サカつく2002

 

 

項目

評価

面白さ

操作性

快適性

描写性

音楽性

 

 

 

 

 


セガブランド『サカつく』がPS2に初参入

セガサターンで産声を上げたサカつくシリーズのプレイステーション2参入ソフト。

このシリーズは、プレイヤーがサッカークラブの経営者となってチーム作りを行い、

日本一、そして最終的には世界一のサッカークラブに育てるという目的があります。

セガサターン、ドリームキャストと自社ハードでシリーズを展開したセガは、

この前の年にドリームキャスト生産中止を宣言し、ハード戦争から撤退しました。

今作はライバル会社であるソニーのハードで発売されましたが、

残念ながら、その出来栄えは褒めるようなものとは言えませんでした。





自分だけのチームを作る過酷な戦いの正体

『やきゅつく』『サカつく』のシリーズはセガブランドの1つであり、どちらも経営・育成要素があることから、

筆者にとっては好ましいジャンルのゲームであると言えます。

試合に勝つ為に設備投資をしたり、選手の練習を指定したり、監督や選手の補強をしたり、

やる事は様々あります。金満球団でもない限り、初期はなかなかシビアな経営を強いられます。

もちろん最強を目指す上で、そういった苦労は付き物で、そこを不満点にしているわけではありません。

最大の不満点は、物が物だけに仕方ないとはいえ、ロード地獄が頻発することです。

プレイステーション版『シムシティ2000』と同等かそれ以上と言っても良いであろうロードの長さと多さ。

快適性を3点に貶めた大半がこの読み込みの問題です。

もちろん情報処理が忙しいのは分かっていますが、進行速度は鈍足を極めてしまい、終わりが見えません。

練習指示をする為にグラウンドへ。オフィスや街画面への移動。試合前のデモ。試合開始直前。結果発表。

色んなところでロードが発生し、しかもその時間も長めであるため、とても快適なプレイは望めません。

さらに『金さえあれば何でもやりたい放題』というどっかの球団みたいなプレイも可能で、

補強しまくっていればすんなり勝ててしまう味気なさもあります。仕方ないんだろうけども。

さらに選手のグラフィックなども水準をやや下回るようなものであり、美麗とは程遠いです。

実在選手にいたっては、顔写真をベタ塗りの身体に貼り付けたようなもので粗末としか言えません。

ハードの型番によるかどうかは不明ですが、時折BGMもおかしくなります。バグですか?

このように、問題点がとにかく目立ってしまい、せっかくの面白さ(たぶんあるんでしょう?)を

台無しにしてしまっているのは大マイナスです。ファンには申し訳ないけども。





お世辞にも良作とは呼べないゲーム性

筆者好みのジャンルであるが故に、経営と育成をじっくり行える点は評価していますし、

自分が手塩にかけたチームが強くなっていく様は、実感できて気分も良いのは確かなのですが、

上記の問題点を考えなくて良いレベルとは程遠く、良く見積もっても凡作レベルと判断しています。

じっくりやるにしても、別のところで時間がかかりすぎてしまい、イライラの原因になりますし、

育成というよりも補強次第という点では、個人的に味気ないのも気になります。

まぁ、これはシリーズの宿命ですし、大型補強をせずとも勝つことは不可能じゃないんですけども。

大幅な値崩れを起こした今作は、今では安くて100円で入手可能です。

別にやるなとは言いませんが、続編も出てますしこのゲームに拘る必要は無い と思います。







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