石器時代の王さまに(2) |
ドラクエに登場するキャラの農夫が、カールおじさんにしか見えません。
どっちが狙ってパクッたんでしょうね。たまたま?ハルジオンです。
さて、今回は前回に引き続きましてコミックス第7巻より『石器時代の王さまに』をお送りします。
初回以来の2部構成になってしまった原因を顧みると、
この話自体が他の話より長めに作られており、
その上でのび太が無駄口叩きまくったのが原因だと思っています。
前回はのび太が激流に流されてしまったところで終わりましたので続けましょう。
激流に飲まれたのび太は運よく原始人によって救助されます。
このコマでは、のび太が『人間かサルか分からない』と言われているので、
バカにした原始人にすらバカにされる結果になりました。
で、助けてもらった感謝の気持ちをのび太は伝えますが、
言葉というものは太古から同じだったわけではなく、のび太の言葉が通じません。
この時点でサルと断定されてしまうと同時に、
斧を持った家族の母親に『今晩のおかず代わり』に処断されそうになります。
また、子ども(スネ夫似)がのび太をペットとして飼ってやりたいと主張し始め、家族会議になります。
その光景を見ていたのび太は、
「何言ってるか分からないけど僕を尊敬してる事は確かだ(´∀`*)」
と、おめでたい解釈をしてます。
そもそも人間として認められていない事を知ったらどうなるんでしょうかね。
家族会議の結果、ペットとして飼う事になりました。
世界に1人しか居ない貴重なのび太です。ちなみに血統書はありません。
縄を首にかけられて絞殺刑さながらの状態で子どもに引きずられていきます。
子ども達の中で見せ物状態ののび太。とても不憫でしょう。
そんなのび太さん、持ってきた現代の道具を取り出して驚かそうと画策します。
以下、その道具と結果。
缶詰 → 缶切り忘れたので未開封
マッチ → 激流で濡れて使用不可
ラジオ → そもそも電波が存在しない
懐中電灯 → 電池切れにより使用不可
トランプ手品 → タネを忘れたのでダメ
という散々な結果です。
お前この時代に何をしにきたんだよ>のび太。
不憫なのび太さんは縄を解いて逃亡を図ります。
しかしスネ夫風の原始っ子に見つかってしまい、
「僕のサル待て!」と言われてしまいます。
ますますのび太さんが可哀想な扱いですが、
自分が散々見下した相手に見下される屈辱は味わっておいても良いんじゃないでしょうか。
どんなにフォローしようとしても同列に並べる事が限界です。
さぁ逃亡を企てたのび太さんは、
この時代の主食であり獰猛な存在であるマンモスに捕まってしまいます。
ドラシリーズ第8回『いきもの図鑑』の終盤に似た光景です。
これには原始っ子たちも逃げ出すしかありません。
のび太さんもあまりの衝撃に失神してしまいました。
さぁ大変だ大変だ!このままでは子ども達が危ない!(のび太含む)
この騒ぎを目撃した大人たちはマンモス討伐に向かいますが、
投槍は弾かれ、鼻による攻撃で迎撃されてしまいます。
ちなみに鼻にはのび太さんを装備していますので、
それなりの武器としてのび太さんは機能してしまっている事になります。
(※ドラクエで言えばこんぼうみたいな。)
もうダメか・・・と誰もが思った次の瞬間。
凄い閃光と轟音が響き渡りました。
崩れ落ちるように倒れるマンモスと武器ののび太。
のび太さんは崖に立っていたドラえもんを発見。
ドラえもんの道具によってマンモスを撃退したのがこのコマで判明します。
「見に来てよかった。」と無表情で発言するあたりドラえもんらしいコマですね。
さて、この光景を見た原始人たちはマンモスを一撃で倒したドラえもんを特別な存在と認識します。
まぁ姿形は人間と離れてますし、青いですし。
なんとドラえもんを神様として崇め始めたのです。
タイトル的にはそこは王様だろと思うのですが・・・のび太用の席という事で。
結局、石器時代で人気を得たのはのび太ではなくてドラえもんだったのです。
まぁ概ね予想通りかもしれませんね。
のび太さんが人気出ちゃったら、
きっと2009年に地球は存在してなかったかもしれませんしね!
(妙な結論)
オシマイに一つだけ。
この話で度々出てきた原始っ子ですが、
毎度毎度他の時代にタイムスリップした時に登場する子ども達は、
モデルが大体固定されています。
のび太・しずちゃん・ジャイアン・スネ夫
この4人に似た子達がセットで登場する事がほとんどなのです。
このお話でももちろんそうです。誰がどう見てもモデルが分かります。
特に今回は原始時代という事で、服装も男子なら腰巻みたいなやつ。
女子なら風呂上りにバスタオル巻いてるようなやつです。
しかし、のび太モデルの子だけは何故か全裸でした。
ケツ丸出しだし、どんな場面であろうと着衣してる描写が何一つ無かったのです。
これはのび太の良い意味でのアホさを表現してるのかもしれませんね。
まぁこの話は結論から言えばドラえもんの配慮不足。
のび太には無理だと命がけで止めてやれよと(・∀・;)