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せがれいじり |
項目 |
評価 |
面白さ |
6 |
操作性 |
6 |
快適性 |
8 |
描写性 |
6 |
音楽性 |
6 |
こんなゲームが世に存在してしまった事を喜ぶべきか泣くべきか。
真剣に悩むのは『ゲーム悪玉論』を展開する自称知識人だけで結構ですが、
このゲーム、まず一言だけ言っておくと、
かなりイカれてます。
どうイカれているのかはこれからレビューでチマチマやっていきます。
プレイステーションで発売されたこのゲーム。
イカれ具合はタイトルの時点で概ね分かるかと思います。
当時は小学生だった僕はさっぱり分からなかったんですけど、
下ネタじゃないっすかこれ。
せがれをいじるんですよ。
直訳すると『息子をお触りする』ってことです。
はい、何のことだか分かった人は『立派な大人』です。
そして中身は究極にぶっ飛んでいます。
ゲーム内容はさまざまなマップに存在するアイコンを選択し、
何種類かある言葉を選んで作文をつくり、
その作文の内容を模した、あるいは無茶苦茶な映像を鑑賞し、
アイコンを次々に出現させていくというもの。
プレイ動画は探せばありますのでご覧になってもらったほうが分かりやすいです。
このゲームを文章で伝えるのにはあまりにも限界点が近すぎます。
まぁ作文作って観られる映像は、
もちろんイカれてますし、平然と下品な描写を見せてくれます。
例えばダジャレ系統のものもありますし、
う○こが画面を支配したりします。
ソフトな表現もあれば、
今現在なら確実に怒られるようなアウト表現もあります。
ようは、完全無欠のバカゲーなのです。
バカゲーになり損ねたゲームはかなりありますが、
このゲームは
バカゲーを狙ってバカゲーに仕上げてしまった確信犯です。
先述したとおり、下品な内容を多く含みますので、
人によっては好意的にこのゲームを評価できますが、
受け入れられない人には問答無用で拒絶されるものでもあります。
つまるところ両極端な意見が出てくるゲームです。
筆者の評価では、平均的なものです。
まずこの馬鹿さは高く評価してますし、映像はそれなりにクリアで良い感じです。
まぁクリアだからこそ『下品なブツも鮮明に見える』んですけどね。
そして目的はありながらも自由度は比較的高く、
操作性も癖は特に感じないため良いと思います。
ゲーム冒頭の説明どおり、簡単操作が出来るので子供でも戸惑いません。
もちろん内容で戸惑うと思います。
意味が分からないという理由で。
ただ、このゲームは終盤が作業になりがちで、それはクリア後に顕著になります。
それだけならまだしも、
徐々にプレイヤーはこの世界観に侵食されて行きます。
だれてくるのもそうです。
理解できずに精神が病んでくるような感覚に陥ります。
まぁこのゲームを一通りクリアした人には、
もはやそんな事を考える余裕は無いという結論が出るはずですが。
ちなみに筆者はエンディングまで到達し、
そのまま投げました。
先述したとおり作業になることと病んできたためです。
よって評価は下がってますが、
受け入れられないものとは思いません。あれ?洗脳されてる?
とにかく意味不明だったり下品だったりする中身なので好き嫌いははっきりします。
ですが、擁護する形で言うと、
意味不明な馬鹿さが好きな特殊な人間も決して少なくないと思いますし、
エンディングはオチがあるけどそれなりに感動します。
そしてこれを監修した秋元きつね氏は、
かつて人気を博した番組『ウゴウゴルーガ』を手がけた張本人です。
その世界観はこのゲームでもぶっ飛んだ方向で反映されています。
あと、このゲームの元締めはあのエニックス。
ドラクエなどの堅実なゲームを輩出した会社にもこれほどのパワーがあったのです。
ちなみに余談ですが、
このバカゲーにこそ劣るものの『鈴木爆発』というゲームも出しています。
これもこれでかなりベクトルが違う方向に向いてるんですけどね。
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