超魔界村

 

 

総合評価

+C

 

 

 

 

 


アーケードで人気を博した魔界村シリーズ

アーケードでヒットした難解アクションゲーム『魔界村』の第3弾。

騎士アーサーが魔界の王にさらわれた姫を助けるべく、魔界に一人立ち向かいます。

このシリーズをご存知な人には言うまでもないことですが、

魔界村シリーズは高難易度で知られるアクションゲームです。

初代の魔界村では、1面の途中で鬼畜な強さを誇る赤い悪魔が出てくるなど、

とにかく初見殺しを信条としているとしか思えないほどの作品といえます。

(※ちなみに魔界村の赤い悪魔であればテクニックを駆使して簡単に倒すことは可能。)

今作の超魔界村は、スーパーファミコンに舞台を移したことで、

表現力や敵の行動パターンが大幅に進化しており、

難易度の面ではシリーズの中でもまずまずと言えるレベルとはいえ苦労させてくれます。






評価点と失点

評価点 カプコンお得意のアクションゲームの代表的存在。難易度は高めながら、しっかり馴染める完成度
武器を投げつけての攻撃だけでなく、二段ジャンプを駆使したトラップ回避も実力を試すに丁度良い。
武器は『槍・短剣・ボウガン・斧・鎌・松明・クロスソード・波動砲』の全8種類となかなか豊富
場面によって適した武器はあまりないが、好きな武器で攻略を目指すプレイも出来る。
カプコン芸ともいえる初見殺しも存在するが、プレイを続けていれば慣れていける程度のギミックが多い。
また、難易度設定も可能なため、慣れれば一定のステージまでは到達できる構成でもある。

 

ゲームオーバー後は回数制限のあるコンティニューで復活可能だが、回数は容易に増やすことが出来る
オプションで設定する事も可能だし、道中のドル袋を一定数集める事で調整できる。ただし最大9まで。
描写性・音楽性ともにSFC初期作品の中ではかなり良い。中期でも十分に通用するビジュアルである。
特にサウンドはオーケストラ調の音質で、世界観を上手く演出する完成度になっている。

失点

初心者お断りレベルではないが、やはりアクションを不得意とする人からすれば敷居は高い
新たに加わった二段ジャンプ、武器の性能差に戸惑うことも多く、武器によっては難易度が高騰する。
先述したとおり、武器の性能に極端な差がある。そのため、鎌や松明は基本的に使えない部類に入る。
逆に短剣とボウガンは非常に使い勝手が良く、魔法攻撃を含めて極めて強力な武器になっている。
歯応えを求めるならクロスソードなど使ってもいいが、一般人だと短剣かボウガン以外は使う気になりにくい。
宝箱を出す条件が比較的難しい。特定の場所にキャラがいくと出現するが・・・。
その特定の場所が、死と隣り合わせの危険な位置だったりするので、二段ジャンプの精度も要求される。
そのため、初見では気付かない。まぁ必須事項ではないが、有利に進めたいなら研究が必要となる。
先述したとおり、難易度が高めになっており、初心者にはしばらく厳しい戦いが要求される。
歯応えがある内容であり、難易度が設定できるのだが、ギミック・初見殺しは人により苦戦必至
これでも過去作品よりは易しいが、結局はステージ2から難易度が上昇するため、厳しいものがある。
さらに今作も、魔界村名物の2周クリアー制度。2周目に波動砲が使える状態で6面を突破してラスボス。
この制度でのクリアも、慣れたプレイヤーとそうでないプレイヤーでは賛否両論といったところだ。
ただし、この難易度に馴染んだ後は好きなように操作して遊べるため、達成感は十分にある。






周回制度は健在ながらも味わいのある面白さ

歯応えを求める強者への挑戦状であり、このシリーズの難易度の高さは有名といえます。

ですが難易度が高いとはいえ、絶対にクリアできないほどのものではありません。

武器は好きなものを使えば良いのですが、強力な武器でサクサク進めるのもまた一興。

難しいことを前提にまずは試してみると良いでしょう。

評価こそ渋くなっていますが、アクションとしての面白さはあります。

エンディングに到達した時の達成感は、難しいからこそ味わえると思うのですよ。 








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