スーパーマリオブラザーズ |
総合評価 |
+A |
失点
伝説を創り上げた至高の王道アクション
日本のゲーム業界に颯爽と現れた髭をたくわえた赤い配管工
が姫を救う。
もはやゲームを愛する人なら知らない者は誰もいないとまで言われるマリオです。
この作品は国内だけで600万本を超える大ヒットを記録
し、
国内だけでなく、世界中のゲーマーを満足させた伝説の名作として有名です。
スタンダードな横スクロールジャンプアクションは、
現代ではチープな存在になりましたが、当時はこの手のゲームが主流であり、
それを考えてもこの作品の完成度の高さは大いに評価できる
と思います。
ただ右に向かってジャンプしながら進んでいくアクションが、
これほど面白いなどと、誰が予想したでしょうか。という感じですね。
評価点と失点
評価点
横スクロールジャンプアクションにして『アクションゲームの王道』と呼べる作品。
目的がはっきりしており、ユーザーへの配慮が随所で見られ、アクションとしての面白さを表現できている。
多数のゲームが登場するも、国内だけで600万本以上を売ったアクションゲームはこの作品だけである。
操作性が非常に良い。ジャンプの制御も比較的しやすく、所狭しとマリオを自由に操れる。
水中ステージはコツが必要で、少し難しいものの、そこまで到達しているなら問題視することもない。
先述した良好な操作性も相まって、敵を倒す爽快感も味わえる。特にファイヤーボール状態は高評価。
描写性はそこそこながら、世界観の表現に成功している。また、プレイヤーに分かりやすい構造でもある。
この点は『操作キャラがどっちを向いているか判別できるようにした』という配慮の賜物である。
今作で使われているBGMは、現在でも広く知られ続ける名曲。地下BGMは地上と逆の暗さを上手く表現。
難易度を始めとしたゲームバランスが良好。難易度は徐々に上がる方式で、上達を肌で感じやすい。
終盤はそれなりに難しくなるものの、詰む事はありえない難易度になっているので安心である。
特に最初のステージは練習が出来る作りで、今作の基本をここでほぼマスター出来る設計になっている。
今作でデビューした世界のマリオだが、職業は配管工。姫を救出するコンセプトには正直そぐわない。
粗探しのような本当に微々たる失点だが、キノコ王国と姫を救う配管工の存在自体は、筆者としてやや疑問。
ただし、これをシュールな設定と考えることも不可能ではない。
ワープによる恩恵もあるが、それ故に存在を認識されにくいステージが結構多い。
ただし初心者が迂闊にワープを使ってエリア4のジュゲムにボコされる事は多いという報告もチラホラある。
ワープという存在そのものを、タイムアタックや周回プレイ用のオマケと見る事も可能。
現在でも遊ぶには申し分なし?
現在でもファミコンが起動すれば十分に遊べるゲーム
といえます。
レトロゲームを軽視する現代人は、作品の描写性や表現力を批判しがちですが、
このゲームは悪い面であっても及第点以上のレベルに間違いなく
、
当時の技術力を考えれば相当頑張った作品であることは容易に分かります。
操作性はもちろん、面白さ、爽快感などアクションゲームに必須の要素が盛り込んであり、
とても当時の任天堂が本気を出していなかったとは考えにくい作品と言えます。
簡単なゲームではないですが、難しくもない。初心者には特に入門編としてオススメできます。
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