おかし牧場

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラえもんにはザ・ドラえもんズという仲間組織がいるのですが、

特に僕としてはスペイン在住のマタドーラが一番こう良い味でてる気がするんですよね。

どういうドラなのかというと、強くなったのび太と考えれば分かりやすいです。

それで伝わっているだろうか。ハルジオンです。

 

 

 

 

今回はコミックス24巻より『おかし牧場』です。

僕がチョイスする話はたいがい変な展開だったり、ありえねぇだろと思う内容や、

どう考えてもネタになる要素があるわけです。

しかし前回はまさかまさかの真剣モードでしたので、

今回は原点回帰という事でスパッとやりましょう。

 

 

 

いつもの3行解説のコーナー♪

のび太とドラえもんがお菓子を家畜として飼う事を決め、

増やして永遠に食べようとするのですが、ジャイアンとスネ夫に盗まれる。

で、最終的には盗みにきた2人が逆襲にあって酷い事になります。

 

 

 

今回は自分なりに良さ気な解説が出来てると思っていますが、

とにかくドラえもんとのび太はお菓子について考えるのですね。違うか。

ほなレッツスタート!

 

 

 

 

まず、のび太が大きな板チョコをゲットしてきました。

久々に入手できたからでしょう。のび太さん随分と感激モードです。

しかしのび太さんは考えます。

もしもこのチョコを食べたら次にこのチョコと出会うのはいつになることやら…と。

そこでのび太さんが至った結論からきた名言がこちら!

 

 

 

「何故だ!何故お菓子は食べると無くなるのだ!」

 

 

 

という言葉を怖いくらい真剣な表情で叫んだので、

僕も思わず『なるほど!』と頷いてしまいました。ちきしょー釣られたぜ。

ドラえもんはこののび太の疑問に対し、

「ずいぶん当たり前の事を一生懸命喋るんだね君は。」

と、わざわざ倒置法を使って反応してやってるのですが、

のび太はとにかくこの疑問を常々思っていたようです。

お菓子を食べるとすればその食べた物が無くなるのは当然です。

例えばバナナを食べたら、皮をむいたバナナは胃の中に入るわけで事実上は無くなりますね。

皮をむいたバナナを食べる・・・だと?(゚Д゚)

 

 

 

さて、変な方向に話を持っていくと、

世の中をつまらなくしてきた自称有識者から苦情が来そうですのでやめておきますが、

ともかく食べても無くならないチョコレートが欲しいのび太さん。

ドラえもんはこの道具で解決の道を目指します。

取り出したるは『おかし牧草』という道具で、ドラえもんはこの草を使いチョコを飼うと言います。

するとのび太さんはやっぱり流石です。

 

 

 

「草でかう?かえるもんか、お金でなきゃ。」( ・A・ )

 

 

 

という、誤解しただけなのか本当は狙っていたのか分からないナイスボケをかまします。

ドラちゃんは飼育する意味で言ったようですが、言葉ってムズカシー!!!

さて道具の説明をしますか。

この道具は、飼うつもりのおかしに草を与える事で飼育する事が可能で、

草さえしっかりやっておけばドンドン繁殖して事実上の食べ放題になるようです。

のび太も「すげえ!」と舌だしながら驚いています。

 

 

 

まずはチョコを牧草の上に置きます。

するとチョコが動き出し、草を食べ始めたのです。

これを世間一般ではポルターガイストと言います。

さらに牛のようにモウ〜と鳴いたりしてるのでもう何か色々とアレです。

この調子で世話をして大きな牧場を作ることも夢じゃありません。

しかしドラえもんとのび太はある問題点に気付きます。

 

 

 

「しかし・・・。一匹・・・というか一個だけじゃ増えないんじゃない?」

 

 

 

そうですね。アダムとイブの2人で人間を増やしたという説までありますから、

確かにもう一個のチョコレートが必要になりますね。

で、ドラえもんが押入れに隠していたチョコレートを召喚して

のび太チョコのパートナーにしようとしますが、ここでドラえもんが真っ当な疑問を提示。

チョコにオスもメスもあるのだろうか?(゚Д゚)

 

 

 

う〜む難しい問題ですね。チョコというかお菓子に明確な性別は存在しないのが普通ですけどね。

ポケモンでもメタモンは性別不明ですし、

でも卵を産む事ができるという珍種だったりするくらいですから…まぁ大丈夫そうですね。

僕としては交尾をどうやってするんだろうという疑問があります。

棒も穴も無いじゃないですかチョコレートって。

うまい棒はどっちも存在してるから別物だと考えますが、

お菓子の場合は触れるだけで何とかなるのかもしれませんね。

ニンゲンは結構大変な行動をして子供を作るというのに…。

 

 

 

さて、増えるまで時間がかかるようです。

ドラえもんは「草を絶やすなよ〜。」と警告して部屋を出て行きます。

この場合、「絶やすなよ!絶対絶やすなよ!」ではなくてね。

のび太も外に出て、スネ夫としずちゃんがペットの話をしているところへ合流。

スネ夫の猫。しずちゃんのジュウシマツが子供をたくさん産んだようで、のび太はコレに対抗する形で

飼っているチョコレートが増えて何十個にもなると宣言し始めます。

この時のスネ夫としずちゃんの無表情描写が笑いを誘ってきます。

まず常人が「のび太のチョコ飼育してます」という言葉を信用するわけないし、

信用したところでその人は精神的に病んでる可能性があります。

 

 

 

 

さて、家に戻ったのび太。チョコレートがぐったりしています。

のび太はその2個のチョコを指で突いて無表情で「よお。」と言います。

ドラえもんの警告を全く聞いてなかったようです。

慌てて入ってきたドラえもんは「草を絶やすなと言ったろ!」とお説教です。

どうやら1時間以上、草を与えないまま放置していると

普通のチョコレートになってしまい、二度と牛にならないそうです。

チョコが牛になっているという構図がカオスですが、

ともかく現実の牧場主もたゆまぬ努力をしてるのでしょう。ペットを飼う事って簡単そうに見えて難しいんですよね。

のび太はドラえもんのお説教に「これから気をつける。」と真顔で言っています。

廊下でプロレスごっこしてる子供の言い訳です。

 

 

 

この辺から如何に飼育が大変なのかが分かります。

寝る時間、本来ならばぐっすりしたいところですが、

この間にもしっかり牧草を与えて世話をしなきゃならんわけです。

ドラえもんに起こされ続けるのび太。

いくらなんでもコレは非常に厳しいと判断したドラえもんは、

いつもの空き地を牧場として使う事を決めます。

空き地には牧草の種をまき、チョコを放し飼いにする事にしました。

盗まれる心配をしながらも、空き地にチョコが放し飼いされてるなんて誰も思わないという結論になり、

翌日へと進みます。

 

 

 

 

チョコレート夫妻が子供を生んでいました。

おぉ!どう見てもカオス!

牧場の世話をしてるドラえもんとのび太の姿を見て、

通りかかったジャイアンとスネ夫が「何か居るのか?」と不審がります。

見つかったらどんな結果になるかは見てる人も察しが付くと思うので、

ここでは触れませんが、危うくチョコは草葉に隠れて事なきを得ました。

ここからドラえもんとのび太の牧場ビジネスが始まります。

まずおやつのカステラ、しずちゃんのキャンディーに牧草を与えて空き地で飼います。

しずちゃんのキャンディーを家畜に加える際、のび太はしずちゃんに

「そのキャンディー僕に預けなさい。増やしてあげる。」

という100%詐欺師の手口で誘っていましたので、

この世界はこういったもんなんだと割り切ることにしています。

 

 

 

さてしずちゃんも混じって3人で牧場の発展にご満悦です。

キャンディーもカステラも随分と増えてまいりました。その動物たち(お菓子)の様子を見たしずちゃん。

「子チョコがチョコチョコとかわいいわ。」

という、絶対コイツ狙ってるだろ発言をします。

今更、スルーしておくべきだったと後悔してるのですが、

こういうところで刻み刻みボケるのも藤子作品ならではですね。

 

 

 

 

さて、ご満悦の3人の様子を見たジャイアンとスネ夫。

空き地に何か居ると断定し、どこから持ってきたか分からない虫取り網を装備して、

捜索開始です。

網にかかった物がお菓子であることに気付いた彼奴等は、

徹底的に捜索し、たくさんのお菓子を盗み取ってしまいました。

ドラえもんたちが、おやつをまたまた増やそうと牧場に来たのですが、

その時に数が少なくなってることに気付き、家畜泥棒の存在を知ります。

お菓子=家畜という構図も負けず劣らずカオスです。

さて、味を占めた彼奴等はまたやってくるでしょう。

ドラえもんとのび太は警戒しますが、警備するにしても自分たちだけでは無茶です。

そこでドラえもんが泥棒退治の一計を案じます。

 

 

 

 

夜、何時ごろかは分かりませんがジャイアンとスネ夫が空き地牧場にやってきました。

たっぷり食べようと宣言してるあたり悪意に満ちていますが、

この行為は窃盗罪に確実に当たるので警察を呼びましょう!

(※お菓子の持ち主はドラえもん・のび太・しずちゃんである。また、飼育してるので所有権も3人にある。)

 

 

 

 

さて、ドラえもんが仕掛けたトラップが発動します。

土管から巨大なガムが出てきました。

ジャイアンとスネ夫は、巨大なガムが出てきた事に気分を良くします。

噛み応えがありそうなガムもついでに食べてやろうというわけです。

 

 

 

 

 

 

最後のコマ。トラップカード発動!

 

 

×ガムを食べるジャイアンとスネ夫。

○ジャイアンとスネ夫を食べるガム。

 

 

 

 

あの巨大ガム。それも土管の筒と同じくらいのサイズです。

それはドラえもんが牧場防衛の為に仕掛けたいわば番犬だったのです。

突然の事に混乱する2人。

「ガムが人間を噛むなんてアベコベだぁ!」

と絶叫します。流石にコレはリアルで起こったら怖いですね。

ジャイアンはしっかりガムに食われてます。もちろん死んでません。

家畜泥棒というのは実際、経営側からすれば尋常じゃないほどの問題です。

生活の糧になるのはビジネスを支える動物達の存在だからですね。

ドラえもん達のお菓子牧場はそういった真剣なビジネスとは違いますが、

増やして食べるという事でお菓子に困らない状況を作ろうとしたわけです。

一種の生活を守る行為ではあります。

ジャイアンとスネ夫は他人の所有物を私利私欲で盗むという役をやりました。

これは現代でも起こっている家畜泥棒をよく表現してると言えましょう。

 

 

 

 

 

ところで、皆さんはおかし牧場でどんなお菓子を飼育したいでしょうか。

僕なら迷わず『じゃがりこ』『サワーズグミ』あたりを増やしたいですね。

でも、割り切れない一般人がこうした事をしても、

必要以上の愛着が沸いて食べられない可能性もありますよね。

どんな物であれ、食べ物には常に感謝しなきゃ♪

 

 

 

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