トモダチコレクション |
総合評価 |
C |
失点
キャラメイクと観察を楽しむ
DS内に住民を住まわせ、お世話しつつその生活を観察していくゲーム。
Wiiで作ることが出来る分身をDSで作るという感覚で、
それぞれ性格が異なった人々を島に住まわせることが出来ます。
(※設定次第では同じ性格の人も量産可能だったり。)
どんどんキャラメイクをして人数を増やしていくことで様々なアクションを行い、
友達になったり、恋人になったり、結婚したり、もちろんその逆もあります。
ほのぼの、時に見せてくれるコミカルな表情とトークが面白味です。
一言でこのゲーム内で生活する住民を表現するならば、
『不自然』あるいは『ぬけてる』でしょうか。
評価点と失点
評価点
ドラクエ
全体的にストーリーには鬱要素に程近いものがあるが、それを乗り越えていく主人公の描写が上手い。
さらに、ドラクエ史上最高峰の悪役が最終盤まで立ちはだかり、最後の最後まで打倒悪役を掲げ続けられる。
マップ切り替え、エンカウント時、イベントなどの画面切り替わりもスムーズでテンポが良い。
また、戦闘速度を最大にしておくとレベル上げもサクサク進むため、あまりストレスを感じない仕様である。
今作は人間だけでなく、戦闘で仲間にしたモンスターをパーティに組み込めるようになっている。
モンスターによって仲間になる確率は異なるが、多くのモンスターが対象なので編成にも面白さが加わった。
能力値、レベルの上限値、成長しやすさなども異なるため、編成にはかなりのバリエーションが存在する。
また、便利な呪文や特技を覚えるモンスターも多い。見た目に拘りたい人もそうでない人も楽しめるだろう。
現在ではドラクエモンスターズという形でシリーズ化されたシステムであり、設定も含めて高評価できる。
道中には福引が出来る場所や、カジノ、珍品を売る店、博物館などの寄り道要素も充実している。
PS2版から採用された珍品博物館システムはオマケ程度のものだが、珍品収集もそこそこ面白さがある。
今作はストーリー(世代を変えての冒険)の関係上、ヒロインと結婚することが出来る。
このヒロインは従来の2名に加えて、DSでもう1人追加された。それぞれ長所と短所があり、個性がある。
PS2版で失点要素として挙がった『馬鹿すぎるAI』に調整が加えられ改善された。意外とこれが大きい。
また、SFC版・PS2版の大小様々なバグが修正されており、進行の妨げになる要素は皆無と言って良い。
ストーリー自体はかなり面白いのだが、それを重視しているため、移動範囲にかなり制限がある。
船入手後は基本的に自由度が増すのだが、今作は山に囲まれた土地や岩礁が至るところにあるため、
いきなり見知らぬ土地に殴りこみをかける事が出来ない。
自由度が増すのは『ある乗り物』を利用できるようになってから。ただし迂闊に全滅しない配慮ともとれる。
仲間に出来るモンスターの種類は多いが、能力や特技呪文の優劣があるため空気化してる者も多い。
装備品次第では克服することも出来なくはないが、効率を求めるならば必然的にメンバーは限定されがち。
特に序盤で仲間に出来るモンスターで最後まで残るのは、スライムナイトだけという事も起こりやすい。
評価点の2項目で述べた『ドラクエ史上最高峰の悪役』と、ストーリーの描写不足により、ラスボスが空気。
名前がラストダンジョン中盤でやっと判明することや、それまでの経緯でラスボスの悪事がほとんど分からない
という事による弊害かと思われる。ただし、この正体を伏せること自体は決して失点ではない。
戦闘自体はドラクエらしい面白さがあるのだが、後半はバイキルトゲーのような単純なものになりやすい。
バイキルトは特定のモンスターと主人公の娘が覚えるし、なくても手軽に買えるアイテムで代用できてしまう。
これをやるとゲームのバランスに支障をきたすため、頼り切るプレイはオススメ出来ないと言える。
バグが修正されたことで遊びやすく、安全性が増したという評価点があるものの、
PS2版で手軽に行えたアイテム無限増殖やオープントレイ技が使えなくなった事を残念がる意見もある。
破天荒なプレイを求める人からすれば失点であり、趣旨から逸脱したプレイはやってみたい気持ちもわかる。
ゲームとは無関係ではあるが、結婚イベントによる嫁戦争が(主にネット内で)加熱してしまった。
これは初作SFC版から起こった論争であり、シリーズ作品の優劣を言い争うものとほとんど同じものである。
内容はおおよそ、『自分の嫁を推すよりも、相手の嫁を貶しまくる』というどうしようもないものである。
貶すための材料は根も葉もないデタラメや妄想の域を出ないため、大半のファンは冷めた目で見ている。
少しの満足を得る適正価格とは?
序盤は面白いですが、その序盤がこのゲームにおける山場であり、先述したとおり飽きが早く訪れます。
それを考えると、このゲームに真剣になれるわけでもないため、
定価ほどの価値があるかと聞かれたら、筆者ならNOと答えます。
部屋の模様替えやファッションの変更など、やれる事は色々あるにはあります。
ショップの活用や、定期イベントなど見所もあるのですが、そういったものへの執着心によって、
意見はかなり変わってくるタイプのゲームだと感じました。
筆者としては、面白さがあるのにツメが甘いために長く遊ぶには向かない
という判断です。
このソフト自体は悪くはないですが良いとも言えません。微妙
です。
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