| 自民党に保守政党を名乗る資格はない |
２００９年の衆議院解散総選挙で自民党政権は崩壊した。
自民党は国民の審判によって下野。再生を求められる立場となった。
これに関しては、マスコミに扇動された国民が
誤った選択をしたと思うところだが、
国賊を擁した自民党に対しては良い薬になるという点もある。
民主党政権の酷さに先が思いやられる中、
自民党は野党として追撃を進めている。
長らく政権の座にいた自民党の政権担当能力は高い。
政治とは何かという面において民主党よりはまともだろう。
しかしだ。私は自民党支持者でもなんでもない。
民主党と比較してマシだと考えてる一般人に過ぎない。
野党筆頭である自民党に対する苦言をここで展開させていただこう。
そうでしなければ私が自民党支持者であると誤解されかねないだろうし…。
（※そんな単純な立ち位置で政治を見るなどしたくない。）
自民党は長年、保守政党という看板を背負ってきた。
ここはバラエティ番組で言えば『笑うところ』である。
保守という概念を党を挙げて理解できてない時点で見放されても仕方ない。
何が保守政党だ。
多くのリベラル議員や外国人優遇論者を従えてるにもかかわらず、
よくもまぁそんな事を主張できるものだ。
この野党である機会に是非とも鏡を見ていただきたい。
どれだけ政党の概念から逸脱してるかが分かるはずだ。
そういった面では公明党・社民党・共産党・幸福実現党は一貫してる。
それこそ上記の政党のほうが『政党の概念』をよく守っていると思える。
（※ただし私の政治理念や国家観とは大きく異なる。）
志同じくするものが主義や政策を共有し実現させるのを目的にするのが政党である。
自民党はもちろん、民主党や国民新党、みんなの党あたりは、
言うなれば玉石混交のような状態。
政党として認めるかどうかは人それぞれだが、
少なくとも保守政党と呼ぶなど普通なら考えられない。
保守派がリベラル派よりも強い力を持ってるならばまだ良いが、
自民党は強力なリベラル議員が多数居るのだから話にならないレベルだ。
（※あえてここでは議員の名前は出さないが、興味があれば調べて欲しい。）
また、個人的には連立からの仲である公明党に頼っている点もそうだ。
公明党は既にご存知の通り、ある団体を支持母体に置く政党である。
支持母体の理念と目標が政策にも反映されるのだが、
この政党は保守的な概念を持ち合わせていないのである。
それが良いか悪いかは個々の判断に任せるものだが、
少なくとも保守の概念がない政党に癒着してる自民党は、
『保守を語る偽装保守』であると判断されても文句は言えない。
少なくとも現状では…。
自民党が保守を掲げるならば、
先述した２つを正さなくてはならない。それが最低条件だ。
リベラル議員を追放しろとは言わないが、保守思想が弱いままでは
堂々と売国を推し進める政党や、リベラル政党に対抗するなど夢のまた夢だ。
悪しき点を追求するだけが野党の仕事ではない。
政党の考えを与党に対して明確に提示する事も野党の仕事なのだ。
２０１１年現在、自民党は主張を強めているが、
追求のみに固執している面も多く見受けられる。
子ども手当に反対するにはその不審な点を指摘するのも当然だろうが、
自らは『子ども手当をやってはならない』という主張をもっと具体的に示すべきなのだ。
頑張ってるのだろうが、まだまだ保守としての威厳は弱い。
（※ただし、２０１１年現在の政権与党の理解力が酷いという現実がある。）
少なくとも民主党と袂を分かつならば、
完全保守政党として再生するべきではないか？
偽装保守政党ではダメだ。
中途半端な保守でもダメだ。
自民党のＩ氏は閣僚時代から丁寧な理論を展開する識者だ。
特に専門である農業、趣味である防衛に関しては私としても分かりやすい。
保守的な主張もある為、評価できる部分は多いのだが、
歴史認識がどうも危ない面や経済に関して知識が怪しい面を見るに
『中途半端な保守論者』と判断している。
（※配慮として個人名は伏せました。説明で誰か判断してください。）
実力はあるだろうが、このような人物が総裁になる事も自民党にとって良いとは思えない。
確たる保守思想を持った人物がリーダーである事も非常に重要だ。
自民党が政権を取り戻すには、
自民党を見限った保守層が自民党を評価するまでにならなくてはならない。
いくら現実主義者が集まろうと、実現可能な政策を打ち出そうと、
意見が割れる事のない基盤を再構築しなくてはならないだろう。
一致した意見がまとまらないために、どこかの政党が勝手に苦しんでいる。
党としての政治理念が確立されていない自民党が、
日本の国益を守る事に不安があるのは私の個人的な感想である。
本来ならば、
『どこがマシか』で判断するべきではない。
『ここなら安心だ』というもので判断したいものだ。