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かちかち山

 

 

 

 

 

 

さて、珍しい事に第7回と第8回は一挙に更新です。

前回のうさぎとかめは参考図書を用いずに自分の聞かされた範囲でお送りしましたが、

結果的に一般の人と違う聞かされ方をされていたようで、

今回はやはり参考文献を元にやっていこうかと思います。

 

 

 

そんなハルジオンによる破壊された話。

今回はなかなか残酷な表現が色鮮やかに取り入れられているお話をしましょう。

その名も『かちかち山』です。

 

 

多くの人が知ってるかちかち山と言えば、

兎による狸狩りだと思いますが、

まさしくそのままです。

 

 

しかし物語上、兎が狸退治をするのは、

嫌がらせとかではなくて

老夫婦の仇を討つためだったのです。

それがもう残酷ったらありゃしません。

まぁそれはこれから見ていく事にしましょう。

 

 

 

 

 

 

「昔、あるところに老夫婦が畑を耕しながら生活していた。」

 

 

まずは昔話恒例の始まりからです。

農家の暮らしをしている老夫婦がいましたって事なのです。

さぁここから悲劇が待っています。

 

 

 

 

 

「畑には毎日、性悪な狸がやってきて不作を望む歌を歌う上に作物を食い荒らしていた。」

 

 

後々退治される狸の悪事というのは貧しい生活を送る農民にとっては致命的な事なのです。

現実世界においては刑事裁判沙汰になりそうな事なのです。

さぁ、そんな狸の悪事に困った困った。こりゃ何とかしないと老夫婦の生活はままなりません。

 

 

 

 

 

「老人は罠を仕掛けて狸を捕らえると、婆さんに狸汁にするよう命じて畑仕事に出かけた。」

 

 

早速悪の元凶が絶体絶命です。

狸汁というのは過去の物語において頻繁でもないですが使われる言葉です。

おそらく丸ごと入ってるんでしょうね。

リンゴジュースで言えば果汁100%と言ったところでしょうか。

さぁ危機迫る狸は助命を請います。もう悪さはしねぇよ!

しかし狸は狸。悪事を働き続けたその心が本心のはずがありません。

 

 

 

 

「自由になった狸はそのまま婆さんを撲殺し、婆さんの肉を鍋にぶち込んだ。」

 

 

うわぁ・・・。

この高性能な狸は創作の世界ならではですね。

助けてもらった恩というものを仇で返すというのはいつの世にもあるわけですが、

仇の返し方がレベル高すぎです。

まず狸が婆さんを撲殺するという事柄そのものがギャグにしか思えません。

つまりこの狸は軽々と二足歩行が出来て尚且つ金棒を持つほどの筋力を持っており、

さらには鍋を作るレシピすらも頭に入ってるという事になります。

 

現実に居たら間違いなく駆除される対象です。

ここは何か解釈しないとマズイ事になります。だって狸が高性能ってのは現実味が無いからです。

で、考えに考えた結果、

この狸は動物というよりは人間に近い生命体だったのではないでしょうか。

 

例えば不作を願って歌を歌うと言う事象はまず狸では叶いません。

「グ〜ギギィ〜フビャ〜ッハァ〜♪」

と歌うのであれば狸だと思っても良いですが。

(※上記の歌はハルジオンさんの狸のイメージによるものです。)

 

そして婆さんを撲殺する武器を用いた残虐性。

狸が本気を出したら噛み付くなどで人の命を奪う事もできるでしょう。

ここでは間違いなく撲殺と記されています。

 

 

 

・・・待てよ?

ここには何かを用いて殴ったという描写は一切書かれていません。

つまり武器は用いなかった可能性がある。

 

素手か・・・orz

ますますこの狸が人類ではないかと疑問を持たざるを得ません。

 

そして婆さんの肉を刻んで鍋にぶち込んで婆汁を作った。

なるほど。バラバラ殺人の先駆けですね。何してやがる>狸。

さぁこんな事をされたら爺さんのほうはたまったもんじゃありません。

 

 

 

「狸は婆さんに化けて爺さんに婆汁を食べさせ、その光景を嘲笑しながら見ると山へ帰った。」

 

 

僕は先ほどの解釈で狸を人間だと確定させたので、

婆さんに化けた=化粧をして変装したと変換する事ができますね?

 

できますね?(同意を求める目で)

 

まさか爺さんも鍋の中に自分のワイフが居るなんて思ってもいなかったでしょう。

目の前に居る婆さんが実は狸の皮を着た人間(上記で人間だと解釈したため)だと知ったら卒倒しますよ。

 

 

 

 

 

「そこに老夫婦と仲の良かったウサギがやってきて老人から事の顛末を聞くとタヌキ成敗に出かける。」

 

 

 

ウサギさんの登場です。仲が良かったという事は親交をもったという事でしょう。

この際、ウサギと人間の仲の良さは省略します。

同じ哺乳類ですもんね!(投げやり)

 

 

 

 

「ウサギは親しげにタヌキに近づき、金儲けを口実に柴刈りに誘う。
その帰り道、ウサギはタヌキの後ろを歩き、タヌキの背負った薪に火打ち石で火を付ける。」

 

 

 

柴刈りで刈った薪を売って大儲け、って事ですかね。

地味過ぎる商売にハルジオンさんは早くも涙目なのですがそれは良いとして、

後ろから薪に火をつけるという闇討ち行為。

日本武士が見たら泣きますよ。しかし火打石を扱えるウサギって一体…。

破壊された話名物『実は人間だった』という結論しか見出せません。

 

 

 

 

 

「火打ち石の『かちかち』という音を不思議に思ったタヌキが、
このことをウサギに聞くと、ウサギは『ここはかちかち山だから、かちかち鳥が鳴いている』と答えた。」

 

 

 

闇討ち行為に火打石を用いているのでカチカチ音が鳴るのは致し方ありません。

当然、そんな音が鳴っている事をタヌキが不思議がるのも無理ないでしょう。

 

しかしアレですね。ウサギのセリフに注目してほしいです。

カチカチ鳴く鳥がいるという事は大目に見るとしましょう。

タヌキの真後ろでず〜っとカチカチ音がするんですよ?

つまりウサギの言うようにそういう鳥が存在しているとしたら、

鳥がタヌキをストーキングしてることになります。

 

なるほど。現代でも多発している犯罪というものは昔から存在してたのですね・・・。

そしてウサギが火打石で火をつける事に、案外苦労しているのも見逃せません。

 

 

 

 

「結果、タヌキは背中に大火傷を負うこととなったがウサギを疑うことは無かった。」

 

 

火傷の原因は、薪の発火によるものですが、

これをタヌキが自然発火と断定してしまったという流れがもうアレです。

タヌキも御人好しというか天然というか頭が悪いというか。

 

まぁでもウサギが疑われてしまったらこれから敵討ちの本番を迎えることが出来ませんからね。

僕の結論としては自然発火が原因だとタヌキが解釈したとします。誰がなんと言おうと。

 

 

 

流石にタヌキも

『カチカチ鳴く鳥の仕業』だとは思わないでしょう。

もしそう思ったとしたらタヌキが色々と心配です。

 

 

 

 

「後日、何食わぬ顔でウサギはタヌキの見舞いにやってくると、
良く効く薬だと称してカラシ(もしくはタデの汁)をタヌキに渡した。」

 

 

 

ウサギさんの冷酷さはこの描写から始まります。

まぁタヌキは親しかった婆さんの仇ですから冷徹な姿勢で復讐するべきではありますけど、

兎年のハルジオンさんとしては心のどこかにシコリが残ります。

 

何食わぬ顔という罪悪感の欠片もない態度がますます冷酷さを前面に押し出しています。

そんな表情のウサギは見たくありません。

 

で、引っ掛かる書かれ方をしている箇所がありました。

それは、「タヌキの見舞い」という部分です。

前文に大火傷と書かれていましたからまぁかなり痛い思いをされたんでしょう。

どう応急処置を施したかが気になります。

 

だって背中ですよ?おそらく背中のほとんどが火傷です。

つまり一歩間違えばこの火傷でショック死する可能性だってあったはずです。

 

氷で冷却するだけではアレなので、

ココはタヌキが独自に見つけてきた薬草を

調合して塗りたくった事にしましょう。

 

んで、ウサギさんがもっと効き目がある薬と偽ってからしを持ってきたという事になります。

そりゃ物は試しとタヌキも使用する気になるわけです。

気休め程度の応急処置では痛みが続くわけですから。何か・・・何かないか!となるわけです。

まぁ結果的にショック死の手前にいっちゃったわけですが。

 

 

 

 

「これを塗ったタヌキは更なる痛みに散々苦しむこととなったが、やはりウサギを疑うことは無かった。」

 

 

 

そりゃヒリヒリしてる(そういうレベルじゃないかもしれませんが)箇所に

さらにヒリヒリする物を塗ればそうなりますよね。

焼けるように痛いはずです。大火傷して焼けてるのに・・・。

 

ちなみにタヌキが悶えている現場にウサギさんは居るのかどうかが書かれていません。

もしも居るのであれば、一体どんな表情をしてどんな気持ちになってるのでしょうか。

 

冷酷な復讐をやってのける彼の事ですから、きっとほくそ笑んでいるに違いありません。

気持ちはというと察しはつきますが、「ざまーみろwww」でしょう。

兎年やめてぇな〜と思えるよ。

 

 

 

 

「タヌキの火傷が治ると、最後にウサギはタヌキの食い意地を利用して漁に誘い出した。」

 

 

 

火傷が治るまでにどの程度の月日が流れたのでしょうか。

大火傷っすよ?しかもウサギさんのからしで悪化してたんですよ?

入念に時間をかけた復讐劇です。

 

一応、火傷の状況と追い討ちを吟味した結果、

2年後と仮定しましょう。

良いんです。タヌキの治癒能力がどの程度か分かんないんですから!

 

さぁ、いよいよクライマックスに近づいてきました。

ココでは漁の誘いをしてタヌキもこれを承諾します。

タヌキもウサギさんを微塵も疑わないというアホっぷりを展開してくれたので、

すんなり物語が進みます。僕が話を破壊するどころか、

デフォルトで破壊されてる気もしますよね。

 

 

 

 

「2匹が湖に来ると木の船と一回り大きな泥の船があり、ウサギは『たくさん魚が乗せられる』と嘯いて、
タヌキに泥の船を選ばさせ、自身は木の船に乗った。」

 

 

いや〜もう・・・ほら。見た目で判断できるだろ!

タヌキは婆汁を作るレシピをマスターしてるくせに、

泥が水によって溶けて崩れるという理科の勉強が出来ないという結論です。

 

ぶっちゃけ、ウサギさんのたぶらかしの仕業ではなくて

タヌキの判断力の欠如が絶対的な原因ですよ。

まぁタヌキには分からない世界なのかも知れませんけど。

 

ただ、前文に食い意地を張るタヌキという描写があったので、

食べ物の魅力に負けてしまったとも考えられます。

時の旅人というゲームに近いですね。

 

 

 

 

「沖へ出てしばらく経つと泥の船は溶けて沈んでしまい、タヌキは溺れてウサギに助けを求めた。」

 

 

中学校の理科でもやるでしょう。泥水はいつか沈殿するという内容を。

これはまさしく水の影響で泥が削り取られて結果的に船が瓦解してしまった事を指します。

 

当然、船頭のタヌキも一緒に水没するわけで・・・。

結果は一目瞭然ですよね。だ〜か〜ら〜、最初の見た目で決めとけって言ったのに。

 

タヌキ絶体絶命!(事実上2度目)

当然、今まで疑わないほど信頼を寄せていたウサギさんに救助を求めます。

 

今までの昔話。むしろ皆さんが本で読んだ昔話では、助けて改心してめでたしめでたしですよね!

流石に今まで冷徹な姿勢を貫いてきたウサギさんも助けるはずです。

しかし。

 

 

 

 

「しかし、ウサギは逆に艪でタヌキを沈めて溺死させ老婆の仇を討った。」

 

 

 

まぁ、今までの流れならば概ね予想通りですよね。

そもそも婆さんの命を奪ったタヌキを叩き潰すための復讐でしたから。

 

でもね。この文章を見てくださいよ。

必死に助けを請うタヌキを見捨てて岸に行くならばまぁ良しとしましょう。

 

しかしココではウサギさんが持っていた船のオールで

もがいているタヌキをバシッと叩いてるんです。

その光景を想像するや残酷にも程があります。

たぶん、タイタニックでもこんな光景は無かったでしょう。

 

叩かれたタヌキは気絶し、そのまま沈んで溺死した。

そして仇を討ったと。

 

 

 

 

 

 

 

はぁ〜・・・。

もうね。ウサギという生物がこんな残忍な書かれ方をするなんてショックですよ。

ハルジオンさんは小学生時代に飼育委員会に所属してた時期がありまして、

その時はウサギの世話をしてたんですよ。

休日も朝に来て掃除や餌の補充をしたり、時には餌の残りを貰いに行ったり、

献身的に世話をしてたんですよ。

 

さらに自分は兎年ですし自然と愛着も沸くところまでいったんですよ。

 

で、この物語を読んだ今、あの頃の僕を見失ってしまいました。

オールで叩く。火傷の箇所にからしを塗る。後ろから放火する。

あーーーーー!!!ウサギさーん!!!

 

 

 

 

いや、別にタヌキの肩を持つなんて事はしませんよ。

婆汁とか生々しい描写ですし、実際に僕がされたらタダじゃ済まさないと思います。

でもでもでもでも、かちかち山という話の本質が

こんなにも残酷な物というのは流石に信じたくないのです。

 

だから皆さんに覚えておいて欲しいのは、

残酷なのは童話だけではない。日本昔話も残酷なのです。

皆さんが読んだ本は子供が楽しめるように柔らかい表現になっています。

原文ではタヌキが溺死したり、婆さんが煮込まれたり、

ウサギさんがタヌキをオールで叩き沈めたり

とても小さいお子様に読み聞かせるような内容じゃないのです。

 

 

 

注意しましょう。

そして僕は明日から兎年ではなく寅年を名乗る事にします!

できないかな〜。

 

 

 

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