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ピサロ
〜人間を憎み身体と魂を捧げた悲しき魔界の王〜

 

 

 

 

 

主要タイトル ドラゴンクエストW〜導かれし者たち〜(FC・PS・DS版)
プチ解説 進化の秘法を用い、地獄の帝王を復活させようと企んだ魔界の王。
人類を根絶やしにする事が目的だが、彼自身の運命は悲劇そのものである。

 

 

 

 

FC版ドラクエのラストを飾りつつ、天空編第1弾としてその名を轟かせ、

クソAI(特にザラキ大好き神官)で有名となったドラゴンクエストWのラスボス。

詩人風の姿から禍々しい茶色の怪物に進化。さらに異様な緑色の怪物へ姿を変え、

リメイク版では第7形態にまで進化したモンスターです。






ドラクエWの各章ではその存在の暗躍ぶりが語られ、

数々の作戦や計画を実行して人類を苦しめました。

以下、その内容の一部分。





@伝説の勇者の成長を阻止するため、各地で子供をさらうように命令する。

A勇者の存在を確かめるため、武術大会に出場。出場者の多くを死に至らしめる。

B野望達成の鍵を握る地獄の帝王を勇者から守るため、魔物を集結させる。

C人類滅亡のために禁断の秘術『進化の秘法』を完成させようとする。

D勇者が暮らす山奥の村を襲撃して壊滅させ、育ての親や幼馴染を殺害する。






デスピサロは、進化の秘法を使って理性を失った魔王の姿であり、

元々は魔族の王『ピサロ』という名前でした。今回はこのピサロを中心に話を進めます。

先述したとおり、色々と暴れまわっているピサロですが、

これは魔族の王としての立場からくる『人類滅亡』という計画を遂行するためのものです。

ドラクエシリーズでは色んな方法で人類を滅ぼそうとする魔王が居ますが、

ピサロの手法は比較的堅実であると筆者は考えています。






残忍な魔族の王ピサロ。しかしこうなったのには理由がありました。

そもそも魔族は人間と共生するという思想を持っていませんし、人類も同じでしょう。

ピサロは人類滅亡を元々志していましたが、

それをピサロ自身に決意させたのは他ならぬ人類。見方次第では身から出た錆です。

ピサロには恋仲であるエルフ族の女性が居ました。名前は『ロザリー』といいます。

エルフはルビーの涙を流すため、欲望に駆られた人間はロザリーを徹底的に迫害します。

ロザリーが苦しめられていた時、襲い掛かった人間を殺害して助けたのがピサロです。

ピサロはロザリーの安全を考え、ロザリーヒルという山に囲まれた村の塔に匿います。

しかし、エスタークが勇者一行に撃破されたすぐ後に、

強欲な(というか誰かさんの良い様に使われた)人間によって命を奪われてしまいました。

ピサロは兼ねてより人類滅亡を計画していました。そしてそれはロザリーにも打ち明けています。

ですが、最愛の人を失ったピサロは、これをきっかけに手段を選ばず人類を抹殺する事を決定しました。

(※塔の護衛を勇者一行が倒してしまったために、悲劇に繋がったと見る説もある。)






そして地底深くのデスマウンテンにて、未完成であるものの『進化の秘法』を使い、

自らを禍々しい魔王の姿に変え、勇者達を待ち受けるに至ります。

この時のピサロは既に進化の秘法の副作用によって正気を失っており、

ただ『人類を根絶やしにする』という憎悪の感情のみに支配されている状況でした。

人類に抱いた憎悪の念は、ピサロ自身が制御できないまでに増幅されていたのです。

結果的には、勇者一行によりデスピサロは倒され、ピサロの姿に戻りながら絶命します。

そのピサロの最後の言葉は「ロザリー・・・。」です。

人類を救い、使命を果たした後にこれ。こっちからすればかなり後味の悪い結末です。

しかもピサロを倒しても勇者の育った村は滅んだままで・・・これ以上はやめましょう。






憎悪の念にかられ、恋人を失い、未完成の秘術に支配されたピサロを、

多くの人は『悲劇のキャラクター』としています。筆者もそう思います。

Wの内容には、ピサロとロザリーの件を中心に、人類の汚れが表現されている面もあるため、

こういった同情の声が出てくるのです。それは否定しようがありません。






ですが、やはり勇者、もとい人類の敵である事は述べたとおりで、

ロザリーと出会う前から『人類滅亡』を画策していますし、

勇者の村を襲撃して村人(※シンシアという幼馴染含む)を皆殺しにしたり、

第2章ではサントハイム城の人々を神隠しの如く消滅させたり(異説あり)、

目的の本質と計画のエグさは歴代魔王と同じであると言えます。

ぶっちゃけ言うと、プレイヤーの分身にあたる勇者の人生を壮絶なものにしているのもピサロです。

悲劇のキャラクターではあるものの、やはりその所業は擁護できるものではないでしょう。





ちなみにリメイク版には第6章という追加シナリオがありますが、これは割愛します。

個人的にこの第6章は、

ピサロの存在意義はもちろん、物語の本質を破壊しているように見えます。

いくら黒幕討伐とはいえ、ピサロが仲間になるというのは、

勇者自身が、ピサロが行った悪逆非道な行いを全面的に許したことになり、

結局村人が皆殺しにされたアレは何だったんだという事になると思います。








しかし悪ではあるものの、やはり人類に憎悪の念を抱いていた面では同情の余地はあります。

進化の秘法に支配され、理性を失い、目的のためとはいえ壮絶な最後を遂げたピサロ。

彼の人生もまた、ドラクエWを彩るための散りゆく花だったのでしょう。

ちなみに彼、かなりイケメンです。あと、筆者はこの経緯を踏まえて、

デスピサロ(ピサロ)は、憎めない敵であるという認識を持っています。

 

 

 

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