ゆめふうりん

 

 

 

 

 

 

 

前回の『走れ!ウマタケ』にて色々と解釈をすっ飛ばしても長編になってしまった事がきっかけで、

更新する気力を養う事が難しいなぁと感じ始めたハルジオンです。

 

 

 

でもめげずに更新を進めてまいりましょう。

今回からコミックスも第2巻へと突入します。

第2巻収録の4話目にある『ゆめふうりん』というお話。

 

 

この前後に当然ながら取り上げても良いんじゃないかという話はあるのですが、

更新に終わりが見えなくなるという現実的な問題があるため、

いろいろすっ飛ばしてこの話にしようと思います。

 

 

 

まずは、のび太とパパが話をしてる場面から始まりますが、

開始早々、パパがのび太に対して呆れ返っています。

パパの様子を見る限り、かなり参った様子。

 

 

のび太のセリフから、

のび太の将来の夢についての会話だった事が分かります。

頭の痛そうな話題ですね。

 

 

 

 

するとのび太がドラえもんと一緒に外へ出て行って、なんて答えたのかを明かします。

 

 

のび太『僕は、だんぜんガキ大将になる!』

 

 

 

その発想は無かった。

夢の規模が小さすぎて意気消沈です。

そもそも大人になってまでガキ大将でいるつもりなのでしょうか。

そりゃパパもビックリして泣いてしまうわけです。

ドラえもんもそれを聞いて素で仰天しています。まぁ正しいリアクションですよね。

 

 

 

 

すると空き地にてジャイアンが大声で

『みんな あつまれえ!』

と周辺の手下たち仲間たちを集合させます。

 

 

どうやらのび太はジャイアンの立場に憧れを抱いているご様子。

威張り散らしてみたいと発言しています。

何をしても何を言っても許される。逆らわれない。

大人になってまですることじゃないですし、

俗世ではそういう人をみ○も○たと呼びます。

 

 

さっさと集まらなかったのび太は、ジャイアンに耳をギュッと掴まれて叱られます。

ジャイアンの表情は怒ってるのですが、

 

『俺が集まれと言ったら さっと集まらないとダメじゃんか』

 

というセリフを吐いたせいで、ちょっとだけジャイアンが可愛らしく見えてしまいました。

すると皆だらけてると発言し、一旦皆を解放。

再び『あつまれえ』と大声で召集させます。のび太も皆もダッシュで集まります。

全員無表情で。

 

 

するとジャイアン。

『これだけ集まったんだから皆で楽しく遊ぼう』

と提案します。何がやりたいかを聞いてみんなそれぞれ意見を言っています。

ちなみにのび太は数少ない特技の『あやとり』を提案。

 

するとジャイアン。権力者の特権を行使して強制的に相撲にさせてしまいます。

全員がその威圧に押されて相撲を承諾しますが、

のび太は『あやとり』を譲ろうとしません。

 

 

 

この場合、のび太とジャイアン。

どっちがKYなのでしょうか。

どっちも・・・なのかな?

 

 

 

流石にジャイアンの威圧に負けたのび太さん。

すると相撲大会を開いて優勝者には賞品を出す事までジャイアンが独断で決定。

全員に賞品になる物を持ってくるよう言いつけて解散。

のび太も他の子も、ジャイアンが全部持っていくことを知ってる様子です。

 

 

のび太、部屋でゴロゴロしてる場面へ。

やはりガキ大将への憧れが止まないみたいです。するとドラえもんが

『ガキ大将は子供がなるもんだよ』

という至極真っ当な発言をしてのび太を諭します。

しかしそこはあののび太。

 

 

『子供のうちになれないから、大人になってからなるんだ。』

 

 

という凄い発言をします。

凄いと言うか通常では完全に屁理屈ですが、ちょっと納得してしまいました僕。

というかのび太さん。『ガキ』の意味が分かってないでしょ。

 

するとドラえもんがその大人版ガキ大将の図を想像します。

これがもう面白いったらありゃしない!

 

 

今このテキストを書いてるのはミスタードーナツなのですが、

そのコマ見ただけで笑いを堪えるのに必死になってしまいました。

きっと周囲からは挙動不審者だと思われてるでしょう。>ハルジオンさん。

 

 

呆れ返ってしまったドラえもん。

今のうちにガキ大将にさせてやると言い出します。

そりゃ大人版ガキ大将の図を想像したからには

その夢を諦めさせなきゃダメでしょうね。

だってスゲェもん。

 

 

のび太も喜んでいます。

で、ドラえもんがガキ大将になるための手順をのび太に教え込みます。

 

まず、ふとんを出す。

敷いたら寝る。

 

コレだけです。これで君も今日からガキ大将だ!

なーんて納得されても困ります。のび太も吹き出し内に『?』出してます。

 

 

さぁそのまま夕飯も食べず眠ってしまったのび太。

夜中にドラえもんが起こしてあげます。

深夜だけガキ大将になれる。その一計を成すためのび太に昼寝させたのです。

さぁココから本番です。

 

 

 

空き地に来たのび太とドラ。

そこでドラえもんが取り出したるは今回の秘密道具『ゆめふうりん』

これをならせば設定した年齢の子は寝ながら起き上がってその場に来るという代物。

早速鳴らし、みんながのび太のいう事を聞くようにさせて召集。

のび太上機嫌で

 

『あちまれぇ!』

(※原文まま。何故か『あつまれぇ!』じゃありません。)

 

と大声で号令を発します。真夜中にそんな大声出すなよ。

すると皆(寝てます)一斉にのび太のそばに集合します。ジャイアンを除いて。

そのジャイアンに対してのび太は

 

『こらあ! そこのでかいの!』

 

と怒りながらジャイアンの元に歩き出します。

ちなみに『こらあ!』の部分は大声です。だから真夜中だって言ってるだろ。

 

 

 

昼間の報復でしょうか。ジャイアンの耳を引っ張ります。

すると一瞬、ジャイアンが起きてしまいます。そしてすぐ二度寝します。

危ない危ない・・・。起きたらぶっ飛ばされるところでしたね。

 

 

さぁ皆で遊ぶ内容を決めます。

のび太は相変わらず『あやとり』を提案しています。

そもそも8人でやるもんでもないよな。

 

 

まぁそんなガキ大将のび太の提案は

集まったみんなに相撲で一蹴されてしまいます。威厳の無い大将だなぁ。

まぁでも寝てる相手ならば勝てるはず!ドラえもんも言っています。

そうとくれば賞品を集めなければ。各自に取ってくるよう指示を出します。

 

 

結果的にみんなが持ってきたのは魚の骨や使い古した鉛筆など。

賞品箱が一瞬のうちにダストボックスになりました。

寝ぼけてるんで勘弁してあげましょう。

 

 

 

さぁ相撲開始です。

まずはのび太とジャイアン。因縁の対決から幕を開けます。

ちなみにここでの四股名は

のび太が『のび太山』、ジャイアンが『デカバカ川』です。

 

完全におかしい。

四股名にカタカナ混ぜるなよ。舞の海だってひらがな止まりだろ!

 

 

 

まぁ勝負は省略。

ジャイアンにはもちろんの事、スネ夫にも完敗し、挙句の果てにはしずちゃんにも投げられる始末。

とりあえずのび太のガキ大将としての威厳は何をやっても高まらないことが分かりました。

で、あまりにもふがいない展開にガキ大将のび太と子分ドラえもんは暴挙に出ます。

次に対決する子に対して、

 

 

「絶対にのび太を負かしてはならない!のび太くんに投げられろ!」

 

 

という公開八百長を提案します。

あ、そういえば現実の相撲界でもそんな騒動あったな。確か朝sy(ry

 

つまりのび太が確実に勝てるという事になります。

余程の事が無い限りは・・・。

 

 

 

 

 

 

その余程の事を奇跡的に起こしてしまうのがのび太クオリティ。

石に躓いて自滅。勝ち試合を勝手に逃します。

僕としてはこの自滅も全てのび太の才能によるものだと思えてなりません。

ドラえもんも『のび太くんに負ける事は大変難しい事なんだな』と落胆。

もう威厳もクソもない状態でのび太も疲れてしまった様子。

ここで全員を解放し、朝を迎えます。

 

 

そして朝の登校途中の場面にて。

昨夜集めた子達がこんな会話をしています。

 

『昨日面白い夢を見たよ。のび太と相撲をとって勝ったの』

 

事実ですもんね。

まさか複数の子達が同じ夢を見てたとは。

それを恨めしく見つめるのび太。これでこのお話はオシマイになります。

 

 

 

 

まぁ結論を言えば、

のび太にガキ大将は似つかわしくないという事です。

女子にも勝てないガキ大将。

勝ち試合を自滅で壊すガキ大将。

そもそも諦めの早いガキ大将。

 

 

 

 

のび太さん。きっと大人になっても変わらないんだろうなぁ。

だからココで夢を諦めたのは正解だったんだよ。

結果的にはのび太の将来は救われたのです!

 

 

 

 

って事にしておきましょう。

これ以上は色んな意味でかわいそうですから^^;

 

 

 

 

 

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