スーパーピットフォール |
項目 |
評価 |
面白さ |
2 |
操作性 |
3 |
快適性 |
1 |
描写性 |
3 |
音楽性 |
3 |
ATARI2600からFC移植された探検アクション
アメリカ企業製ゲーム機、ATARI2600で発売された作品のFC版アレンジ移植アクションゲーム。
プレイヤーはハリーという髭面主人公を操作して冒険を進め、2キャラ救出後に脱出を目指す。
ゲーム自体はマリオなどのアクションゲーム通りだが、横だけでなくジャンプや梯子を使った上下移動も行う。
2000画面と言われる広大なステージはボリューム満点。そして冒険アクションも充実。
恐らく期待した人はそう思ったのでしょう。それはそれは残念な結果となりましたが。
理不尽仕様・バグによる劣化以前の問題
まず筆者はこのゲームをプレイする際に、ネットの攻略サイトと古本屋で見つけた攻略本を使用しました。
何故にいきなりそんな行動をしたのかというと、このゲーム。理不尽にも程があるほどにノーヒントなのです。
全て書き殴るとテキストの文字数がオーバーフローしかねませんので幾つか紹介します。
まず主人公のアクションは銃で敵を撃退しながらジャンプを駆使するのが基本。
しかし銃は弾丸20発までという制約付で、道中でアイテムとして落ちてあるもので補充しなくてはなりません。
銃は立った状態で撃つため、自分より低い位置にいる敵には通用せず、ジャンプで踏みつけることも不可能。
マリオを意識してジャンプで踏もうとすれば、マシンガン土下座のような死に様を拝めます。
また、道中の重要アイテムは隠しアイテム同然で、特定の場所でジャンプすることにより出現。
少しでも位置がずれれば出現せず、過剰とも言える無駄なシビアさが光ります。しかも存在自体ノーヒント。
また、2キャラ救出がクリア条件なので救出に行くためワープが要求されます。
このワープ自体そもそも何か違和感がありますが、ワープ手段がいかれています。
敵として登場する鳥のどれか1匹だけ『ワープ鳥』が存在しており、それにぶち当たるとワープします。
グラフィックが敵扱いの鳥と一緒であり、このヒントすらもちろん存在しません。最低の仕様です。
(※言わずもがな、敵と認識している鳥を相手に情報なしに突っ込むなんてしないはず。)
さらに2キャラ救出後は、スタート地点まで戻る必要があり、ある場所から落下すると、
いきなり黒い画面に文字が表示されます。これがエンディング。意味も味気も感じられません。
他にもクソッタレ要素がありますが、上記だけでもクソというのはご理解いただけるでしょう。
ノーヒントクリアはあの伝説のゲーム並みに過酷
ノーヒントクリアを要求するのは、ファミコンソフトでも少なくはありませんがこれは酷いと言わざるを得ません。
あの伝説のクソゲーと呼ばれる『たけしの挑戦状』と同等、あるいはそれ以上の理不尽さと言って良いでしょう。
2000画面という広大なフィールドでこの理不尽仕様は地獄レベルです。
一応、アクションゲームらしいところや死に様が面白い点などを加味して面白さは『2点』です。
ただ、筆者の独断と偏見に基づいた結果、2点はクソゲーである事に何の変わりもありません。
ノーヒントクリアをここまで要求する男らしさだけは賞賛に値するんでしょうけども、
それによりゲームの楽しさは苦痛へと変わっています。何を考えて発売したのか不明です。
筆者はやってないのですが、ATARI2600の方は良作のようです。
良作をクソゲーとして貶めた今作は、時間の価値を改めて考えさせてくれるゲームだと思いました。
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