さらば桃太郎電鉄

 

 

 

 

 

 

 

 


数々の遊びを提供してきたハドソンは、2011年をもってコナミの傘下となりました。

かつては天外魔境、ボンバーマン、桃太郎伝説、高橋名人の冒険島などのシリーズを生み出し、

名作の老舗というイメージも定着したことがあります。

そして今回、筆者が思いを綴らせてもらう主役『桃太郎電鉄シリーズ』も、代表作でした。






というか、こういう書き方をすると、

あたかもハドソンが無くなったように感じますが、

そういうわけじゃないのです。ハドソンは傘下として残っています。

わざわざコラムで取り上げる理由は、

桃太郎電鉄シリーズが開発終了を迎えてしまったためです。

これまで数年おきに様々なハードで発売されてきました。

処女作はファミリーコンピューターの桃太郎電鉄。

その後はPCエンジン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンス、

プレイステーション、プレイステーション2などなど。

多岐にわたるハードで人気を獲得したシリーズとして、筆者の年代層からは有名でした。






筆者が初めてプレイした作品はスーパーファミコンで発売された『スーパー桃太郎電鉄3』。

従兄弟が持ってきたこのゲームは、筆者を魅了しました。

カードを使った戦略、シビアながらもバランスの整ったサイコロ運、

物件争奪戦、損害と恐怖の回避策など、基礎は既に完成されていたと記憶しています。

もちろん駅や物件の数、路線配置などを見ても近年の作品に比べればチープですが、

相変わらずと言うべきか、キングボンビーの脅威は凄まじいももでした。

(※悪行自体は少ないですが、当時のシステムや規模を考えると十分凶悪。)

その後、多人数プレイボードゲームの定番と見なしたこのシリーズを、自分で購入することにしました。

それがスーパーファミコンで発売された『スーパー桃太郎電鉄DX』。

この作品は、今でも思い出深いゲームの1つとして筆者は挙げています。

戦略性の向上はもちろん、イベントや個性的なキャラクターの増加、

さらには楽しい楽しいオマケ要素など、あの時代としては十分な満足感でした。

1人で99年プレイした後に友達と対戦してボコボコにした記憶もありますが、

このシリーズでは宿命ともいえる『リアルファイト』も経験しました・・・それはそれで・・・ね。






これまで筆者が十分と言えるほど時間をかけてプレイした作品は、

『スーパー桃太郎電鉄DX』『桃太郎電鉄HAPPY』『桃太郎電鉄7』『桃太郎電鉄V』

『桃太郎電鉄X〜九州編もあるばい〜』『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせ〜』

『桃太郎電鉄15〜5大ボンビー襲来の巻〜』『桃太郎電鉄16〜北海道大移動の巻〜』


以上8作品。シリーズ作品総数を考えると少ないですが・・・。

どれも多人数プレイをすると盛り上がるし大小問わず喧嘩もあります。

ただこのシリーズは、

勝つ時は勝つし、負ける時は負けます。

ゲーム性がかなりシビアで、実力だけでは覆せない状況も出てきます。

(※スリの銀次の当たり年に、キング様とハワイ旅行、さらにカード0枚の状況は死ねます。)←実話






このシビアさが実は丁度良いバランスを生み出しているのです。

これがシビアじゃなかったら淡々とサイコロを振って、カードを使う毎日になり、

マジで退屈なゲームになるでしょう。

ですが中毒性においてもゲーム性の高さが証明している通り、

数十年単位のプレイでも対人戦であれば飽きることなく、常に緊迫した戦いになります。

(※常にというか状況にもよるんですけど、まぁ大体そんな感じです。)





これだけ語るという事は、それだけ桃鉄が思い出深いゲームだからです。

もちろん作品によって良し悪しはありますが、

総じて見れば戦略性あふれるゲームとして大いに楽しめると思います。

2011年3月11日の東日本大震災の影響で東北地方をはじめ、

各地に甚大な被害が出ました。

桃鉄が発売できない、もとい開発する状況ではないのは当然です。

それは受け入れなければいけない事ですが、

幼少の頃から親しみを込めて遊んだ作品の続編が遊べなくなる事は非常に残念です。

筆者はこのシリーズで地理の勉強(※主に地名)をしましたし、

各地の簡単な名産品や、おおまかな位置などを覚えることもできました。

(※筆者の得意分野が社会科なのは、少なからずこの作品の影響もある。)







桃太郎電鉄の続編はもう出ませんが、おそらく10年後でも現行作品は遊べるゲームであると思います。

時事ネタなどが古くなってしまうのはアレですが、それも止むを得ません。

対人戦プレイの楽しさ、自分で戦略を考える楽しさ、相手を出し抜く快感、そして損害の恐怖・・・。

良くも悪くも、その思い出が尽きることはありません。

これだけ遊び心をもって面白いゲームを生み出したハドソンと桃鉄開発陣に敬意を表し、この言葉でシメとします。







桃太郎電鉄、本当にありがとう!(´∀`*)

 

次回のコラムもお楽しみに!

 

 

 

 

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