カイの冒険

 

 

項目

評価

面白さ

操作性

快適性

描写性

音楽性

 

 

 

 

 


アーケードで人気を得て様々な家庭用ゲーム機に移植されたドルアーガの塔。

そのスピンオフ作品としてファミコンで登場したのがカイの冒険です。

ドルアーガ自体は筆者がほとんど触れたことがないため詳細は分かりませんが、

今回取り上げるゲームの操作キャラは、

ドルアーガ本編で囚われの身となっていた魔法少女カイであり、

このゲームは本編の前の話にあたる内容となっています。

つまり結末は…お察しください。





ゲームセンターCXという番組にて『有野の挑戦』という企画で採用され、

有野課長が必死の戦いを繰り広げた作品としても知られています。

あれほど苦戦したゲームですが、実際のところそんなに難しいイメージはありませんでした。

このゲームを実際にプレイするまでは・・・。

とにかく鬼畜な難易度です。軽い気持ちでこのゲームをやろうとは思わないほうが良いでしょう。





ゲーム本編の内容は、全60階の塔をジャンプアクションを駆使して昇って行くというもの。

カイはジャンプボタンを押し続けていれば浮遊していくので、上の足場などにはそれで上ります。

壁や天井にぶつかると、うずくまりながらゆっくり落下して行くので、

慎重かつタイムに気をつけながら攻略する必要があります。

ほとんどの敵には行動パターンがあるので、それも覚えていくことになります。(例外あり)

死んでも無限にコンティニュー可能なので、死んで覚えるゲームと言えるでしょうね。

むしろ無限コンティニュー可能って時点で、その破格の高難易度が分かるのですが。






さてさて、本編60階そのものは実はそんなに難しいものでもありません。

まぁ単純にクリアできるほど易しくないですが、

ワープを駆使していけばあっという間にクリアできます。

まぁその結末は先述したとおり、お察しください。

そしてその後に控えているのが全40階にのぼるスペシャルステージです。

本編と合わせれば100階となります。

ボリュームはもちろんあると言えるでしょう。

問題はこのスペシャルステージの難易度の強烈な高さにあります。





言ってしまえば操作性が悪いので、カイを操縦するのもコツがいります。

そんな状況で迷路のように入り組んだ罠だらけの面を進まなくてなりません。

筆者はこのゲームを必死の思いでクリアしたのですが、

何時間かかったかはっきり覚えていません。

とにかく難しいのです。今時のちびっ子がやろうものなら『クソゲー』と言われかねません。

(※言っておきますが難しいけどクソゲーではありません。)







よって快適性はマイナス査定の影響で標準になり、

グラフィックや音楽も標準というレベルでやや辛口評価になります。

しかしながらそれだけの苦労をしてクリアしたときの

『どうだ!クリアしてやったぜヒャッハー!』

という達成感は大きなものがあり、

死んでも死んでも挫けないで欲しいゲームと評価しています。

筆者も数回ほどコントローラーを投げてますが、

それでもこのゲームをクリアしたいという一心でやりました。

有野課長なんか同じフロアを何時間もやりつづけたんですから。



戻る