パラッパラッパー2

 

 

項目

評価

面白さ

操作性

快適性

描写性

音楽性

 

 

 

 

 


一世を風靡したリズムアクションの続編

プレイステーションで登場したリズムアクション『パラッパラッパー』の続編。

CM等で人気者であった犬のパラッパがラップバトルで大活躍。

この作品は多くのユーザーから人気となり、しばらくソニーの看板キャラに定着。

お手本の後に、お手本通りタイミングよくボタンを押してリズムに乗っていくだけなのに、

何故か時間を忘れてはまってしまう魅力のあった前作。

今作はプレイステーション2に舞台を移し、大きなパワーアップを遂げて帰ってきた。

と、思いました。発売するまでは。





次世代機で登場も前作に及ばぬ完成度

次世代機で登場したため、前作よりも画面はクリアになり、ステージ数も増えています。

また、姉妹ソフトである『ウンジャマラミー』のように2行にわたる旋律 も用意されています。

今作は初心者にも受け付けられやすいように、

ミスをしたら同じパートを繰り返すという仕様 になっていて、慣れるまでの時間を短縮できます。

色々とパワーアップしている面があると思いがちですが、実は前作よりも完成度は高くありません。

そもそも次世代機での発売にもかかわらず、当時既に注目されていたDVD規格ではなくCD規格で発売。

そのため容量的にも微妙なバージョンアップ に終わっています。

ステージ数は前作が6つ。今作は8つ。別にたいした進歩とも思えません。

さらにグラフィック面を言えば、紙で作ったようなキャラデザインを踏襲してるのは良いとして、

発売当時の他社製品と比較してもイマイチ。別に褒めるようなもんじゃないです。

初心者への配慮であろうミスしたパートを繰り返しプレイさせる仕様は、

前作をプレイした筆者からすればテンポの悪化を感じさせているダメ要素 になっており、

同じパートを繰り返しても、本来そこにあったはずのパートが飛んでしまう など、

粗末な出来栄えになっていると言わざるを得ません。

せっかくの魅力が中途半端な要素と進化で逆に稚拙になってしまった点は残念 です。

ただ、キャラの魅力そのものは前作どおり良い感じですし、

本編の楽曲も全てではないですが良いと思います。特に最初と3番目のステージ。





ゲーム初心者にも受け入れられるかが問題

今作では初心者にも優しい感じの作りになっている事は理解できる点です。

しかし、それが原因でテンポが悪くなったり肝心のパートをプレイできないのでは、

せっかくの初心者向け仕様も、ただの無駄な存在 としてしか認識出来ません。

ですが、先述したとおり楽曲自体はそこそこ良く、前作で登場したキャラも多く出てきます。

また、さらに言えばゲーム性は前作通り分かりやすくも味があるため、それは評価です。

遊べるけど、前作を好んでプレイした人からすれば物足りなさがある事は事実でしょう。

問題は初心者、あるいは今作で初めてパラッパに触れた人が満足できるかどうか。

低年齢層ならまだ良いとして、青年レベルがこのゲームで満足できるかは微妙でしょう。

駄作ではないけど、物足りない。次世代機種で登場した割には・・・というところです。







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