星のカービィ

 

 

項目

評価

面白さ

操作性

快適性

描写性

音楽性

 

 

 

 

 


プププランドの戦士カービィの処女作

ゲーム業界に旋風を巻き起こしたカービィの処女作。

敵を吸い込み吐き出して攻撃、ホバリングで空中浮遊などのシリーズで御馴染みのアクションを駆使し、

デデデ大王を倒しに行く全5ステージ構成となっています。

今作は初めて世に出たカービィ作品なので、様々な部分が簡潔にされており、

馴染みやすくも意外な歯応えのある作品として仕上がっています。

中身については後述するとして、この作品は良作レベルと断定します。





シリーズの基礎を完成させた納得のアクション

カービィといえば常人離れした肺活量を使った吸い込み攻撃と、

吸い込んだ敵やブロックを星に変えて吐き出す超魔術(?)をアクションの基本としています。

今作は、コピー能力という概念が存在せず、

ワドルドゥなどの能力を持っている敵を飲み込んでもコピー能力は発揮されません

このゲームの時点では、吸い込み吐き出しという概念のみだったわけです。

現代のカービィの能力を考えるとちょいとばかり批判されそうですね。

しかしこれだけなのに何故か面白い。素敵な気分になれる。

それはアクションの面白さと、それに馴染ませようとする配慮があるからでしょう。

最初のステージは超がつくほど簡単なのですが、

このステージ内でアクションのほぼ全てをマスターできるような構造にされています。

カービィシリーズでは何の不思議も無い配慮ですが、

コピー能力が無い代わりに一定時間火を吹くことが出来るカレーというアイテムや、

画面内の敵を一掃することが出来るマイクなど、個性的なものもあります。

カービィシリーズの礎といえる御馴染みのBGMが今作で既に登場しており、

GBの音質とはいえ、なかなかのものです。

描写性に関しては、時代を考慮しなくとも非常に見やすくポップで可愛い描写なので、

高評価できる点であることは間違いないでしょう。

さらに、クリア後は難易度の上昇したエクストラステージをプレイできます。

これはなかなか難しいステージ構成になってますので腕試しにももってこいでしょう。





進化を遂げた次回作との比較

ぶっちゃけ同じシリーズで比較することは別に必要とは思わないですが、

今作でおおよそのコンセプトが構築された結果、

次回作である夢の泉の物語でコピー能力を取り入れられ、よりアクション性が豊かなったのだと思います。

確かにコピー能力を発揮できるカービィというものが定着している現代では、

コピー能力を使えない今作は物足りないものを感じることはあります。

しかし基本的なアクションはコピー能力なしであってもしっかり備わっていることを加味すれば、

それ相応に評価できるのです。面白さで考えれば良作レベルは間違いありません。

これ以降、カービィシリーズは仲間キャラが登場したり、

コピー能力をミックスしたりと大きな進化を遂げていくことになります。

比較すれば次回作以降の方が良いとは思いますが、

これはこれで楽しいゲームですので、是非ともプレイしてください。マジで。







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