星のカービィ〜夢の泉の物語〜 |
総合評価 |
+A |
失点
カービィついにファミコンに推参
ゲームボーイでデビュー戦を飾ったカービィがファミコンで新登場。
処女作である星のカービィの吸い込みアクションにコピー能力
を搭載し、
空中浮遊、コピー能力による攻撃とちょっとした謎解きを織り交ぜたアクション。
この作品以降、星のカービィはHAL研究所を代表するキャラクター
に成長し、
任天堂のマスコットであるマリオには勝らないものの、人気を磐石のものとしました。
面白さは折り紙つき。世間の評価も著しく高いです。
評価点と失点
評価点
現代では当たり前のことだが、今作からカービィが相手の能力をコピーできるようになった。
これにより前作のGB版とは違うプレイスタイルが確立され、攻略だけでなく見た目にも楽しさが加わった。
コピー能力の種類は決して多くはないが、導入された最初の作品としては十分と呼べる質を備えている。
自分自身の扱いやすい能力をどこまで使っていくか・・・というこだわりにも対応しているのは高評価。
操作性は前作同様良好。コピー能力も扱いやすいため、操作する上でのストレスはほぼ皆無と言って良い。
それでいて難易度はシリーズが売りにしているだけあってバランスが良いため、誰でも気軽に遊べる。
描写性はファミコンとしては最高峰のレベル。色使いも凝っており、見た目に楽しいし動きも滑らか。
音楽性に関しては言うまでもなく良質で、限られた和音数でプレイヤーの満足度を高める構成になっている。
キャラデザインは一部を除いてコミカルかつ愛らしい。子どもウケは特に良さそうで、ポップな世界にも合う。
難易度が徐々に上がる良さとは裏腹に、ミニゲームによる残機数アップが容易に行えてしまう。
そのため難易度は設定よりも低くなっており、歯応えの面では正直言って失点に値する。
今の定規で測るとするならば、ボス戦そのものも比較的楽だったりする。コツさえ掴めれば完封だって楽。
ユーザー心理を読んだ構成と面白さ
カービィの醍醐味であるコピー能力の導入による正統進化を達成した名作です。
面白さはもちろん、見た目にも耳にも楽しい要素が盛り込まれ、多くのユーザーが評価するのも頷けます。
カービィは今作が2本目であり、この後も着実に進化を続けていきます。失点も生まれますが。
プレイヤーの上達を肌で感じさせる事において、このシリーズの右に出るものはないと思いますがどうよ?
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