まんが家ジャイ子先生(1)

 

 

 

 

 

 

 

  1. 転職を考える時期に差し掛かっているのではないかと思い始めてきました。

    転職というより就職じゃない? という疑問は捨て置け。ハルジオンです。








    さて、今回はコミックス29巻より『まんが家ジャイ子先生』 をお送りします。

    やっと29巻が終了するので、今後はどうしようとか思っていますが、

    一応はこのコラムだけで『目指せ70コラム!』 とか目標を掲げていますので、

    まだネタに関してはあるっちゃありますけどもね。

    まだ半分か・・・(´・ω・`)







    いつもの三行解説

    漫画家デビューを夢見るジャイ子を思って兄のジャイアンが奔走。

    それに協力するのび太とドラえもんだが、ジャイ子先生の要望に四苦八苦

    最後はスネ夫の傍若無人な発言により良い感じで話が解決する。





    という流れ。三行目が色々と不可思議ですが、

    それは2コラムにわたって解説する中でわかっていただけると思います。

    では参りましょう。









    場面は空き地。

    スネ夫とジャイアンが話しているところに、のび太が怪しい笑み を浮かべながらやってきました。

    のび太が取り出したるは、コロコロコミック10月号。ジャイアンとスネ夫は読み終わっているため、反応がイマイチ。

    そこでのび太があるページを開いて自慢気に見せます。

    スネ夫とジャイアン、ビックリな表情。

    のび太が開いて見せたページには、ジャイアンとスネ夫が確認していなかった新連載漫画の表紙が。

    題名は「のび太くん」そのまんま過ぎるタイトルでツッコミ不要 です。

    絵は線も塗りもはっきりしないほどのレベルで、画用紙の落書きとほとんど大差ありません。

    しかしドラえもんの世界は不思議であるため、スネ夫もジャイアンも信じているようなリアクションをとります。

    「どうして、こんなムチャクチャな出鱈目な漫画が、コロコロコミックみたいな一流の雑誌に・・・。」

    と、原作が掲載されている雑誌への賛辞とのび太への文句はご丁寧に述べていますが。

    もちろん、のび太は自慢げに言いますが、表情を確認したジャイアンとスネ夫はついに怒ります。

    ご存知のとおり、この2人がのび太に対して怒った際にとる行動と言えば、

    暴力という名の半殺戮です。

    例の如くのび太を血祭りにあげ始める2人。いつも通りというか台本通りの光景です。

    「本当のこと言わないと・・・・・・。」

    とスネ夫かジャイアンかが発言してますが、

    このセリフは血祭り中に発されている ので、何とも不思議な言動であると判断できるでしょう。

    まぁたぶんですけど、その後に続くセリフは「半殺しじゃなくてぶち○すぞ!」でしょうけども。






    さて、服とズボンが引き裂かれるほどの衝撃的制裁 を加えられたのび太さん。

    そこへドラえもんが困った表情でやってきます。

    「だからやめろと言ったのに。」 とドラえもん。

    どうやら1度はのび太の自慢行動を止めていたようです。結果がコレなんですけどね。

    泣き付くのび太を弁護するように「軽い冗談だよ」とドラえもんが2人に謝罪します。

    ドラえもんは、のび太のクソマンガが掲載されたからくりを明かすため、

    スネ夫とジャイアンの2人に紙とペンを渡して、何でも良いから描いてと勧めます。

    ここでジャイアンは自分が歌っている姿をコミカルタッチで簡潔に描いています。

    スネ夫は、自分の顔を本格的なタッチで丁寧に描いています。

    この描写は是非ともコミックスを購入して見てほしいですね。

    スネ夫の描いた絵が色々と面白すぎますので。







    そしてドラえもんが道具を出します。道具名は『すりこみ製本機』 です。

    この機械に雑誌と原稿(紙)を入れることによって、雑誌の中にその原稿を載せることが出来ます。

    そのぶん、ページが増加しているのかどうかは、大人の都合 により気にしちゃいけません。

    たぶんしてるとは思いますけども。

    先ほど描いたスネ夫とジャイアンの原稿も、見開き1ページにまとめて入っています。

    ほう、色々と権利の問題がありそう ですけど便利な機械ですな。

    この事実を知ってスネ夫はますます怒ります。

    しかしジャイアンは、

    「のび太くんに、何をしやがる!!」 と言いながらスネ夫を殴り飛ばします。(※スネ夫の表情面白いです。)

    しかしながら、のび太くんって・・・。何か企みがあるときの言葉ですよね。

    スネ夫を追い返したジャイアンは、のび太とドラえもんにある頼み事をします。






    「俺な…、一度で良いからクリスチーネ剛田の漫画を、雑誌に載せてやりたいんだ。」





    と神妙な表情で話します。

    このクリスチーネ剛田という人物・・・一体どこの何者なのでしょう。

    のび太とドラえもんは誰それ状態です。

    仕舞いにはのび太が「女子プロレスかなんか・・・?」 と発言します。

    ライオネス飛鳥みたいな・・・?そういう感じを連想したんだろうか?

    するとジャイアンはこれにちょっと怒ったようで、

    「ジャイ子のペンネームじゃねえか。忘れたのか!!」

    と発言します。これを見る限り、先ほどののび太の発言は大変失礼ですね

    さて、このジャイ子は原作をご存知の方ならお分かりだとは思いますが、

    将来の夢は人気漫画家になること。

    そのため、自身のオリジナル作品を作ったり、応募したりと必死の活動をしています。

    しかし、その努力がなかなか結果に結びつかず、兄のジャイアンも心配しているのです。








    場面は変わって剛田家。外を見ながら体育座りでうなだれているジャイ子がいます。

    そこへジャイアンがやってきて、「ジャイ子や。新作のアイディア考えてるの?」 と声をかけます。

    何となく、某おかっぱ少女漫画の友蔵爺さんみたいな口調 ですが、

    ここは妹想いの兄です。妹に対しては優しいのですね。

    するとジャイ子が振り向きざまに「漫画をやめようと思うの。」 と衝撃発言。

    そして才能がないという自虐に至り、泣き出してしまいました。

    ジャイアンは「弱虫!!」と言いながらも励ましの言葉を投げかけます。

    励ましの言葉というよりも、某アルプスの少女みたいな感じの発言 ですね。違うか。

    妹の悩みは自分の悩み。良いお兄ちゃんじゃありませんか。普段はアレだけど。








    さて、スタコラサッサと急いで空き地に戻ってきたジャイアン。

    その両手には風呂敷に包んだジャイ子が描いた原稿を持っています。

    「傑作が揃ってる。どれでも載せてくれ。」

    とジャイアン。得意気ですが新人賞を逃した作品ですよねそれ。実も蓋もない事言いますけど。

    さて、雑誌に載せる作業が始まります。

    もちろんその雑誌もジャイアンの自前。古いものから新しいものまで用意されております。

    さて、場面は剛田家。

    ジャイ子がいきなりのドアップで「うそォ!!」とビックリ顔です。

    この描写もそうですが、『ォ』だけカタカナなのもポイントです。発音の問題だろうか?

    さてさて、何にビックリしているのか。

    それはコミック少女という漫画雑誌にクリスチーネ先生の漫画が載っていることをジャイアンに言われたからです。

    ジャイアンはにこやかな表情でジャイ子に言いますが、当のクリスチーネ先生は半信半疑。

    というか「冗談やめろよクソ兄貴」と言わんばかりの表情です。

    「それ読んだけど、そんなの載ってなかったわよ。」

    と、もちろんですけど信用していません。

    どうでも良い事かもしれないけど、自分で描いた力作を「そんなの」とか言うなよ






    ジャイアンはそんなジャイ子に、

    「そりゃあお前、まさかと思うから気が付かなかったんだ。」

    と諭し、載っているから読んでみろよアピールです。

    この時のジャイ子は忠実なほどに、

    ( ゚Д゚)ハァ?

    という表情です。次のコマでは腕組みまでして兄貴に背中まで向けています。

    (※カットしていますが、ジャイ子は相当自信を無くしています。)

    そんなジャイ子に、該当ページを開いて見せ付けるジャイアンお兄さん。

    すると雑誌の中ごろのページにクリスチーネ剛田が描いた漫画が!

    そのタイトルは『ショコラでトレビアン』です。

    全然意味がわかりません。

    しかしながら当時の少女コミックに載っていたであろう作画であり、

    画力そのものは小学生とは思えないレベルであることが伺えます。

    まぁネタばらしすると、

    この少女漫画タッチのデザインを描いたのは、

    他ならぬこの漫画の作者である『藤子・F・不二雄』先生なんですけどもね。

    張り切り過ぎです>F先生。







    しかしこのページを見たジャイ子、もといクリスチーネ剛田先生はビックリ。

    「こ、これは確かにあたしの描いた・・・(゚∀゚;)」

    もう言葉にできない興奮状態なんでしょう。確かにこれは彼女が描いた作品。

    それが雑誌に掲載されている意外な喜び・・・いや、純粋なる喜びを感じているのでしょう。

    ジャイアンは隣で得意気。感動を分かち合う2人。

    よかったじゃないか。ドラえもんも秘密道具の効果であるとはいえ、

    実在する雑誌に自分の作品が掲載されたという念願を果たせたのですから。

    「お兄ちゃん!!」とジャイ子。

    「ついにお前の才能が、花開いたのだ。」とジャイアン。

    顔(表情)はまぁ置いといて、美しい兄妹愛です。







    しかしジャイアン、のび太とドラえもんはまだ知りませんでした。

    この後、クリスチーネ先生の要望に散々振り回される展開がやってくることを・・・。

    次回へ続く・・・。


     

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