シムシティ2000編 |
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シムシティシリーズとは、プレイヤーが市長となって自分の街を作り上げるシミュレーションゲームです。
それが分からないとこのコンテンツの意味が全く分からないと思うので、
ググッたりしてシムシティとは何かというものをあらかじめ少し知っておくといいでしょう。
さて、市長となって街を作るという事ですが、
現実の市長はこのゲームのようにポンポンと開発を進めるような事はしていません。
というか、それは国が自治体を通じてやっている行為であって、
基本的に市長とかそういうのは市政の細部に手をつけているのではないでしょうか。
そう考えると、プレイヤーは市長ではなく、
国の最高権力者。または神様であるということになってしまいます。
しかし神様になるというゲームは他に存在してますし、
神様はお金を使わないイメージがありますので、
ここは国家の主であることにしておきましょう。
警察署を立てたり住宅地を指定して整備したり水道の確保や高速道路の舗装など、
公共事業を率先して行うため、市長という位置では違和感があるのです。
条例を制定したり、予算を細かく定めたりも権力者なら普通にやりますよね。
日本においては、極端な税率設定は出来ませんし、出来るとしたら総理大臣くらいですね。
まぁやってくれたら、僕の1票が野党行きになりますが。
現実に高速道路を一気に伸ばしまくったり、血税でスタジアム建てまくったりしたら
市長解職がすぐ現実になりますから、プレイヤーは誰も逆らえないくらいの地位に居るんだろうと思います。
シムシティでは、街の規模が大きくなるにつれて問題が発生し始めます。
例えば、人口増加による水不足や犯罪の横行、教育施設の需要拡大など様々です。
その問題を解決しつつ都市の状況を改善し豊かなものにしていくために公共施設の建設が重要となります。
ここで謎となっているのは、
あまりにも格安な施設建設費です。
警察署や消防署などの治安維持に欠かせない施設なんかは$500で建てられます。
これを2009年現在のレート日本円に修正すると、約47000円になります。
これでは、僕の毎月の給料で2箇所に建設できてしまいます。
(※あくまでも$=アメリカドルという計算で行っていますので、シムシティ4などではまた違う単位になります。)
では最も高額な公共施設とは何か。
シムシティ2000における最高額施設は発電所を除けばスタジアムとなります。
その費用、なんと$5000です!
あれ?みんな意外とビックリしてない?(´∀`;)
まぁ日本円に換算すれば約470000円なので、部長クラスなら3ヶ月も貯金すれば買えるでしょうね。
小さい公園なんか1個$10ですから、今時の小学4年生でも乱立させられます。
もしもこのレートでの建設がまかり通るならば、
僕は是非とも自宅近くに病院とポンプを建設したい!
通院が超楽チンになる。どんだけ水使っても無くならないからシャワー使い放題だぜ!
落ち着け>ハルジオンさん。
ちなみに発電所において最高性能かつ最高額をたたき出す核融合発電所は、
$40000もするのです。
日本円にして約3750000円です。
核を融合するハイテクノロジーなのに赤字必至の価格崩壊。
でもゲーム内では経済難が常に付きまとうのでどれも貴重な施設になってくるんですけどね。
発電所が無ければ電気が生産できない。電気の無いところに人は集まらない。
それだけゲーム内で最重要となっている施設が発電所というものです。
シムシティで都市開発を行う上でまず初めにやらなければならないのが発電所の建設です。
始める年代にもよりますが、最初は3つしか選べない発電所も、
時間が経過して研究が進んでいくうちに種類が増えていき、状況に応じた選択が出来るようになります。
たくさんある発電所の中で皆さんはどんな発電所を使いますか?
公害には目を瞑っても効率を重視したいなら石炭発電所。
石炭発電所より公害に対して優れたものを選ぶなら石油発電所。
高額な出費をしてでも莫大な電気が必要ならば核融合発電所やマイクロ波発電所。
危険性が強いがバランスを求めたいなら原子力発電所。
低価格で完全エコ発電を目指したいのなら水力・風力・ソーラー発電所。
こうした時と場合に使い分ける事が出来るようになってきます。
しかし残念な事に唯一ここに名前の挙がっていない発電所が存在しています。
その名も、ガス発電所です。
ハルジオンさんもシムシティ2000に魅せられた人間です。
様々な発電所を建設しました。1つの発電所に縛って街を作るという行為もしました。
しかしこのガス発電所に関しては、
実用性において最強のワースト1位なのです。
価格は$2000という、日本円に換算すれば大卒の初任給レベル。
非常にコストの安い発電所ながらも、発電量はたったの50MW(メガワット)。
$4000の石炭発電所が200MWなので、半額なのに生産量は25%しかありません。
さらに公害に関しても、
石炭が100として、石油は50、ガスは25。
よってエコとしての性能もイマイチ。当然この公害量では隣に下手に地区指定する事も出来ません。
発電量ではソーラー発電所と同じながらも、
公害を一切出さないソーラーの方が目的がはっきりしてるだけマシです。
ただしコイツも晴れ以外では機能しないという極端な性能の持ち主ですが。
では、ガス発電所は一体いつ使うべきなのでしょうか。
早い話が、財政難だけど少しの電力が欲しい状況でやむを得ず建設する場合に限ります。
しかし、コレもコレで他の低価格発電所に居場所を奪われることも少なくありません。
3タイル分の滝を作ってそこに水力発電所を建設した方が全てにおいて良いですし、
高台があるならば風力発電所を用いる方がコストパフォーマンスにも優れています。
コレといった利点も無く土地の無駄とされているガス発電所。
ガス発電所だけで100万人都市を目指すという究極の縛りプレイで使いましょう。
物理的に不可能だと思いますが・・・。
ゲーム開始当初にお世話になるであろう石炭発電所。
ゲームをやってれば一発で分かりますが、コイツの周囲十数タイルは一瞬にして殺人的公害で覆われます。
分かりやすく表現すれば、
石炭発電所周辺でマスクを外したら2時間で死に至るレベルです。
そんな危険な施設建てるんじゃねぇよと思われそうですが、
初期では最も効率が良いしコストパフォーマンスにも優れているので選ぶ事になるのです。
ではでは、石炭発電所の周囲には建築物を建ててはいけないのでしょうか。
基本的にどんなに公害の酷い場所であっても建設可能です。
警察署などの公共施設は公害の影響を受けないので問題ないといえるでしょう。
問題があるとすれば、そこで働く人々や公園利用者の生命にかかわってくることでしょうか。
まぁ実際に公共施設そのものは雇用の機能が存在していないため、無駄な心配なのですが、
これが住宅地や商業地だった場合は大問題となります。
まず公害の酷い地区には人が住みたがりません。働きたがりません。
よってその周辺の地価は低下し、規模の大きな建物が建たなくなってしまうのです。
まぁ公害を積極的に発生させる工業地区は殺人的な公害の中でも発展しますが・・・。
人々が住むための場所やビジネスの場は公害からなるべく離してあげましょう。
さて、いつのまにかワンポイントアドバイスに変わってしまいましたが、
では石炭発電所の隣に住宅などが出来た場合、その環境下の生活はどうなってるのでしょうか。
ゲーム上では全く明かされていないので憶測が飛び交う事になりますが、
冒頭でも説明したとおり、マスクは絶対に外してはならない状況でしょう。
もちろん寝るときも風呂に入るときもです。
そしてマスクだけでは排ガス対策に心許無いので、空気清浄機は絶対完備でしょう。
少なくとも1部屋に3台は無いと話になりませんな。
発電所がフル稼働してるわけですから近隣には当然熱気というものが漂ってるはずです。
夏場は冷房が欠かせません。設定温度は8℃で丁度いいでしょうね。
このように暮らしにくい環境という中で懸命に生きなければいけないのです。
しかし現実的に考えて、そんな苦労する生活をしてでも住まなきゃならないほど、
シムシティの世界には貧困層が多いのでしょうか。
環境が環境だけに、所得税やら家賃やらは格安であると思うのですが。
シムシティは財政との勝負です。
自由に街を作る醍醐味が持ち味ではありますが、開発するためにはお金が必要なのです。
このお金は、市民からの税収で賄うことになりますが、
公共施設には維持費がかかるため、市民の生活を第一に考えると財政を圧迫してしまいます。
そんな時に必要になるのが鬼の心です。
警察や消防に関する予算を大幅にカットして経費削減を行うのです。
こうする事によって赤字解消・歳入増加が見込めるのです。
しかし予算をカットするという事はデメリットも付きまとうものでして、
警察の予算をカットしたら、その分ですが治安に関する問題が発生します。
犯罪発生を抑える範囲が縮小され、効果そのものも小さくなります。
予算から警官の給料やパトカーなどの修理・購入費が賄われるため、
警察官のリストラ・給料カットによる士気低下などで効果が薄れてしまうのです。
消防の予算を削ると消防車の購入やメンテナンスもおぼつかない状況で、
シムシティ4において、消火作業もまともに出来ない情けない姿が露になります。
こうしたデメリットを覚悟してでも予算のカットをしなくてはやっていけない事が頻繁にあります。
しかしそれを許さない非情な組織というものも存在します。
交通網の管理を担う交通局の存在です。
この交通局の予算をカットする事は絶対に許されません。
何故かというと、カットした割合に応じて、徐々に交通システムがズタズタになっていくからです。
道路はところどころ遮断され、線路も取り壊されてしまいます。
せっかく高額を支払って架けた橋も崩壊してしまうため、削るに削る事ができないのです。
交通網の整備はシムシティにおいて欠かせないものですから、
この予算だけは死んでも削る事はしない方が良いのです。
PS版やパソコン版では、アドバイザーの意見を聞くことが出来ますが、
この時に交通局の予算をカットした場合、
「よくもワシの予算をカットしたな!(゚Д゚#)」
とマジギレされます。
まぁそんなに削らないように公共施設は余分に作らない。
道路などの交通網も複雑化させない。これが重要になってくるのです。
とりあえず交通局だけは冗談の通じない組織である事は確かです。
人口が一定以上に達すると未来の建築物を建設可能になります。
これをアルコロジーといいまして、4×4の敷地に万単位の人々を収容できる建物です。
アルコロジーは全部で4つ。どれも高額ですが100万人都市を目指すには絶対に必要です。
こんな大収容施設が現実で本当に実現可能なのかが問題です。
参考までに4×4の敷地面積が必要な施設は、
大学・スタジアム・動物園・刑務所などです。
この敷地と同じくらいの面積に最大6万5千人が暮らす事になりますと、
それはもう素晴らしいほどの人口密度です。
見た目からして、他の建築物よりも格段に高層であり、
高級賃貸マンションを地上80mとして考えると、
約400mくらいの高さがあります。
火災が起こった際に、最上階に住んでたらまず助かりませんね。
空港が近くにあったら衝突事故が増えそうですよね。
狭い敷地内に6万5千人も居たら近所トラブルも頻発しそうですよね。
そもそも日照権の問題で建設できませんよね。
という事で恐らくこんな建築物は現実で考えたら厳しいでしょうね。
オブジェというかハッキリした目的があっての事であり、
近隣に住宅街が無いのであれば話は別でしょうけど。
そもそも2009年現在の日本は人口が減少傾向にありますから、
こんなの無くても問題ないでしょうね。