ドラゴンクエスト\〜星空の守り人〜

 

 

項目

評価

面白さ

操作性

快適性

描写性

音楽性

 

 

 

 

 


ドラゴンクエスト9番目のタイトルは新しい形で

日本にRPGという存在とその奥深さを知らしめた国民的作品のドラゴンクエスト。

本作はその9番目の正式タイトル で、DSという通信をフル活用した携帯ゲーム機で登場しました。

Vを思い出させるキャラメイク、奥が深くクセになる錬金、各地で起こる事件やドラマ。

多くの要素を盛り込んだ上に、新しい形のドラゴンクエストを追求した作品 として国内売上は400万本を突破。

ドラクエが持つドラクエらしさ。この作品ではその考えの違いが評価に大きく影響を与えたと言えるでしょう。







賛否両論の果てに勝ったガッカリ感

書きたい事は山ほどありますがスペースの都合上、とくに強調したい箇所についてをまとめます。

今作のウリの1つとして、キャラメイクが出来るという特徴があります。

性別、体型、顔、髪型などをカスタマイズ可能 。ルイーダの酒場では仲間も自作できます。

この辺はVを思わせる要素であり、自由度の高さもあって評価の対象です。

しかし、カスタマイズ出来る事は良いとしても、パーツはやや少なめ。ネタとしか思えないパーツもある など問題もあります。

仲間が後ろを付いてきて一緒に戦ったり冒険したり、そういった親近感は過去作品以上に感じられますが、

場所や状況によってはDSの性能の問題もあるせいか、処理落ちが発生します。それなりに頻繁です。

戦闘は従来どおりのコマンド選択方式。馴染み深いシステムです。

特技や呪文もバランスよく覚え、消費MPと威力の釣り合いも過去作品に比べると良好 です。

しかし転職により覚えた特技は、どんな職業でも表示されるため、ページ数は膨大になり大変面倒

さらに3D表示による臨場感や戦っている雰囲気を堪能できる点は最初のうちは楽しいものですが、

次第にテンポの悪さが気になり始め、ゲームの快適性を害している印象を受けてしまいました。

ストーリーも、傍若無人な女王が支配する砂漠の城や、村民以外を受け入れられない村など、

もっと掘り下げられそうな内容を淡々と描いているだけの部分も多く、あまり記憶に残りません。

終わり方もなんか微妙ですし、勇者の存在はおろか、魔王という邪悪な存在すらも見当たりません。

全体的には従来のドラクエとは異なった新しいシステムの導入や通信の活用などを、

DSというハードで全力で表現しようとしているのが分かります。

それを受け入れられるか否かは意見が分かれるところですが、作りこみの甘さは否定できません。

戦闘面、ストーリー面、システム面、どれも良さがあり悪さがあります。

錬金に時間がかからなくなった点や、探索によるレシピ入手が比較的簡単だったりと、

スムーズな進行は所々できますが、妙な内容のクエストが多かったり、お使いだらけの点はマイナスです。

音楽性に関しては、すぎやまこういち先生の実力の高さを実感できるものです。

ただし、場面の空気に合うBGMばかりというわけでもない・・・というのは構成面の問題 でしょうか。





筆者が下した賛否両論の果ての評価

あくまでもドラゴンクエストとしては期待に応えられるほどの完成度ではないと思います。

特に従来作品を広く触った人からすれば、受け入れがたい点も多いと思いますし、作りこみの甘さが目立ちます。

内容は別として天使と人間の物語は決してダメでもありません。とにかく色々と惜しいのです。

クエストを律儀にこなしていくと長時間プレイは覚悟することになりますし、レベルも高くなって戦闘の緊張感は薄くなります。

これまでのドラクエに比べると、システムの粗さにより難易度がかなり低くなっているのも残念な部分といえます。

また、あくまでも筆者の戯言になりますが『こんなにプレイ中にムカついたのは久しぶり』です。

とくに登場人物の性格や発言が、従来作品よりも明らかにアレな方向になっており、

妖精のサンディ、自信過剰過ぎるパラディンと精霊、よそ者に対し嫌味だらけの村のメイドなど、

とにかくプレイ中の発言や人物の性格は気になります。堀井氏の狙いだとしたら完璧に裏目だと思うんですよね。

処理落ちがあるとはいえフリーズはないし、極端に進行を邪魔するわけでもありません。

さらに、パーティ編成時のキャラメイクや、装備品の編成を考える楽しさは過去作品にもひけをとりません。

良さはあるのに悪い面が目立ってしまい、ドラクエらしくないドラクエという印象が筆者の気持ちを支配してしまいました。

残念ではありますが、今作を一言で言うと、『ダメではないけど面白さに期待するべきではないゲーム』というところです。





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