太鼓の達人
〜ドロロン妖怪大決戦〜

 

 

項目

評価

面白さ

操作性

快適性

描写性

音楽性

 

 

 

 

 


太鼓の達人シリーズDS3作目

アーケードからPS、PS2、PSP、Wiiなどへ場を移し、DSでも発売された人気シリーズ。

太鼓の達人は、ビートマニアなどの派生(インスパイアとも?)でありますが、

老若男女から支持を受けている音楽ゲームです。

今作はDSでの3作目に該当し、単なる移植に留まっているわけではありません。

妖怪達と演奏で戦うRPG風モードが導入され、

また違った太鼓の達人を楽しむことが可能となりました。しかし・・・。







太鼓である必要性は失われたのか?

まず恐縮ではありますが筆者の本音を述べさせていただきます。

筆者は太鼓の達人の魅力は『太鼓による演奏』というものだと考えています。

PS、PS2、Wiiでは専用コントローラーであるタタコンが存在しますが、

太鼓を叩いている感覚には程遠い操作性であり、これには不満を抱いています。

(※タタコンに関しては、PS2枠にも書いています。)

今作はバチ的な何かを模したタッチペンが2本同封されており、

下画面をタッチすることで太鼓の演奏をすることが出来る仕組みです。

DSソフトの操作はタッチが基本である事は重々承知していますが、

『太鼓を叩く』という点が全く感じられない作りである事は大マイナスです。

イメトレにすらならず、専用タッチペンが軽い、下画面を叩きづらいなどの負の要素が加わりカオス。

もはや太鼓である必要性が微塵もありません。本体操作する方が面白いという惨状で、

少なくともタタコンで演奏している方がマシという状態です。

DSの宿命ではありますが、音質も微妙。悪いとは言いませんが。

RPG風モードに関しては、単調かつ面白味のない内容

同じような敵が続々と出現し、同じような演奏(リズム)を繰り返し要求される。

オチも何か腑に落ちない。追加ステージもイライラが募る仕組みに終始。

難易度を上げればもちろんやり応えはありますが、途中で必ずやってくるマンネリ化は回避不能

また、難易度の選択では、『難しい』と『鬼』がまとめられているため、

あくまでも個人的な話ですが、丁度良い難易度での演奏が出来ないという不満があります。

RPGを模したモードを入れることに文句はありませんが、

『ただ単調で面白味がないRPGをオマケにしました』という感じです。残念。

PSPで太鼓の達人を出している時点で太鼓である意味が無いですが、

まさかこれほど劣化しているとは、流石になぁ・・・と思います。





筆者主観だが曲で救われた部分あり

太鼓の達人における筆者が思う利点は、太鼓で演奏する他に曲目の良さがあります。

ナムコ製品の曲(レトロゲームなど)がそれに該当し、オリジナル曲もバージョンによりますが、

それ相応に評価できる点です。今作そこに救われていると感じました。

RPG風モードはボロクソに言いましたが、

このモードにおけるボス戦の曲はどれも良い感じであることは付記しておきます。

(※ただ、RPGラスボス戦におけるラスボスの立ち位置は邪魔すぎます。)

元々ナムコが稼動させた音楽ゲームを自社で破壊しようとする姿には涙が出ます。

シリーズを楽しんでいた筆者は、この作品を十分に満喫することは出来なさそうです。




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