サブレ王子
〜財力と正義感は最大の武器なり〜

 

 

 

 

 

主要タイトル カエルの為に鐘は鳴る
プチ解説 隠れた名作の主人公で金に頼る豪快な王子。
しかし内面は優しさと正義感に満ち溢れている。

 

 

 

 

任天堂よりゲームボーイで発売された名作『カエルの為に鐘は鳴る』の主人公として、

巷では人気を博したキャラ。

人によってはライバルであり親友であるリチャード王子や、

ヒロインのティラミス姫、怪しさ全快のマンドラやポルナレフ、

もしかしたら、アレヲシタイン博士を推す人も居るかもしれません。

しかしまずこのゲームのキャラを取り上げるならば、

主人公である彼を取り上げないわけにはいかないでしょう。

 

 

 

サブレ王子は、サブレ王国の王子様です。

特徴としては、人並みの体格と人並みのルックス

そして金があれば何でも解決できてしまうという思考を持ち、

本編でも序盤はそういった安直な行動が見られます。

ちなみに王子は、カナヅチ。

全く泳げないせいか、人間のまま本編で水に入ると問答無用で体力が無くなります。

ゲーム画面と箱のグラフィックに差があるのもご愛嬌です。

(※本編では坊主頭のマント野郎に見えなくもない。)

 

 

 

性格が財力頼みかつ強引なので受け付けない人も少なからずいるかもしれません。

しかし彼の本来の性格は、人に優しさを見せる人情家であり、

正義感あふれる王子なのです。

物語が進展するごとにその成長が垣間見えるため、

最初は好ましくなかった操作キャラが最終的には愛おしくなります。

財力任せの王子が素寒貧になってからが本編と言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

また、当初はティラミス姫救出を至上命題に置いていましたが、

彼女の治めるミルフィーユ王国の平和を取り戻すための戦いに身を投じ、

魔王デラーリンを倒すなどかなり勇敢です。

 

 

 

彼の優しさがよく表れているのが最後。

オープニングでは、リチャード王子に剣術で敗北します。

というか、剣術だけはどうしてもリチャード王子に勝てなかったのです。

(※それ以外は互角とされている。)

 

 

 

最後に剣術で勝った方がティラミス姫と婚約する流れで、

ゲーム画面を見る限りは完全にサブレ王子が負けるパターンでした。

しかし突如リチャード王子が自分の負けを認めてしまいます。

話が逸れて申し訳ないですが、この時のリチャード王子は、

決闘前からティラミス姫をサブレ王子に譲る気でいました。

この心境は本編では語られませんが、

最終的に魔王デラーリンを撃破したのはサブレ王子であり、

リチャード王子もそれを分かっていたからでしょう。

 

 

 

何故リチャード王子はサブレ王子を勝者としたのか。

ここにリチャード王子の友を信じる気持ちと、サブレ王子の優しさが明かされるのです。

リチャードのセリフ(一部意訳により改変)

 

 

 

君が僕に勝てない理由。

それは君が剣で僕を傷つける事を拒んでいたからだ。

君はその優しさのせいで僕に勝てなかった。それが真実だ。

サブレ王子。覚えておいてくれ。

その優しさは時として自分の助けにならない時もある。

時にはその優しさを捨てる事も大事だ。

 

 

 

 

サブレ王子は意地汚い性格のようだと思われていたのですが、

このリチャード王子のセリフから、彼が友を大事にする優しさの持ち主であった事が分かります。

というか本編でだいたい分かるのですが…。

また、普段はいがみ合っている2人ですが、

結論から言えばライバルであり親友です。

お互い、実力と存在を認め合う仲であり、

それはお互いが人の気持ちを汲み取れるからこそでしょう。

 

 

 

カナヅチであることも欠点ですが、

この欠点がゲーム本編でサブレ王子の特徴をよ〜く表しているのです。

水に足が付いただけで気絶するのも頷けますね。

だからこそ『カエルの為に鐘は鳴る』なんでしょう。

本編のイベントでも所々でカナヅチの重症具合が発揮されます。

 

 

 

 

途中でリチャード王子メインになってしまいましたが、

本来のサブレ王子は勇敢であり友達想いの好青年です。

金で全てを解決させるという思考も、貧乏な本編を進めるうちに解消されていきます。

友情を描いた作品としても評価されている本編を、

サブレ王子と共に楽しんでいただければと思います。

 

 

 

 

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