スーパーボンバーマン3 |
総合評価 |
B |
ハドソン看板タイトルの決定版
爆弾を使って敵を倒すという単純明快なアクションの定番ソフト。
ボンバーマンシリーズはファミコンやアーケード、PCエンジンなど多機種で発売されており、
現在でもその人気は衰えていない・・・と思われます。
ハドソンの看板タイトルといえば、桃太郎電鉄とボンバーマンだと言う人も少なくありません。
アイテムを獲得することで設置できる爆弾の個数が増えたり、火力が大きくなったり、
ボンバーマン自身の移動速度が増したり、1回のミスを救済してもらったり出来ます。
アクションゲームといっても、戦略性は重要ですが、
このゲームはポップな世界観と描写であっても戦略性は重要となります。
侮れない1画面の死闘こそ、ボンバーマンの醍醐味と言えるでしょう。
評価点と失点
評価点
初代から変わらず、一切損なわれていない爆弾アクションの醍醐味と爽快感は今作でも健在。
爆弾で敵を倒しつつアイテムを探す。単純ながら退屈しないテンポの良さは最大の評価点と言ってよい。
画面は前作とは違い、光沢をはっきりさせた鮮明なものから、よりドットに重点を置いたものに変更された。
鮮明さだけなら前作の勝ちだが、モーションやキャラの動作が格段に増えて見た目の楽しさを表現している。
ステージ総数は6。1〜5ステージは4エリア構成+ボス戦。前作より総数は減ったが、面白さは健在。
最終ステージは、特に歯応えの面で憎らしいほど巧みなステージ構成であり、プレイヤーを楽しませる。
ストーリーモードが2人協力プレイに対応し、攻略と複数人で遊べる楽しさをもたらしている。
このモードはカプセルを全て破壊することでステージクリアーとなる仕様へと変更されている。
そのため、敵を殲滅するよりも、どうやってカプセルを効率よく壊すかが攻略のポイントとなった。
お助けキャラが登場。今作は見た目がカンガルーチックな『ルーイ』という可愛らしいキャラである。
ルーイは色違いの数種類が存在し、それぞれYボタンで使用できる特殊能力を持っている。
茶色のラインボム、桃色のジャンプは特に使い勝手が良い。全体的に戦いを有利に進められる。
前作は3ステージ目から難易度が急激に上がったが、今作は難易度のバランスが全体的に良くなった。
序盤からやや歯応えのあるボスが出るものの、急激に難易度が変動するわけではなく、プレイしやすい。
ただし後述するが、この難易度そのものにも若干の失点要素がある。
対戦モードでは姿の異なる7体のボンバーマンを選択可能になった。
ただし性能に違いはない・・・。それでも他者との見た目での差別化が図られ、自分の位置を把握しやすい。
失点
難易度バランスは良くなったものの、中盤以降のステージとボス戦は初心者には壁となりやすい。
特にステージ4のボス・ステージ5の地形トラップ・最終ステージの構成は、一筋縄ではいかない高難易度。
ゲームオーバー後のコンティニューでは能力が初期状態になるため、序盤に戻って強化した方が懸命。
5つのステージをクリアーした後、すぐに最終ステージの扉が開くが、これ以降は後戻りが出来なくなる。
最終ステージ出現後は、クリアーした5つのステージに戻ってアイテム集めが不可能なので難易度が上がる。
特に中途半端な実力のまま最終ステージでゲームオーバーになると非常に苦しい戦いになってしまう。
前作でも指摘されていたが、リモコン爆弾の性能がぶっ飛んでいる。チート爆弾と呼ばれることもしばしば。
リモコン爆弾状態を維持できれば、最終ステージであろうともかなり楽に進めてしまう。死ねば通常に戻るが。
また対戦モードでは、『余程実力に大きな差がない限りはリモコン所持者が勝つ』というレベルである。
リモコン爆弾の鬼畜性能に対し、投げると弾む通称スライム爆弾の性能が低く、存在意義が感じられない。
前作では処理落ちという代償があったものの、投げるとどこに行くか分からないドキドキ感があった。
弾むには弾むが、近くで止まる事が非常に多く、威嚇や奇襲としての使い道がない。当然ドキドキ感もない。
苦戦もまた良しと言える面白さは高評価
前作もそうでしたが、ストーリーモード終盤はかなりの難易度になります。
TAS動画でしかこのゲームの存在を知らない人は、ある程度の覚悟をしてください。
1回死ぬと、強力なアイテムによる恩恵は無くなり、パワーダウンします。
それだけならまだしも、ゲームオーバー後にコンティニューすると初期状態になるため、
初期状態のままのラストステージは一気に難易度が跳ね上がり、死にまくる事も珍しくありません。
もちろん、この難易度による無理ゲー化はされません。
何度も何度も挑戦して、難関を突破したときの喜びは大きいです。
全6エリア構成のストーリーは各エリアで違った敵やトラップが存在しますし、
途中でパスワードをメモしておけば休憩できます。
また、ファミコン時代のような長々したパスワードではなく、数字4桁だけというのも嬉しいです。
(※ただし普通のパスワードでは弱体化された状態での再開となります。)
ボンバーマンを遊んだことの無い人にも、この作品は是非オススメしたいところです。
次第に上達している事が感じられるバランスの良さは大いに評価してほしいですね。
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