ストリートファイターZERO 〜ファイターズジェネレーション〜 |
項目 |
評価 |
面白さ |
9 |
操作性 |
8 |
快適性 |
9 |
描写性 |
7 |
音楽性 |
7 |
ストZEROシリーズ大集合のお祭りディスク
カプコンが90年代中期に投入した格闘ゲーム『ストリートファイターZERO』のシリーズをまとめた作品
。
今作では初作にあたる『ZERO』から『ZERO3』までを盛り込んでいるのはもちろん、
様々な要素を追加したバージョンも数作品収録されており、そのボリュームは大きくなっています。
さらにアーケード準拠でありながら家庭用要素もいくつか採用されていて、ファンにとっては喜ばしいソフトです。
筆者は未熟な腕前ながらもこのシリーズ作品をアーケードからプレイしていた人間であり、
この作品の登場は僕としても喜ばしいものでした。もちろん中身も喜ばしい出来栄えです。
ファン感涙のアーケード再現と隠し要素
今作に収録されているシリーズ作品は、隠し要素扱いを含めると8種類
。
さらにポケットファイターまで収録されているので、事実上は9作品
となります。
この収録数の多さには、何とは言いませんが不安を隠しきれない部分もありました。
例えば収録作品数は多いけど、どこか大事な面が劣化しているとか、モードが不足しているとか。
ですが、このソフト。そんな心配は余程神経質な人以外であれば抱くことはありません
。
まず作品数の多さに負けないオプションの充実っぷり
にはビックリします。
基盤の設定変更まで採用したのかと思うほどに、自由にカスタマイズできるため、
挑発回数の制限を設けたり、超必殺技の強弱を作品ごとに設定できたり、ガード使用不可に出来たり・・・。
とにかく些細なものから根底を揺るがしかねないものまで
幅広く扱っています。
また、この設定は作品ごとに保存されるため、使い分ける事によって飽きが生じる可能性を抑えられます。
そしてこのゲーム、アーケードを軸にしているため、作品選択画面でのロード時間を除けば、
後はサクサクプレイできるという超快適な作りです。対戦ごとの読み込みは皆無と言っていいでしょう
。
各作品に用意された隠し要素を解放した最後に待っているのは、ファンなら涙を流さずにはいられないモード。
それは『ハイパーストリートファイターZERO』という作品で、このモードが実装されたのは大きな評価点です。
この作品の詳細はスペースの関係上により割愛しますが、対戦で盛り上がるには十分過ぎる完成度です。
これだけのゲームが安値で入手可能・・・だと?
アーケード再現をウリにしているため、グラフィックやサウンドもアーケード時代と同じであり、
この点についても良い評価をしています。時代を考慮しても7点が筆者の中での限界点ですが。
これだけのゲームではあるものの、9作品収録されている中で4作品がZERO2準拠であるため、
9作品収録という面を考えればやや盛っている印象は拭えません。
また、携帯機で追加されたキャラクターは今作では使用不可であり、ちょっと残念です。
説明書も簡潔すぎて隠しモードの出現についてもかなりアバウトな表記であり、
隠しモードを出現させられないままである場合は、今作を思い切り楽しめない可能性も有り得ます。
しかし集大成というべき存在である『ハイパーストリートファイターZERO』の対戦プレイはマジでやるべきです。
自由度の高いカスタマイズ、アーケードそのままの楽しさ、知る人ぞ知るポケットファイター・・・。
この作品を2000円程度で購入できるのは何かの間違いじゃないかと思うほど完成度が高く、
昔の話ですが筆者は、職場の同期と数時間ぶっ続けで対戦に明け暮れた事もございました。
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