たけしの挑戦状 |
クソ評点 | 99/100 |
要素 | 破格の難易度 不親切なゲームシステム リアルを追求した結果がこのザマ ノーヒントでクリアできたら神認定 |
格闘ゲームでラスボスまでゲームを進めたのはいいんですが、
1回攻撃食らっただけで即死というハイレベルを通り越した強さにキレてしまい、
ブラウン管にジョイスティックを投げつけてしまいました。
・・・という夢を見たんだ。
何だ夢か。良かった。ハルジオンです。
そんなこんなでクソゲーを語る特集を今度こそ定着化させようとスタートしました!
本来でしたら、1人ではなくアクアン君と2人で語る事になっていたんですが、
アクアン君が企画執行予定日の前日に突然、
「わりぃ!ラーメン食いに行ってくる!函館まで☆」
という非常に理解に苦しむメールを送ってきやがりました。
後日、電話して強引に呼び出そうとしたら、
本当に函館に行っちゃってたので驚きです。
ホミン同伴だから旅行だと思いますので楽しんできてほしいですが、
2人のツーショット写メは要らないから送らないで下さい。
さて、概要というか無駄話はこれくらいにしまして本題に入りましょう。
第1回目は伝説のクソゲーとして絶対王者の位置に存在する『たけしの挑戦状』です。
このゲームは世界の北野武(※ビートたけし)が監修したソフトで、
たけし氏の要望をたっぷりと取り入れた結果、
凄まじい人糞になってしまった究極の作品です。
意欲作というか無謀作というか、とにかく凝ってる内容です。
非現実的ながらも現実感を出そうと必死なのが分かる作品である事は間違いありません。
現代で言うならばGTA(グランド・セフト・オート)や龍が如くなどの作品が、
現実的な視点のゲームであり自由度の高いゲームの筆頭格とも言えます。
このたけしの挑戦状は、上記2つのソフトに匹敵する自由度を生み出そうとした作品なのです。
しかし時代が時代ならば会社も会社でございました。
このたけしの挑戦状が発売された時期はファミコンブーム前期であり、
技術的にも思考的にもなかなか高度な作品は難しかったのです。
(´・ω・`)
ではこのゲームの何がまずかったのか。
簡単に言えば、不親切な仕様が最大の原因です。
本来、ゲームという物は謎解きにしろ攻略にしろヒントが必要であると言えます。
露骨にヒントを出すとプレイヤーの士気が削がれますが、
さらりとヒントっぽい事を、ある程度分かりやすく教えてくれるポイントがあると良いのです。
このゲームに関しては、
親切なヒントが1つも存在しません。
つまり攻略するには、
『内容も面白さも見出せないゲームで脳みそフル回転しろ』
という事を言われてるに等しいのです。
例えばココからは少しばかりネタバレになりますが、
主人公は会社を辞めて退職金を貰い、
バーで酒に逃れてベロベロに酔っ払い、
退職金の中から慰謝料を払って一方的に奥さんと離婚し、
カラオケで100点を3回連続でたたき出した挙句に、
ジジイから貰う宝の地図を1時間日光に当てて出現させ、
ジジイを撲殺する。
これを序盤でやる事になるのですが、
最初の辞職の時点からノーヒントです。
社長と話す場面で選択肢がいくつか表れるのですが、
ここで間違った瞬間に詰みます。詰むというか終盤で泣きを見ます。
まぁこの辞職を選択するという件に関しては良しとしましょう。
バーに行って水割り飲みまくって泥酔しなければならないという件に関しては、
そんなこと誰が気づくんだよ
という感じです。ノーヒントだし入れる店とかも多いのに分かるかってーの。
ちなみに奥さんと話す際も選択肢が色々とと出現しますが、
この時に必ず離婚をほのめかす選択肢を選ばないといけません。
上記で説明した辞職をしてない場合と同様に、終盤で号泣する羽目になります。
宝の地図をくれたジジイを撲殺する事も絶対条件です。
何故かというと、殺しておかないとラストで○○れるからです!
(※掘られるではありません。)
あと、ノーヒントというか理不尽で代表的な仕様と言えば、
宝の地図を出現させる方法です。
コレは他のサイト様でも散々言われている事ですが、
1時間日光に晒すことで宝の地図が表れます。なので必ずこの選択をしましょう。
もちろん、リアルに1時間待つことになります。
えええええええええええええ!!!
(※何度も言いますがコレは仕様です。)
さて、これだけでもクソゲーであると言えるでしょうが、
まだまだぬるい。コレではクソゲーとは言えても伝説級とはいえません。
では、他にはどんな鬼畜仕様があるのでしょうか。
前述の通り、このゲームは難易度が非常に高いゲームです。
その難易度は理不尽なノーヒントが生み出してるだけではなく、
アクションそのものにも起因しています。
これまたネタバレになりますが、
このゲームにはシューティング要素があります。
自国を離れて外国へ宝探しに行くのですが、
この移動の時にハングライダーを使うのです。この時がシューティングになります。
もちろん中盤のココまで行くのに、
旅客機のチケット購入(行き先間違えると飛行機事故で死亡)
ヒポタン語の資格取得(コレが無いと終盤がさらに鬼畜になる)
ハングライダーの資格取得(コレが無いと移動できず進めない)
などの条件が必要になります。
もちろんヒントなんてねーよ!(゚Д゚#)
ふぅ・・・。このテキスト長い。
おかげ様で腰がだいぶアレになってきてますがそれは良いとして、
これらをやったとしてもシューティングの難易度が馬鹿なくらい高いのです。
ハルジオンさんは必死にこのゲームを攻略しようとサイト様を活用してやってみましたが、
このシューティング面に2時間を費やし断念しました。
腕前ももちろんありますが、それ以上に仕様がアレなのです。
シューティングは本来、自由に移動できるはずなのですが、
下降できても任意で上昇できません。
上昇するには一定間隔で吹いてくる風を使わなければいけません。
しかも敵として登場する巨大な鳥がプレイヤーに向かって移動してくるため、
避ける事が困難ですし、避けようと下降を繰り返すと、
海に落ちてアボーンします。
Kの館様に攻略法が載っていますのでそちらを参照していただきたいですが、
これを実行するのにもかなりの苦労が必要です。
最後には目的の島に着地しなくてはなりません。
コレをしくじると大変な目にあいます。
(※一応、地図にヒントが載っていますので見逃さないように!)
後は島で情報を収集して、武器を使って敵を退けていく事になります。
もちろんココから先もヤバイらしいです。
アクアン曰く、
シューティングで使った体力が戻らない限りやり続けるのは困難。
死ねと言われてるに等しい。
だそうです。
あばばばばばばばばばばばば。
そんな難解なアドベンチャーゲームであるこの作品。
しかしながら擁護すれば斬新なアイディアを取り入れようとした意欲作でもあります。
しかし技術的にも時代的にもやっぱりやっちゃいましたという感じです。
もしもコレが現代の技術で活用されるならば、
味のあるゲームになりえると思います。
当然ながら、開発会社の技量次第になってきますので、
ぜひドリームファクトリー(※通称:ドリフ)の皆様は
携わらないでいただきたい。
やってみようと思う人は十分な覚悟と体調で望む事をオススメします。
生半可にプレイしようとするならば、
伝説の前に完全敗北は必至です。
終了でやんす☆