桃鉄シリーズにおいて、貧乏神やキングボンビーら有名どころと肩を並べるのが、

今回紹介するスリの銀次です。

彼はシリーズ全てに出演する皆勤賞であり、

プレイヤーの白熱したバトルを演出してくれる人物です。

もちろん善行ではなく悪行的な意味で。

彼自身は単純にそんじょそこらのスリとは一線を画した存在であり、

スリをするにあたって必ず行うのが変装（コスプレ）です。

主に桃鉄発売年の時事ネタや流行を基にした変装が主であり、

野球選手として有名な野茂英雄。

時の総理大臣であった小渕恵三。

今なお人気の衰えない木村拓哉。

『ん〜』が口癖の古畑任三郎などなど。

とにかく流行の最先端を突っ走る人物です。

義賊という名目がある彼ですが、

むしろ変装に力を入れすぎてるんじゃないかと思います。

その変装も単純に人物のマネだけではなく、

人類の科学技術が生み出した二足歩行ロボットＡＳＩＭＯ。

アップル社発のパソコンマック。

浅い歴史の中で急速発展したアメリカの象徴である自由の女神。

商売繁盛の神的存在となった狸の置物。

こんな物にまで変装をしてしまうのですから侮れません。

しまいには複数に変装できる超人芸も会得しており、

９９年頃の作品ではモーニング娘（１０人以上）にまで変装しています。

彼の本職は何なのかわけが分からなくなりました。

そして銀次の真骨頂はなんと言ってもスリの技術です。

プレイヤーが黄マス・赤マスなどの決まったマスに止まると、

ある確率でこの人が出現します。確率自体はそこまで高いわけではないですが、

これが終盤ともなれば強烈なプレッシャーとして襲い掛かる事になります。

（※一時的に除外されたが青マスでも出現するようになっている。）

名前の通り彼の仕事は、プレイヤーの所持金をごっそり持ち去る事です。

当然ですがその所持金が返還されることはありません。

また、その持ち去る所持金はプレイヤーの現時点の所持金の割合で決められ、

１／４　　半額　　全額

の３種類からランダムとなります。もちろんそれぞれ確率が決まっています。

いきなり電車内にスリの銀次が出現し、

変装を解除した瞬間にプレイヤーの所持金を持ち去るわけです。

変装が上手すぎて忍び込んだ事に気が付かないのは仕方ないですね！

そしてそのテクニックはまさに圧巻と言わざるを得ません。

このゲームにおけるお金の概念は、最低でも１０万円単位で計算されています。

（※ＵＳＡではまた違う仕様です。）

プレイヤーが１０００万円持っていて５００万円をスるなんて序の口。

１兆円であろうと、あっという間に持ち逃げするため、

どうやって持ち逃げしてるんだろうと気になって仕方ありません。

ってか、それはスリか？(ﾟ∀ﾟ)

また、スリは知る限りでは気づかないうちにお金を盗む犯罪行為のはずですが、

彼の場合は堂々とプレイヤーの眼前にやってきて変装を解除し、

気づかれてる中でお金を盗むわけです。

ってか、列車内に全額持ち込んでんじゃねぇよ！

（※そういう仕様ですので良い子は突っ込まないでください。）

もちろん撃退方法はあります。

これが今のご時勢では過去形になってしまいつつあるので悲しいですが、

初期のころでは保険カードというもので補填され、

中期以降はパトカードで撃退できるのです。

防御系カードとしていまだにレギュラーである損害保険カードでは効果が無いのが悲しいです。

（※そもそもこのカード自体が保険カードの縮小版なので仕方ないっちゃ仕方ない。）

さらに最近の作品では、スリの銀次の当たり年なるイベントが存在し、

この報道がされた１年間は出現率が常軌を逸した形で高騰します。

（※ハルジオンの推定確率では８０％以上はあります。）

しまいには安全圏であった青マスですら平然と出現するので、

回避するにはひたすら物件駅を狙っていくしかないのです。

運が悪い場合は数ヶ月連続で変装野郎の姿を拝む事になったりするので地獄。

ってか、

当たり年って何だよ。

いくら義賊でも罪人のような奴なのに『気をつけてね！』じゃダメですって。

このゲームの公安はなにしてるんですか。

ってか、プレイヤー側のセキュリティーも危機感無さすぎ！

このように書き連ねると非常に怖い存在であり、

終盤では１兆円以上の持ち金が毟り取られる可能性もある事から、

その緊張感の半端なさと攻撃性能は、

キング様に勝てずともシリーズ上位クラスと言えます。

（※銀次出現後にキング様の攻撃を受けると死にたくなります。これこそデスコンボ！）

しかし彼は義賊であるが故に、

所持金マイナスのプレイヤーに援助をしたり、

０円のプレイヤーに良いカードをくれたりとある程度の優しさがあります。

シリーズを彩る華の一面を持つスリの銀次。

彼の変装とスリテクを目の当たりにして、

熱狂的なファンになる人もいる・・・とかいないとか。

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