいきなり登場する10円玉。

    この何の変哲もない10円玉こそ、のび太の全財産です。

    気付いたら10円硬貨1枚しか手元にない状況に、のび太は絶望します。

    お年玉をもらったときは世界一の大金持ちになった気分だった・・・とのび太。

    そうですね。子供にとってお正月のお年玉は年間で最も高い収入となるビッグイベントです。

    そこを上手く年間通してやりくりするのが基本なんですけど。





    この状況にドラえもんが、

    「計画性もてよクソ坊主!」(超意訳)

    と一喝し、のび太もドラえもんの過去の助言を聞いておけば良かったと後悔します。

    ページ最後のコマで、床をメッタ打ちしながら号泣するのび太。

    明らかに1階にいるであろうママが大迷惑してそうです。

    しかしその後悔の姿を見たドラえもんは、切り札を投入してのび太を救おうとします。

    うーん、いつもの流れだな。





    ここでドラえもんが取り出した道具は『フエール銀行』という見た目が完全に模型オブジェの代物。

    この道具には、預金窓口・貸出窓口があり、簡易銀行という様相を呈しています。

    ドラえもんはのび太に、この銀行に10円を預けると良い、と助言します。

    ですが、無計画少年(のび太)は10円を預けても意味がないとしょんぼりしています。

    ここで皆さんに確認しておきたい事があります。この銀行はドラえもんの道具です。

    一般金融だとかそういうレベルのものではありません。





    この道具は、ハイパーインフレを超越した金利設定がなされており、

    1時間ごとに利子がプラスされるという、経済を無視した道具であることが判明します。

    1時間後に、1円の利子が加わって11円。

    2時間後に、さらに利子が加算されて12円。

    ここまでは1時間あたり10%の利息で、ドラえもんの道具としてはごく普通な感じ。(それでも十分カオスです。)

    ところが、1日経過すると約100円にまで預金額が増え、

    1週間後には約9千万円になるのです。

    どう考えてもキチ○イ丸出しの道具であることがよーく分かります。

    (計算式の算出は、藤子先生でも分かってないと思いますが、どうなってんだろうなぁ・・・。)






    このヨダレが出そうな真実を教えてもらったのび太は、早速預金することに。

    10円の預金とか、金融業界を舐め腐っているとしか思えませんが、子供の世界ですからね。

    そして預金通帳も発行され、のび太の口座が作られたのです。喜ぶのび太は空き地へ。

    そこにはいつもの3人がいました。良い気分で通帳を見せるのび太。

    記帳された預金額10円という数字に笑いが止まらない3人。

    うん、彼らの反応は正しい。

    それでも機嫌の良いのび太は、この銀行の高利子を宣伝。そして帰宅しますが、道中で玩具屋さんを発見。

    そこには、輸入された現品限りのプラモデルが1個。

    そのお値段は5000円です。

    大人であっても5000円は決して安くはありませんし、子供なら尚更です。

    ましてやのび太の全財産は10円ですから、高価なのが実によく分かります。






    プラモデルの存在に心を奪われたのび太は、急いで部屋に戻り、

    ドラえもんに自分の預金がいくらまで増えたかを確認します。

    ドラえもんは「まだ1時間しか経ってないよ。」とのび太を落ち着かせます。

    すなわち預金残高は11円。プラモまでの道のりは険しい・・・。

    そして野比家にお客様が。いつもの3人です。

    彼らは彼らなりにのび太が簡単に教えた利息による恩恵を計算したのかもしれません。

    随分と改まった様子で預金を希望してきました。

    特にジャイアンなんて、優しそうなゴリラのマスコットに見えます。(褒め言葉です。)

    ここでドラえもんが、貯金することは良い事だと判断し、

    各人に預金口座を作ることを許可します。

    預金・引出などを自由に出来るよう、フエール銀行を空き地に設置することにしました。

    この銀行は防犯装置が備わっているため、安全性の面でも問題はないようです。

    ドラえもんの道具に防犯装置・・・アイツを思い出すのは僕だけでしょうか。






    ここでドラえもんが彼らに『定期預金』をオススメします。

    定期預金とは、一定の期間引き出すことは出来ませんが、普通預金よりも利子が高くなっており、

    必要でもない余分なお金を預けるには便利なシステムです。

    このフエール銀行にも、定期預金システムが導入されており、

    期間は1ヶ月・1年の2つがあるようです。

    1ヶ月定期なら、1時間あたり20%の利子が加わり、

    1年定期なら、1時間あたり50%の利子が加わります。

    ハイパーインフレってレベルじゃねーぞ!(゚Д゚)

    (※日本銀行だとか、円高加速だとかそういう概念は通用しないので考えないで良いです。)

    この美味しい話を聞かされたスネ夫とジャイアンは、何の躊躇いもなく定期預金を選択。

    しかも1年間です。まぁ、凄まじい利子が加わるから・・・ね。

    んで、明かされませんがしずちゃんは普通預金を選択したと思われます。







    さてその直後、スネ夫が大慌てで預金の取り消しについて銀行に直談判しに来ました。

    どうやら玩具屋でレアなプラモデルを見つけたようです。

    話の流れからすると、のび太が狙っている商品っぽいですね。

    スネ夫は引き出そうとお願いしますが、フエール銀行はこれを断固として拒否します。

    『1年定期ハ1年タタナイトハライモドシイタシマセン。』

    とのこと。出来ないのではなく、『しない』というのが仕事に忠実なところでしょうか。

    これにスネ夫はカンカン。「僕の金だぞ」と引き下がりませんが、銀行も

    『キソクハキソクデス。』

    と聞く耳を一切持とうとしません。さすがは仕事の鬼です。

    この光景を見ていたのび太は、スネ夫が5000円のプラモを狙っていることを察し、

    ドラえもんに、いつになったら5000円になるかを質問します。

    するとドラえもんは冷静に『4日目に5000円を超えるから待て』と諭します。

    あと3日間は待つ必要があるため、その間に誰かに買われてしまう可能性は高いですね。

    これを聞いたのび太は、ドタバタ部屋を走り回りながら混乱します。

    ドラえもんは、そんな焦っているのび太にたいして『シラネ(゚听)』という感じでそっぽ向いています。

    元はと言えば計画的に消費をしなかったのび太が悪いんですけどね。







    ここでのび太は、銀行に貸出窓口があったことを思い出し、それをドラえもんに尋ねます。

    するとドラえもんは、やめといた方が良いと助言。

    フエール銀行は、貸出も受け付けているのですが、

    その金利は1時間あたり20%というこれまた経済崩壊レベルの設定。

    「借入金を返済するまで、ひたすら利子を取られて酷い目に合う」とのこと。

    のび太は無念の表情を浮かべますが、ここである事を閃きます。

    『返済できる金が手元になければ、取られようがない』

    と思ったのです。ふむ、確かに無い物は取ることが出来ませんね。

    ただね、そう甘いもんじゃねーんだよな。

    世の中には担保とか差し押さえという概念があってだな・・・。

    まぁ難しいことは省きますが、そう上手く逃げられるわけじゃないのが世の常です。

    しかしそんな事を知らないのび太少年は、

    空き地に設置された銀行に、5000円を借りることにしました。

    千円札5枚をポンと渡されたのび太はご満悦。「銀行大好き!」と叫びながらプラモを購入します。

    ドラえもんに見つからないようにプラモを庭に隠し、ドラえもんがいない隙に作ろうとします。






    ・・・さて、地獄の幕開けです。

    部屋でゴロゴロしているのび太少年。1時間経過して異変が起こります。

    のび太が履いていた靴下が両方とも消滅してしまったのです。

    何が何だか理解してないけど冷静なのび太。その横でびっくりしているドラえもん。

    ドラえもんはこの異変に対してのび太を問い詰めます。

    「テメェ、まさか銀行から借りたんじゃねーだろうな。あん?」(超意訳)

    のび太は、

    「ちがう、ちがう。」(震え声)

    と言い返し、ドラえもんは冷静になります。そして銀行から借入した場合の悲劇を告げます。

    返済が行われない場合は、1時間ごとに持ち物が消えていく、とのこと。

    ほう、あの道具そっくりの仕様じゃないか。

    この事実を知らされたのび太は大慌てで、銀行に土下座しに行きます。

    ですが銀行は定型文を音読するかのように、

    『キソクハキソクデス。』

    として、のび太に返済猶予を与えないことを強調します。機械だし規則だし、それならしょうがないね!






    この絶望的な状況を打破するために、のび太は「ぶっ壊してやろうか・・・」と思いますが、

    そこに現れたのはジャイアンとスネ夫。

    のび太の心の叫びをキャッチしたかのようなタイミングで登場。

    ジャイアンは『サイバリョウ殴打用ハンマー』らしき大きな金槌を装備しています。

    銀行に殴りかかろうとする瞬間、銀行が彼らを銀行強盗と認識。

    高電圧ビームを発射して強盗2人を撃退します。

    やはりアイツにそっくりだわ。

    ちょっぴり諦めムードののび太さん。そしてさらに1時間経過した今度は服とズボンが没収されます

    シャツとブリーフは残っていますが、明らかに変質者です。

    最悪の事態を目の前に、のび太はドラえもんに借入したことをカミングアウト。

    ドラえもんは「なんてことを!」と驚愕するも、次のコマで救いの手が差し伸べられます。

    正月に来れなかった北海道の親戚が先ほど来たので、

    渡してなかったお年玉をくれたのです。この中には5000円が・・・これは・・・返せるっ!

    最後の力を振り絞って空き地の銀行へ返済に向かうドラえもんとのび太。

    そしてその結末は・・・。








    銀行まで残り7歩のところで、のび太さんの着衣と靴が没収されました。

    すなわち全裸になった挙句、預金しに来たであろうしずちゃんにモロ見られてしまったのです。

    ・・・で、最後のコマを見る限り、のび太の『(※自主規制)』がしずちゃんの視界に入ってるのが分かります。

    人としてゲームオーバーでした(´・ω・`)








    今回のフエール銀行は、とんでも発想でしたが夢のある中身だったと思います。

    お金をテーマにした話は、ドラえもんにおいて結構多く、このコンテンツでも度々取り上げています。

    フエール銀行の超レベル金利は、実際にやったら経済が色々ぶち壊しになりますが、

    夢のある話ですよね。10円が1週間で9千万円ですもん。

    ちょっとは我慢しろよ>のび太。

    とも思います。僕なら確実に待ちますよ。1年単位で。

    夢と現実は、言い難いけど差があるのだということも遠まわしに言ってると感じましたね。

    何事も計画性が無いと、上手くはいかない・・・ということでしょう。




     

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