項目

評価

面白さ

操作性

快適性

描写性

音楽性

 

 

 

 

 


SNKの名作格闘ゲームの移植作はタカラ社製品

今は亡きSNKが開発した人気格闘ゲーム『餓狼伝説シリーズ』の決定版として人気のある作品。

今作は、前作の『餓狼伝説2』に四天王、ギース・ハワードなどのキャラを追加。そして使用可能。

アーケードでは一筋縄ではいかないCPU、白熱した上級者同士のバトルが展開され、

現在もゲームセンターによっては大会を開いています。そんだけ人気があるという事です。

若干の問題点こそあったものの、格ゲーブームでも名を馳せた名作は、

スーパーファミコンにも移植されます。移植担当はタカラ。・・・そうか、タカラか







思わしくない操作性と快適性の正体

まず前もって当たり前の事を書きますが、

アーケード基盤とスーパーファミコンのスペックは段違いであり、スーパーファミコンの方が大きく劣ります

今作はアーケードゲームからの移植であり、当然ながらアーケードの再現は不可能です。

どこか削り落としたり、簡略化したり・・・そういった事情はまずご理解いただきたいところです。

(※レビュー済みの『ストリートファイターZERO2』もそういった事情がある。)

しかし上記の大人の事情を抜きにしても、今作は期待ハズレもいいところです。

格闘ゲームは、相手の弱点を探ることや、動きを読み切る判断と駆け引き、

さらに技を叩き込む力量とコマンドの理解がものを言います。あぁ、筆者的にはそう思うだけですが。

そのために必要な操作性が、このゲームでは大きく劣化しているのです。

コマンド入力をしても技が出ない時も珍しくはありませんし、CPUはパターンがある程度固定化されています。

いざ攻撃をしかけても、思い通りにキャラが動かない事が頻繁に起こり、ストレスの原因に直結しているのです

(※前に比べればマシにはなってるのですが・・・それは後述します。)

これにより快適なプレイも阻害されており、格ゲーの醍醐味を味わうのには物足りません。

特に複雑なコマンドを使うギース・ハワードの超必殺技なんて、出せたら奇跡なんじゃないかと思えます。

スペック上仕方ないとはいえ、効果音もチープ。エフェクトもあまり好ましくありません。

劣化移植なのはスペックを考えれば分からなくもない話ですが・・・。







前に比べればマシでも褒めるレベルではなく・・・

アーケードなどと比較して劣化機種に該当するスーパーファミコンにしては、

描写性、音楽性は比較的頑張っている印象を受けます。良いとは言いませんが、性能上は認めるところです。

操作性がイマイチな点も、ぶっちゃけ過去の移植に比べればまだマシです。

そういった意味ではスーパーファミコン版『餓狼伝説』と比較してかなりレベルは高いと感じますが、

比較対象がアレなレベルなので、やはり褒めるほどのものとも言えません。

格ゲーに必要な駆け引きという概念は、皆無ではないものの不足しており、

今このゲームを触る必要性は無いと断言します。

ただし、アーケード版・PS2で発売されているコレクションは良作格闘ゲームであるため、

そっちは触れるのも良いかもしれません。まぁそれとこれを比較するのは間違いだと思いますがね。







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