マインドシーカー |
総合評価 |
F |
余談
ナムコが世に送り出した超能力者育成ソフト(爆)
サードパーティー大手のナムコが世に送り出した超能力開発ソフトという名の何か。
もう説明する気も正直起きないほどの中身ですが、
このゲームは超能力を使って、様々な試験をクリアしていくという単純明快なシステムで、
基本はボタンを押すだけという操作性には何も苦労しないゲームです。
エスパーキヨタ(※元ネタの人物は逮捕歴あり)という謎の人物がいる施設で、
エスパーのトレーニングを積み、街中で実践訓練を行い、最終関門に挑むことになります。
ここまででお気づきの人もいるかと思いますがこのゲーム、斬新なコンセプトを含めて意味不明な存在
なのです。
評価点と失点
評価点
王道アクションの代表格『マリオシリーズ』の決定版と言われ、歴代最強ロンチタイトルとしても名高い。
任天堂のマスコット、マリオの看板に恥じない見事な完成度と操作性。SFCの普及に凄まじい貢献をした。
マリオシリーズの肝とも言える操作性は良好で、簡単なアクションであれば序盤でマスター出来る。
使用するボタンの増加や、マントマリオなどの特殊操作が増えたものの、決して難しいものではない。
コツが掴めれば、自由自在にマリオを動かすことが可能で、それだけで十分にゲームとして面白い。
マリオブラザーズ3同様、ステージ選択形式を採用。隠しルートも存在し、クリア済みステージを再度遊べる。
描写性が高まった結果、ステージ毎の背景に大きく差別化が図られ、より冒険している気分を味わえる。
ステージ構成も序盤は練習気分で操作を覚えられる設計。歯応え十分の隠しステージも存在する。
全体的に初心者に優しい設計であるため、アクションゲームとして敷居が低いので誰でも遊びやすい。
特に序盤で操作を確認できる設計は高評価。スイッチ起動で別ルートを進めるなど、攻略の幅も広い。
アイテムのストック可能、高性能なヨッシー、スピンジャンプなど今までのマリオとは違うプレイができる。
今作からセーブ機能が搭載され、長旅の中で休憩できる。スーマリ3から大幅に進化した点の1つである。
セーブ箇所は決まっており、自由にセーブできるわけではない。この点は失点要素として後述する。
敵キャラは従来のキャラも一部続投を果たしているが、基本的には新キャラが多い。巨大な雑魚も登場。
各エリアのボスは、前作にあたるスーマリ3のコクッパ7匹とラスボスであるクッパ大王で構成されている。
過去作品に親しみを持つユーザーからも、従来キャラの続投は評価されているようだ。
初心者設計が強調されがちだが、今作は上級者用のスペシャルステージも用意されている。歯応えは十分。
また、クリア後は隠しルートを使って裏面に行けるなど、タダでは終わらせない工夫も見られる。
これがロンチタイトルなのだから恐ろしいが、だからこそ現代に至るまで熱心なファンが存在するのだろう。
失点
今作は無限増殖できる箇所が多く、従来に比べてゲームオーバーの危険性がかなり低い。
ゆえに緊張感のないプレイになりやすい。マントマリオや青ヨッシーを使えば何の苦労もせずクリア出来る。
もちろん生半可なプレイでは死ぬポイントもあるにはあるし、謎解き要素もあるのだが・・・。
セーブは、お化け屋敷、城、ブロック宮殿をクリアする事で行えるが、城と宮殿はクリア後に遊べない。
そのため、セーブするためにわざわざお化け屋敷をもう1度クリアする・・・という手間が必要になってしまう。
また、カートリッジの宿命であるセーブデータ消失の危険性もないわけではないし、データのコピーが不可。
SFCになってボタンが増えたことで、従来作品をプレイした人でも最初は戸惑いを隠せない部分がある。
今となってはそれも「あっそう」で済むが、これにより今作を敬遠したユーザーも少なくはないようだ。
ただし先述したとおり、操作に慣れる事は出来るし、そこまで難しい操作が要求されるわけでもない。
マントマリオの使い勝手があまりにも良いため、ファイヤーマリオの存在価値が低くなっている。
敵をファイヤーで倒せばコインが獲得できるという利点こそあるものの、1UPが容易な今作ではそれも・・・。
CS番組『ゲームセンターCX』において、有野課長が壮絶な死闘を繰り広げた作品でもある。
この放送により、有野課長の土壇場での勝負強さが視聴者に認識され、「くぐれ!」の名言も誕生した。
今作は国内だけで350万本以上、全世界で2000万本以上の売り上げを記録している。
当時は任天堂・セガ・NECが覇権を争う第2次ハード戦争の最中だった。
今作によりSFCの性能と手軽さをユーザーに見せつけ、事実上このハード戦争を終焉に導いたとされる。
SFCは拡大縮小・回転機能を搭載していたが、その特徴は同時発売されたF−ZEROで見事実証された。
斬新過ぎるコンセプト以外に何の価値も見出せない!
筆者は斬新過ぎるコンセプトとはいえ『超能力』という未知の存在に目をつけたことは良いと思います。
もちろん、それがゲームに反映されるか否か、面白さをもたらすかどうか、という点が重要な上でです。
あくまでも評価は悪くない操作性とコンセプトの斬新さのみ。
まさか、これだけでゲームを売ろうと本気で思ってたわけではないでしょう。たぶん。
結果的にこのゲームはナムコが投じた最悪級のクソゲーと呼ばれています。
怖いもの見たさに筆者も挑戦しましたが、一人でやりきる事は『精神的な意味で』出来ませんでした。
(※ポピー氏と合宿して何とかクリアしましたが、無駄な時間だったことは言うまでもありません。)
どうやら筆者には、このゲームが最大限求めていた強運がなかったようです。
でもよ〜く考えて欲しいのは、
運を強調するゲームは果たしてゲームと呼べるほどの存在なのかどうか。
そこですよそこ(怒)。
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