スーパーマリオブラザーズ3

 

 

総合評価

 

 

 

 

 


マリオアクション正統進化形態

スーパーマリオブラザーズ過去2作の続編は大きな進化を遂げて帰ってきた。

というキャッチフレーズでも似合うような作品です。

マリオがピーチ姫を救うべく、クッパが待つ暗黒世界を目指し、世界を駆け回ります。

今作ではROM容量が大幅にアップしたことを踏まえ、

様々な要素を取り入れており、アクション性に磨きをかけています。

過去2作品とは何かが違う。けどマリオはマリオ。正統な進化と呼ぶに相応しいでしょう。






評価点と失点

評価点 FC版では最後のナンバリングタイトルとなったマリオシリーズ。その大きな看板に偽りのない高い完成度
前作・前々作を超える大容量ROMで製作され、目に見えて大きな進化が分かるようになっている。
マリオを操作する楽しさは変わらない良さ。それすなわち、操作性も良いという事である。
全8ワールドからなる大冒険に見合った100面近くのステージ総数。現代でも満足できるボリューム。
また、全てのステージをクリアするのではなく、マップ画面を移動してステージを選ぶことが出来る
このため、クリアーを目的にするならば、道中のステージをスルー出来るので、自由度も高い。
  各ワールドには砦が存在し、ここをクリアする事によって封鎖されていたルートが開放される
これは失点にて後述する要素への救済措置として非常に上手く機能している。
また、砦は前作までの城ステージの雰囲気を味わうことが出来る。構成も相まって適度な緊張感もある。
  各ワールドの最後は、コクッパ(ボス)との戦いとなる。ワールド毎にコクッパが異なり、設定も存在。
コクッパまでの道中は、強制スクロールの飛行船ステージ。手に汗握るプレイが楽しめるのは間違いない
  ステージだけでなく、残機数を増やすための絵合わせや、アイテムを貰える家も存在する
条件次第では神経衰弱や宝船が出現。攻略の手助けは充実しており、どれも実用的である。
アイテムはマップ画面でも使用可能。ストック可能でいつでも使用できるので、打開策としても有用。
  描写性が大幅に向上。マリオを始めとするキャラ達が鮮明に描かれており、動きも軽やかである。
ステージ背景も、各ワールドで異なっているため各地を冒険している雰囲気を味わえる構造となっている。
さらに砂漠の国なら砂地獄、氷の国なら地面がツルツル滑るなどの差別化が図られているのも高評価
音楽性に関しても良曲多数であり、ビジュアル面でプレイヤーが苦労する長旅を支えてくれる。

失点

ゲームオーバーになると、そのワールド(以下W)の最初に戻され、クリアーしたステージが復活してしまう
難易度を考えると、序盤は比較的易しいものの、W5くらいから難易度はかなり高くなるので…。
さらに今作はある事をしない限りは全8Wを冒険する長旅になるが、バックアップ機能が搭載されていない
システムという枠で考えるならば、さすがにもう少し何とかして欲しかったと思ってしまう。
ただし、砦や道中の邪魔者は復活せず、開放されたルートは使用可能なので、ある程度盛り返せる。
また、アイテムを獲得できる家や絵合わせも復活するので、救済措置に関しては案外充実していたりする
新要素しっぽマリオの使い勝手はかなり良いが、これに慣れるまでが少し難しい。
また、しっぽマリオを駆使することを前提にしたステージが出てくるため、人によっては鬼門となってしまう
強制スクロール面の難易度は、通常面の比ではない。特にW8の高速飛行船は難易度が非常に高い
雲の国であるW5は特に足場が限られているので、強制スクロールによる難易度上昇がとても目立つ。
難易度の面で補足すると、コクッパも危険。特にW3・W7の奴は中途半端な気持ちで挑むと結構苦戦する
  バグか仕様かはよく分からないが、ラスボスがある事情により弱くなっていて、攻略にさほど苦労しない
筆者の感想としては、コイツよりもW7のコクッパの方が明らかに強い。
ただ、そのある事情が解消されてもさほど強さに変化は無いと思うため、最後の戦いはあっさり気味である
(※ただしラスボスまでの道のりは厳しく、最終面もそれなりに難しいのは言うまでもない。)






じっくり?さっくり?プレイの幅に言及

このゲーム、適度な難易度かつアクション性に富んでいるという評価ができるのですが、

あるアイテムを使うことによって、『じっくり楽しむプレイ』から

『さっくり楽しむプレイ』に変化
してしまいます。

あるアイテムは、テクニックを使えば1面だけで2つ入手できるので、

それだけで最終面まで一気に行くことができてしまいます。

なので周回プレイする場合はこの方法を使うこともありですが、

これにより特定のステージの影が非常に薄くなってしまっています

まぁぶっちゃけ初見だと、あるアイテムを発見するのは至難の業ですし、

最終ステージはもちろん難しい(特に高速飛行船)ので、

そこまで気にするところでもないです。

ただ、ゲームオーバーになってコンティニューすると、

その面の最初からやり直しになるので、場合によってはかなり過酷な旅になるでしょう。

しかしそれら些細なことを差し引いても、十分に名作であり、

万人が楽しめるアクションとしての価値が今までより高まったことは言うまでもありません。

スーパーマリオコレクションにも入ってますし、マリオアドバンス4としてリメイクもされてるので、

1度はやってみてほしいゲームであることは言っておきます。





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