BASARAへの苦言 |
執筆できない状況であるハルジオンに代わり、今回もアクアンが代理で執筆させていただきます。
今回はタイトルからしてある意味で危険な臭いがすると思いますが、
それを考慮したうえで前置きをさせてもらいます。
カプコンが発売している戦国BASARAシリーズ。
コーエーが発売している無双シリーズ。
この2つのシリーズ作品に関してはハルジオンもアクアンもプレイ済みです。
(※ただしハルジオンは次世代機を所持していないため、全てプレイしているわけではありません。)
そのため、無双・BASARA共に評価点と問題点を把握しています。
無双の良し悪し、BASARAの良し悪しは理解している前提で書かせてもらいますので、
『一方的にBASARAを批判してるじゃないか!』
という意見には応えられません。批判するためのコラムではないですし。
さて本題に入ります。
散々言われてきたことですが、BASARAシリーズは無双シリーズの模倣品とされています。
もっと酷い言い方をすれば『パクリ』だとも言われています。
画面構成や人選など非常に似ていますし、
発売日や発表日のタイミングなどでそう言われても致し方ないと感じます。
それも苦言を述べる1つの要素なのですが、
僕が苦言を呈したい対象はゲームそのものではなく、
香ばしすぎる製作者サイド
頭の沸いている一部のファン
の2つになります。本気で呆れているためです。
では何故この2つに対して苦言を述べるのか。
それは、
『この2つがBASARAの評価を余計に削ぎ落とし、多方面に混迷を招いている』
という事実があるからです。少なくとも歴史ファンと無双ファンは最高潮に怒っているでしょう。
まず製作者サイドに対してです。
BASARAを作るコンセプトは『一騎当千ゲームが流行っており、これをカプコンで作ったらどうなるかと思い作った』という。
まぁ製作の切欠がヒラメキではなくて模倣品に独自性を加えるという物であることはまだ良いとしましょう。
しかしこれは裏を返せば、
『無双をカプコンが作ったらこうなりました(ドヤッ)』
ということになります。現に同じような完成品が誕生しました。これは不純な動機と感じます。
そして製作者(※特にプロデューサー)が暴走しはじめ、
「戦国BASARAがオリジナルです」(意訳)
「この戦国BASARAを史実として海外に売り込みます」(意訳)
などという発言をするに至ります。
どうやら知らないうちに何かに憑依されて現実を見失ってしまっていたようです。
そもそも後に発売されたBASARAを、
勝手に製作者側(模倣犯的存在)が本家認定するとは暴挙です。
恐らくコーエーサイドの許可も取ってないでしょうし、
こんなアホに対してコーエーがOKを出すはずもありません。
また、戦国BASARAはゲームとして成立しており、面白さもあるのですが、
歴史解釈は完全にデタラメ。これが本編だけなら良いですが、解説でも史実を曲げている有様。
これを史実として海外に発信するなんて、最低の行為です。
事実を歪曲させる事に大儀はなく、それで日本が得する事もない。
ましてやそれがカプコンの利にもなるはずが無いということに何故いい大人が気付けないのでしょう。
そして大問題なのはこのゲームを統括したプロデューサーの言動です。
公式ブログを私物化し、ゲームと無関係な発言をしたり妄想の世界で見た事を書くだけならマシです。
しかし、ツイッターで
『戦国無双3Zワゴンセールだった!!』
とつぶやくなど、とにかく問題発言が多いことが原因でBASARAが批判の対象になっている現実もあります。
他社製品の話題になったから、とっさにこれを呟いたのでしょうが、
誰の断りもなく他社製品にマイナスイメージを与える発言を公開したということは、
ゲームクリエイターとしての資質以前に、人間としての常識を疑うほかにありません。
皮肉にもワゴン行きだったのはプロデューサーの力作だったわけですが。現実とは残酷ですね。
とにかくイベントやツイッター、ブログなどで問題発言や空気を全く読まない言動が目立ち、
それ故にアンチを勝手に増やして文句を言うという最低の行動を常識だと思っている節があります。
純粋にBASARAを評価している人が可哀想です。ついでに無双サイドにも多大な迷惑をかけています。
プロデューサーをはじめとした製作者サイドの言動。
これは早期に反省し、今後改善していくべきことです。
タダでさえ量も質も劣勢な状況なのに、こんな恥ずかしい事をしていたらファンが逃げていくでしょう。
それを自覚してない以上、BASARAが世間から認められる日は来ません。
はっきり言って、BASARAの良さを製作者サイドが汚しているというように見えます。
ハルジオンもアクアンも、BASARAには好意的ではありませんが、
ゲームとして面白さもあるしキャラ付けの個性面も評価点に加えています。
(※ただしこれをパラレルワールドではなく史実としている点は大マイナスです。)
次に苦言を呈する対象は、頭の沸いた一部のファンです。
ゲームとは時として信者というものを生み出します。
信者同士の抗争、或いは別ゲーム信者との対立などがよく見受けられますが、
一部のBASARAファンは特に厄介な存在として大きな批判の的となっています。
まずプロデューサー同様、無双シリーズに対する馬鹿みたいな口上を並べたネガキャンの展開です。
「無双がBASARAをパクった!」
という勘違いも甚だしい発言をはじめ、とにかく無双シリーズを貶します。
ハルジオンとアクアンは、こういった抗争を客観的に見て毎度ため息をつくばかりです。
信者が他社製品を貶めても崇めている製品の質や評価は望み通りの結果にはならない
というのは常識です。
無双を貶してBASARAの評価が上がるわけがありません。
少なくとも両方をプレイして比較しない限り、優劣は判断できないでしょう。
ネガキャンを正当化するからには、
無双の大問題点を指摘しつつBASARAの美点をアピールする
のは最低限しておく必要があります。
これをせずにただ喚くだけ。頭が悪いにも程があります。
また、武将ゆかりの神社などに参拝する事自体は全く問題ありませんが、
自慢でもしたいのか『痛絵馬』を書き置いたり、それを誇らしげにネット上にアップしたりと問題ある行動があります。
(※これにプロデューサーは「上手ですね」とコメント。お前は馬鹿か…。)
仕舞いには中国地方の英雄『毛利元就』がBASARAではオクラに似た服装をしている事にあやかって、
オクラを奉納する
というマナーの欠片も感じられない行動まで報告されています。
(※これに歴史好きのハルジオンが『元就公への侮辱としか思えない!』とマジギレしてました。)
このように、一部の非常識な馬鹿のせいでBASARAそのものが煙たがられる状況になりました。
ここまで書いてきて、皆様も分かると思いますが、
この非常識な馬鹿に該当しない純粋にゲームを楽しんでいるファンも被害者の1人です。
BASARAが煙たがられる原因に、普通のファンは該当しませんが、
BASARAファンであるが故に一緒くたに批判される憂うき目にあっているのも確かなのです。
先ほども言ったとおり、僕はBASARAに関しては一定の評価をしています。
まぁ良い評価というわけではないですが、標準的なものとして受け止めています。
だからこそ製作者と一部のファンの暴走が非常に残念です。
マナーという概念を信者が守っているつもりでも、製作者側が守っていると思い込んでいても、
第三者から見ればそうではないという事なのです。
もちろんこれはBASARAにのみ言うべきことではないですが、
この異常な状況がより顕著に表れているゲームはやはりコレなのです。
もう少し配慮というか常識をわきまえるべきです。
本当に自分の好きなゲームに自身があるなら。自分の仕事に誇りがあるなら。
それに相応しい行動や発言などがあるでしょう。それだけで良いのです。
もちろん『あれば』の話ですけどね。
次回のコラムもお楽しみに!