タイムふろしき

 

 

 

 

 

 

 

毎日の忙しい日々を乗り切るためには新しい発見が必要である事に気付きました。

寝るとかそういう行動も必要ですが、

何も無い、新しいことの無いだら〜っとした日々は精神的に参ります。

新しい発見、それは人生の娯楽。ハルジオンです。

 

 

 

ハルジオンさんの頭が久々にどうかしちゃったところで、

今回のドラえもんを始めましょう。

第7回はコミックス第2巻より『タイムふろしき』です。

 

この道具は、前回前々回のように単発系ではなく、

レギュラー化している道具としても有名です。

ハルジオンさんの中では、

どこでもドア・タケコプター・スモールライトと並ぶスタメン候補です。

 

 

まぁ知ってる人も多いと思いますが説明しますと、

表面と裏面があり、

表面で物や人を包むと新しくなり、裏面で包むと逆に古くなる効果があります。

つまり、カブトムシの幼虫を裏面で包むと、一気に成虫にまでいきますし、

成人男性を表面で包むと、少年にまで戻る事になります。

流石にこのドラえもんにおいては、

胎児まで戻るなんていう表現はないですが、ありえなくもない気がしますよね。

さてさて、このタイムふろしきでどんな物語が展開されるか見ていきましょう。

 

 

 

 

 

まずはのび太とドラえもんが居間でテレビを見てる場面から始まります。

テレビの調子が悪い。そして遂にノイズが。

すると2人は

『ついにぶっこわれた!』と超大喜びです。

どうやら、古いテレビに飽き飽きしていた様子。しかも白黒テレビのようです。

コレはチャンスとばかりにママにカラーテレビをねだります。

 

 

のび太『このチャンスにカラーに買い換えましょう。』

 

 

電気屋の店員みたいな事を言います。

まぁ2009年現在も、地デジ化が進んでいるわけですし新品購入は悪い事じゃないです。

しかし野比家はいつも経済難です。

そんなすぐに新商品を導入できるわけではありません。

そういう理由により、ママは洗濯物を干す作業を中断して

テレビを叩きまくります。

そういえば昔、テレビを叩いて直した記憶が僕にもあります。古風ですが一時的な効果あり。

どうしてもカラーテレビが欲しいのび太とドラえもんはママの強硬手段に焦ります。

叩きまくった甲斐あって、テレビは直りました。するとママが得意気に

 

 

『ここんとこを60度の角度で殴るのがコツよ(´w`*)』

 

 

とアドバイスまでしています。

主婦の知恵とパワーはいつの時代も侮れませんねぇ。

カラーはまだ高いからダメと一蹴されたのび太とドラえもんはガッカリ。

するとママは洗濯機が止まってる事に気付きます。コレも古いご様子。

「買い換えなきゃ」という発言をしていますが、

それも殴って直せばどうよ?>ママ

 

 

パパとママが買い換えについて談義しています。

ちなみにパパの所望しているのはカメラです。

三種の神器から遠くかけ離れている商品なんざ後回しにしろよ。

 

 

この様子を見たのびドラは、カラーを諦めますが、ここで取り出したるは今回の道具、タイムふろしき。

白黒テレビを新品状態に復元します。

しかしここは融通の利かないところでしょうか。カラーにはならないようですね。

 

 

気をよくしたのび太は洗濯機も新品同様にするためにタイムふろしきで覆いますが、

裏側で覆ったため、スゲェボロボロの姿になってしまいました。

漫画特有の、傷付いたら&古くなったら絆創膏を貼るという描写も見逃せません。

同じくパパのカメラも新しくします。

この道具は純粋に欲しいと思えますね。とりあえず僕なら、

自分の胃袋と膵臓を新しくします。

コレで不治の病から逃れられるぜ!・・・とほほ。

 

 

 

さぁ、ますます気を良くしたのび太は、

「コレで金儲けできるぞ!」

というまたもや野心に満ち溢れた発言をします。

これにはドラえもんも大賛成。早速、近所の友達から古い物を貰いに出かけます。

コレを世間一般では廃品回収業者といいます。

 

 

そして不審に思ったのか、スネ夫がドラえもんに何をするのか尋ねます。

ドラえもんは、スネ夫はズルイから教えないと一蹴しますが、その直後に

「タイムふろしきで新品にして売ると言ったら横取りされるだろう。だから教えない。」

と言います。本人の目の前で。

こういうところが漫画の面白さですが、現実的に考えればアフォです。

 

 

そんなグッドな情報を貰ったスネ夫。

タイムふろしきで新品に変える作業を覗き見してビックリします。

隙を見てタイムふろしきを奪い、ジャイアンに古い物をくれとせびります。

コレを不審に思ったジャイアンはスネ夫に何をするか聞きますが、

スネ夫は「ひみつ」と言って教えません。

気になったジャイアンは後をつける・・・なんて事はしません。

 

背後からスネ夫の首をギュッと締め上げます。

 

この時のスネ夫の表情は辛そうですがそれ以上に、ジャイアンの悪そうな顔が面白い。

有用な道具は自分が真っ先に使う。ジャイアニズムの真骨頂ですね。

早速自分の手下たち仲間たちを招集させます。

 

 

『あつまれぇ!古い物もってこいっ!』

 

 

ん?どっかで見たような場面だなぁ。まぁいいか。

さぁ、多くの子供たちに命令を下したジャイアン。

これで小遣いに不自由しないとこれまた悪そうな顔で発言します。

理由としてはのびドラと一緒なので別に悪者とは思えません。

 

 

 

しかしなかなか上手くいかないのが現実。

悪いタイミングでジャイアンママ登場。早速ジャイアンの耳を掴んで店番を命令します。

しかし今回のジャイアンは一味違います。

せっかくのチャンスですから無駄には出来ません。母ちゃんを説得します。

 

ジャ『見逃してくれたら、後で一万円やるぜ。(´∀`;)』

 

ママ『ねぼけんな。(゚Д゚#)』

 

 

 

ジャイアンの言葉の選べなさにハルジオンさんは号泣です。

母親に対して金を餌に説得するなんて、大企業の御曹司でもしないでしょうよ。

ちなみにこの当時の一万円はかなり高価ですから、寝ぼけてると思われても致し方ないです。

山田さんの家に卵を届けるよう言われたジャイアン。

ふろしきに包めと命令され、包みますがこのふろしきはドラえもんの道具。

そしてふろしきの裏側で包んでいる・・・嫌な予感が・・・。

 

 

 

卵が孵化してヒヨコがピヨピヨ(´∀`*)

 

 

 

ほ〜らやっぱりね。裏で包むと古くなるんですから、中身の成長が進むわけですよ。

でも、商品になった生卵って孵化しないんじゃ・・・腐るだけだと思うんですが。

まぁ、良いでしょう。そんな核心を突いた内容は下水道に流します。

慌てふためくジャイアンの場面から、タイムふろしきが無くなって慌てふためくのびドラの場面へ。

探しに出かけるところで、ジャイアンに命令されて古いものを空き地に集めたスネ夫の場面へ。

そこで集められた古い物を見るに、スネ夫の凄さが分かります。

壊れた冷蔵庫・画面破損してるテレビ・タイヤの無い自動車などなど。

お前は自治体の人間か>スネ夫。

 

 

 

ジャイアンがなかなか来ないことに痺れを切らしたスネ夫は探しに出かけます。

ジャイアンに対して怒り心頭なのか、

「あのばかやろう。まぬけの、ウスノロの、欲張りのトーヘンボク・・・」

という暴言を吐き散らします。

 

この辺り、陰湿さでは2位ののび太を差し置いてぶっちぎりの首位ですね。

こういう人間とは長く付き合えないです僕は。

さぁ、風で舞うタイムふろしきを、スネ夫とのびドラは同時に見つけて追いかけます。

後ろに居たスネ夫は、ゴミバコを蹴飛ばしてのび太達の邪魔をします。

 

 

狙ったように引っ掛かって転ぶのび太とドラえもん。

もうコントじゃねぇか!

 

 

 

でまぁ、風で舞って縦横無尽に物を新しいくしたり古くしたりしながら色々あります。

この辺は説明してると時間がいくらあっても足りないので割愛。

ぶっ飛ばす事11コマ。

 

 

タイムふろしきが地面に落ちているのをジャイアンが発見。

すると、もう離さないぞと発言しながら、表面を身体に巻きつけてしまいます。

あぁ・・・また嫌な予感が・・・。

 

 

ジャイアン(#゚Д゚) → ベビー( *・3・ )

に変化してしまいました。

 

 

その緊急事態を華麗にスルーしてタイムふろしきだけを奪い取るスネ夫。

彼にとって、人間の価値観などはどうでも良い事のようです。

スネ夫はのび太とドラえもんの追撃を振り切り、家に逃げ込みます。

「かえせ!ずるいぞ!」と叫びながらドアをしばきまくる2人。

 

 

 

僕としては、

この「ずるいぞ!」の意味が分かりません。

何がずるいのかって言ったらみんな同じようにずるいです。

(※のび太とドラえもんは当初、極秘に自分達だけ金儲けしようと計画してました。)

 

 

 

で、このドアをバシバシ叩く状況にキレたのがスネ夫ママ。

「うるさいわね。何ザマス!!」

と、めっちゃ怒っています。

この場合、確実にのび太とドラえもんが悪いですよね。仮にも人の家ですよ?

 

 

スネ夫が自分達の道具をひったくったと説明し、

スネ夫ママはスネ夫を捕まえてこう言い放ちます。

 

 

『なんで、そんな汚いふろしきを盗むざんすか。』

 

 

骨川一族の特徴とも言うべき、庶民の心を忘れた発言です。

仮にも人の道具だぞ。まぁ、ドアの件とおあいこという事で。

するとスネ夫はこのふろしきを使えば新品に出来るという説明をママにします。

(※そういったセリフは無いですが、流れ的にそうだと思われます。)

 

するとママは、ちょっとときめきますが

『・・・・・・でも人の物は返すざます。』

と、スネ夫を諭します。

 

 

でも引っ掛かりますよね。ママのセリフの「・・・・・・」の部分。

何をそんなに考えてるんでしょう。絶対、何か変な事考えてただろ。

『じゃあ貰っちゃうざますヽ(゚∀゚*)ノ』

とか思ってただろ!骨川一族ってそういうイメージあるんだもん。

 

 

 

案の定、スネ夫ママはこのふろしきを返す前に使う事にします。

わに革のバックを新品にするために、タイムふろしきの表側で包みます。

物凄く新品にしたいらしく、それなりの時間かぶせてたんでしょう。

さぁ、最後のコマに参ります。オチは予想通りです。

 

 

 

わに革のバック → わに

に変化しました。

 

 

 

WARNING☆骨川一族絶体絶命☆WARNING

慌てふためくスネ夫とママの描写でこの物語は終わりを告げます。

この後どうなったのかというのは分かりませんが、

おそらく騒ぎを聞きつけたのび太とドラえもんによって元に戻ったというのが王道です。

食べられたというのは邪道です。

 

 

 

いかがでしたか?

タイムふろしきの利便性に魅せられた人々がふろしきを奪い合うためにしのぎを削る戦いでした。

現実にあったら、ぜひとも使ってみたいと思いませんか?

ツルツルになった頭皮もあの頃の姿に戻ります。

穴の開いた洋服も買ったばかりの状態になります。

ダメになりかけてる身体も復活します。

(※ハルジオンさんに疑いあり)

 

 

 

しかし利便性の高いものほど激しい争奪戦が展開されるのも事実。

現代においては原油とか代表的です。

大義名分主義と徹底弾圧派原理主義。あ〜いやだいやだ。

 

 

ドラえもんを読んでいると現代における人間の姿が少しわかる気がしますよね!

 

 

 

 

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