小沢氏・鳩山氏の説明責任はどうなった |
政権交代前、あるいは交代後に問題となった事がある。
鳩山由起夫氏の故人献金、母からの資金提供に関する問題が1つ。
小沢一郎氏の陸山会からの資金、不動産の購入に関する問題が1つ。
いづれも政治とカネに関する内容であり、
民主党が決別を表明した事項でもあるため問題視されることとなった。
いまさら深く述べるつもりは無いので簡潔に済ませたい。
まずは鳩山氏。既に亡くなった人物の名前で献金が行われていた事は、
人間の常識からして甚だおかしいことである。
政治資金が提供されるのは政治の世界の常ではあるが、
それは実在する、または現役で支持している団体や人物から受けるのが道理だろう。
この鳩山氏の故人献金が看過されてはならない理由として、
このような事がまかり通ったら資金の区切りが全く付かず、
裏金が無造作に飛び交う形となってしまう。
これは不当な資金を得てしまう事が合法とされてしまうようなもので、
とてもではないが許しておける事ではない。
また、母親からの資金提供。
月々1500万円という資金が息子である鳩山由起夫氏に流れていた。
いわゆる63歳児向けの子供手当てである。
これの何が問題なのか。
資金提供という名目ではあるが、これは身内からの献金というよりも、
贈与であると定義されるべきものだ。
つまりこの資金提供には贈与税が発生する。
鳩山氏はこの贈与税を支払っていないのである。
世間一般の簡単な言い方では脱税と呼ぶ。
小沢氏については私より詳しい人も多いはずだ。
陸山会、西松建設からの献金が不当なものであるとされる問題の他に、
不動産購入の資金がどこから発生したのかが不明確である。
情報収集した中では、
この不動産購入は税金からの天引きによるものだとまで言われている。
小沢氏の不動産を我々が購入してあげている事と全く同じだ。
何が好きでこんな事をしてあげなくてはならないのか甚だ疑問だ。
こうした不祥事の詳細は裁判や捜査などで今も迷走を続けている。
根本的にこの闇を振り払うためには、
当人たちの説明責任に基づいてきちんと説明していただく必要がある。
どういった経緯で資金が流れ、使われたのか。
そこを説明する義務があるはずだ。ただでさえ疑惑を抱えてるならばなおさらだろう。
しかし両氏は説明責任は果たしたつもりだと述べる。
誰がどう思い返してみても果たしてもらった記憶は無いはずだ。
鳩山氏は『捜査中です。裁判の結果が出たら私から申し上げます。』
小沢氏は『知らんし正統な形で行っている。説明する必要は無い。』
という有様だ。
少なくとも国会の動きを見るにこの程度しか述べていない。
この両氏にとって
説明責任というのは何なのだろうか。
国会議員は国民の代表者だ。
そして代表者たるが故に国政を任されている大事なポジションである。
その席に座る人物が、
責任の『せの字』も感じず果たせず議員を継続するなど笑い話にしかならない。
そもそも上記に晒した両氏の言い訳で
納得できる国民がどれほど居るというのだろうか。
世論調査では納得しないという回答が圧倒的多数で勝負にならない。
それだけ不信感を抱かれている身ならば、
どんな形であってもどんな場であっても釈明はするだろう。
それすらしない。いや、出来ないのだろう。
両氏が疑惑を本当に払拭する気があるならば、
説明責任を果たすような答弁を行うのが道理ではないか。
証人喚問を行い、
身の潔白を証明していただく機会を設けるのが常道ではないか。
たいした知恵も無い者が迷走をさらに拡大させている。
政治の世界は本来ならくだらないワイドショー沙汰になるべきではない。
果たされるのが先か。
両氏が息絶えるのが先か。
それとも日本崩壊が先か。
その答えは今も見えてこない。