無双OROCHI(魔王再臨) |
項目 |
評価 |
面白さ |
6 |
操作性 |
8 |
快適性 |
8 |
描写性 |
6 |
音楽性 |
7 |
三国無双と戦国無双の競演
真・三国無双と戦国無双がコラボした完全オリジナルストーリーアクション。
(無双OROCHIと続編の魔王再臨共通の評価としますが、続編の方が完成度は上です。)
魔王オロチ(変換出来ません)の軍勢により時空を歪められた三国志の世界と戦国時代の世界。
魔王の野望を阻止するために武将達が結託して戦いに挑むというものです。
今作は3人編成でステージ攻略するという新システムを採用。
武将を適時入れ替え、連携技の無双を駆使して敵の軍勢をなぎ倒す爽快感を味わえます。
特定の条件を達成すれば隠しキャラを使用可能になったり、オマケの画像を入手できたりと、
戦闘面以外でも様々な試みが見られます。
あくまでもお祭りソフトという位置づけか
従来どおりの操作に加えて、武将ごとに用意された特殊技を使った戦闘もあります。
また、力・技・速の3種類の特性が武将ごとに振られており、この特性も当然使用可能です。
さらに戦闘中に武将を入れ替えられるシステムにより自由度も従来より向上しており、
武器を合成して強化したり、勢力の異なる武将を組み合わせることも出来ます。
ストーリーモードは魏・呉・蜀・戦国の4勢力から選択可能。
(※続編の魔王再臨ではオロチ軍シナリオが追加。さらにオリジナルステージも登場。)
ステージは過去作品である真・三国無双4、戦国無双2のステージが採用されています。
お祭りソフトの位置付けにする理由は上記の評価点や要素だけではなく不満点にもあります。
あくまでも従来のような歴史をなぞっていくようなストーリーではなく、
三国志と戦国時代の融合によるオリジナルストーリーとなっています。
このストーリーが正直言って『用意された意味が感じられない』ようなものと感じました。
唐突にオロチ軍が攻めてきたり、こっちから攻撃を仕掛けたりとなり、
そもそも戦場同士の位置関係が全く不明なのでストーリー展開には疑問を抱きます。
また、武将によっては扱い易さなどが是正されておらず、
相変わらず不遇な扱いのままの武将がいます。もちろんそれは魅力の1つなんでしょうけど。
続編では改良されていますが、軍馬の存在意義が速の特性により殺されています。
速の特性は空中ダッシュが可能であり、非常に使い勝手のいい特性なのですが、
これにより馬に乗って移動する必要性が効率を考えるとほとんどありません。
レベルアップにより強化される武将の能力も個性をほとんど無視したようなもので、
移動速度まで上昇します。完全なパワー型武将が驚くほどの素早さになったりします。
やはり軍馬の存在意義は皆無です。この点は続編でも残ったままです。
ただ、シリーズで確立された武将の性格や言動は概ね受け継がれており、
オロチに加担する呂布や董卓、伊達政宗。強い者に惹かれる前田慶次。
続編ではオロチ復活を目論む平清盛と、それを阻止せんとする源義経なども登場。
この点は人選面での批判もありますが、まぁ概ね評価できると言えるでしょう。
でも正直言って、卑弥呼と孫悟空はねぇな・・・。
安定した仕上がりによる安心の爽快感
お祭りソフト故に、従来のシリーズの形態は維持されているものの、
オリジナル要素が色濃いため、外伝もとい別物であると言っても良いかもしれません。
自由度は高くてもせっかくの要素が殺されていたり無駄があったりと問題点はあります。
ただ、敵は結構な数でわらわら群がってくるし、それを攻撃する爽快感は安定しています。
少なくとも真・三国無双3と5よりは爽快感があると思います。
また、グラフィックは容量の関係や表現の限界により従来よりも劣化していますが、
ゲームがやり辛いほどの劣化とも言えないレベルです。まぁ多少は気になりますけどね。
作品を一通りプレイし、クリアし終えた感想としては、仕上がりに安定感はあります。
シリーズの面白さは残っていますし、お祭りソフトらしく多くの武将を使用できますし。
続編の対戦モードは果たして必要なのかどうかは個人的に疑問ではありますが、
それらを加味しても遊べるゲームです。
ただ従来に匹敵する面白さで打ち止めになっているだけであって。
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