ゴルフ |
総合評価 |
D |
失点
オーソドックスなゴルフゲーム
現代では大人向けスポーツから子供も憧れるスポーツになりつつあるゴルフのゲーム。
全18ホールのコースを1人あるいは2人で周り、そのスコアを競うことがゲームの遊び方。
今作は、ファミコンという大衆向けゲーム機で販売したことで、
当時はソフトの種類の少なかったもののヒット作となりました。
ドライバー、アイアン、サンドウェッジなど種類豊富なクラブが用意され、
カップを狙うために風を利用したり、カーブの軌道を考えたりと、
そこそこ戦略的なつくりになっており、サクサク進められる点も相まって、
現代でも筆者の友人はたまにプレイするほどのゲームとなっています。
評価点と失点
評価点
現代では「みんゴル」が有名なゴルフゲームの先駆けであり、ファミコン初期としてのゲーム性は高め。
シンプルなシステムと操作性により、老若男女問わず、すぐに操作を覚えてプレイすることができる。
1画面にキャラ、ホール、選択クラブが集約されており、非常に分かりやすい構造になっている。
初期作品ゆえにドットによる描写性は高くはないものの、ホールの形やボールの軌道は分かりやすい。
シンプルゆえに分かりやすいのだが、かなり簡潔な作りなため、はっきり言って飽きやすい。
ショット時のパワーゲージが短いため、タイミングが非常にとり辛い。1画面に集約された弊害でもある。
音楽性については語る点がない。というのも、ゲーム中はタイトル画面含めてBGMが一切流れない。
ボールの音、インパクト音、池ポチャ音、バンカー音のSEしかないため、肌で感じる以外の要素はない。
全てのホールを回り終えると、何の演出もなくタイトル画面に戻ってしまう。
ただしこれらの失点はファミコン初期作品ゆえの事情であり、それを承知であれば気にする事もあまりない。
チープだけど意外とハマる?
古風なゲーム性とはいえ、快適なプレイができることや、
良好な操作性により、遊べるゲームとして成立している点は、先述した通りかなり魅力的です。
また、こうした普通のゲームだからこそと言うべきでしょうか、
少しの時間プレイする事には非常に向いています。
少しの時間のつもりが、より良いスコアを目指すためにプレイし続ける・・・なんてことも無きにしも非ずです。
ただし、現代においてゴルフゲームは進歩しているため、今作は飽きやすい構造であると思います。
もっとも、比較対象がみんゴルなどであれば、そうなってしまうのは仕方ないことでしょうが。
他にも些細であるとはいえ、描写性は褒めるものでもないし、音楽性においては評価の対象に置けません。
ただし、BGMがないからダメという拙速な結論付けはもちろん無茶苦茶であるというのは言うまでもないです。
そもそも低価格での販売、ファミコン初期作品という意味でも、
BGMなんていう洒落たものはまず組み入れられないというのは理解できるところでしょう。
全体的に見れば、普通に楽しむことは可能です。
じっくりやるようなものとは思いませんが、
古きよき時代に誕生したスポーツゲームの中では相応の評価ができる
と思います。
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