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ポカリ=百円

 

 

 

 

 

 

 

  1. 近所の本屋からドラえもんが消えたので、

    まだ購入していない分を確保するのに苦労しそうで参っております。

    数少ない僕の愛読書なのになぁ。ハルジオンです。







    さて、今回のお話はお待ちかねのジャイアン涙目展開です。

    コミックス28巻収録の『ポカリ=100円』です。

    懲りずにいつもの三行解説をしますと、





    暴力的なジャイアンに制裁を加える目的で、

    ドラえもんが殴られたら慰謝料を貰える機械を出すが、

    ドM男どもの大暴走によりジャイアンが全裸になる。






    もういいでしょ。はい、始まるよ〜♪

    (※上記の説明文自体は合ってます)






    まず、のび太がジャイアンに殴られて帰宅したところから始まります。

    悲壮感漂うのび太の登場シーンを、冷ややかに見つめるドラえもん。

    そして話の始まりとしては思い切ったほどに面白い展開へ。




    のび太「ジャイアンにぶたれた・゚・(つД`)・゚・」




    ドラえもん「あ、そう( ´_ゝ`)」




    のび太「・・・・・・・・・・・・・・・(゚Д゚ )」





    開始してわずか4コマでこの淡白ながらも何か感情を刺激する展開。

    ドラえもんの残酷なほど冷め切った対応は高得点でしょう。

    ちなみにこの時のドラえもんは読書中であり、

    その本のタイトルは『ドラヤキ百科』です。

    ドラえもんからすれば集中するべき対象は本であり、のび太ではないということでしょうか。

    ってか、その本の内容が気になって夜も眠れません。





    このドラえもんの態度にビックリしたのび太さんは怒りますが、

    ドラえもんさんも

    「しょっちゅうだもの。いちいち気にしてられないよ!」

    と、マジ正論を述べます。

    まぁ確かに事ある度にのび太はボコボコにされていますしね。

    ドラちゃんもそういう面ではイライラしてるんでしょう。




    のび太

    「これからもず〜っと殴られ続けるんだろうな」

    「どうして僕はこんなに運が悪いんだろう」





    と、ナイーブモードに入ります。

    ちなみにマジツッコミをすると、のび太がジャイアンに殴られるという事象そのものに、

    運の要素は一切関係ありません。

    さて、のび太のナイーブモードを見たドラえもんは

    「かわいそうになってきた」と言いながら道具を出します。

    今回の道具の名前は『イシャ料しはらい機』です。

    漢字表記を用いると『慰謝料支払機』となりますね。

    これは、アンテナを向けられた人が相手に何か酷いことをしたら、

    加害者側の資産から慰謝料が発生し、相手に支払われるというものです。

    分かりやすく言えば、

    『思い切り相手を殴ったら加害者は100円の資産を失い、被害者はその100円を貰える』

    という感じです。要するにお金が流れていくのです。

    お金ではなく、所持品などの資産から天引きされるという事もあります。






    これを得たのび太はドラえもんと一緒に、

    空き地の土管に座る不機嫌なジャイアンを発見し、アンテナをロックオン。

    のび太が近づくとジャイアンが「ちょっとこい」と言い、そして恒例の一言。



    「むしゃくしゃしてたとこだ。一発殴らせろ。(゚Д゚#)」




    呼んでおいていきなりぶん殴るというある意味で闇討ちより怖いジャイアン流スキンシップ です。

    ドラえもんというコミックにおいては、珍しくない光景ではありますが、

    こんなの現実で日常茶飯事だったらPTAを何とかするべきでしょうよ。

    さて、見事にジャイアンに殴られるという大役を果たしたのび太は、

    機械から100円 を慰謝料として貰う事が出来ました。

    この時のび太は、この100円はどこから出てきたものなのかをドラえもんに聞きますが、

    それについては先述したとおりです。のび太さんも納得です。





    さて、ジャイアンに殴られるだけという簡単なお仕事かつ損だけする仕事 から解放です。

    子供達もこれで一安心の表情を浮かべます。

    殴られ方(痛さ)によって慰謝料の金額もまちまちに設定されました。

    痛さによって50〜200円までの範囲でもらえますね。





    さて、ここまでは良かったのです。

    慰謝料を分捕りたいためにジャイアンの周囲に集まり始める子供達が増えてしまいました。

    マジで気色悪い光景がちゃ〜んと描写されています。

    ジャイアンが蜜を塗りたくった木の幹だとしたら、

    子供達はそれに群がる昆虫やら害虫の類です。


    うむ、我ながら上手い例えが出来たと思う。

    さて、ここでスネ夫が登場し、ジャイアンに文句を言います。

    僕から取り上げた漫画を返せという請願ですが、

    ジャイアンもいつものような無茶苦茶な反論をして制裁を加えます。





    ジャイアン

    「取ったんじゃない。借りたんだぞ。いつ返すか決めてないだけだ!」

    「ドロボーみたいにいうなっ!」






    という信頼と実績のジャイアニズムです。

    ジャイアンには、まず手始めに『契約』という言葉を覚えさせたほうが良い でしょう。

    さて、ぶん殴られたスネ夫。

    周囲に居た子供達は、スネ夫のお手本を参考にして殴られにいきます。

    もちろん殴られますが、ジャイアンはこの状況に疲労の様子。

    友達から借りた(強奪した)漫画を読み漁ることに。

    その頃スネ夫はジャイアンに殴られた慰謝料を貰うために野比家へ。

    慰謝料は70円。殴られ方が弱かったからだそうですね。

    さて、慰謝料を取ったその影響とは・・・。







    ジャイアンが読んでいた漫画の終わり20%が消失しました。

    あらー、資産が思いっきり取られています。確かにこれは凄いことです。

    だけど、

    その漫画って友達の漫画ではないのでしょうか?

    だとしたらその友達が可哀想です(´・ω・`)

    そしてその他の子供達も慰謝料を受け取っていき、その結果は漫画4冊消失。

    ジャイアンこれには流石にビックリです。

    スネ夫は友人より慰謝料が少ないことに焦り、また殴られに行きます。

    友人の1人は、

    「もっとお金をためて買いたいものがあるんだ。」

    と発言します。というか、

    慰謝料で貯金すんなよ常識的に考えて(,,゚Д゚)





    のび太はママに見つかり勉強させられて慰謝料稼ぎから脱落します。

    この時ののび太のセリフが秀逸。

    「僕がこうしてる間にも皆はせっせと殴られて金を稼いでいるんだ。」

    おいおい、殴られるのは普通のことではないってば。

    そしてジャイアン超不機嫌。誰かを殴りたいそうです。

    そして次のコマで衝撃の光景が。




    スネ夫

    「殴りたければ僕を。」


    友人その1

    「いや、僕を。」





    と言いながら笑顔でジャイアンに突撃してきます。

    もうやだこのドMども(つД`)

    もちろん殴られますが、スネ夫達は大喜びで逃げていきます。

    そしてその光景を窓から見ていたのび太は、

    「いいなあ。」

    という意味のわかんない羨ましさを滲み出します。

    ドラえもんも「だから早く勉強しろ」と意味不明なフォローをします。

    なんだろこの世界・・・。






    さて、殴られたスネ夫達は、あまりの強欲っぷりについに暴走。

    なんと、機械のダイヤルを勝手にいじってゲンコツ1回1000円に設定してしまいます。

    過去のドラえもんシリーズにおいても述べたことがありますが、

    『人は欲に目がくらむと何をするか分からない』

    というのを体現しています。明らかにコイツらが今回の悪役です。

    そして噂が広まったのか、

    あるいはコイツらが勝手に広めたのか、

    それは分かりませんがジャイアンの前には行列が出来ます。

    もちろん目的は殴られるためです。

    ダメだコイツら・・・はやく何とかしないと・・・。







    さて、クライマックスです。

    ジャイアンも行列を相手にすることに疲れ果てて飽きてしまいます。

    流石のミスタージャイアニズムも帰宅しようとしますが、

    その時ジャイアンは気付きました。



    いつの間にか自分の靴が両方とも無くなっていたのです。



    さらに自分のズボン、上着まで消えてしまいました。

    そして最後の大きなコマでは、

    全裸で走るジャイアンの哀れな姿が!

    ドラえもんが驚きの表情で、

    『ジャイアンの全財産が無くなった』

    と解説。鬼かお前ら。







    ということで、因果応報 という言葉が浮かぶ内容でした。

    裁判において、加害者に過失があった場合には慰謝料の請求が出来ます。

    これを手軽にすることが出来る機械をドラえもんが出した結果、

    殴って被害を与え続けたジャイアンが相応の慰謝料を支払うことでダメージを受けたのです。

    しかし後半はスネ夫たちの暴走により、

    常識外の慰謝料を請求されるという倫理観の崩壊も描写されています。

    野球選手であるダルビッシュ氏に対して妻のサエコ氏が、

    養育費として月1000万円を要求したことがあります。

    『明らかに一般的な倫理観を放棄した馬鹿な行動』

    です。

    スネ夫達はその役を演じていた・・・と解釈できるでしょうね。





    報いは必ず返ってくる。

    そしてその報いは相応のものとも限らない。

    ドラえもんって本当に奥が深いと思うんだ僕は。



     

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