白雪姫(1)

 

 

 

 

 

 

ハイペース更新で早くも4回目に突入の「破壊された話」ですけど

前回の猿蟹合戦までは日本を舞台にした昔話を展開してきました。

 

しかし日本だけじゃ何かが物足りない。

世界には無数の名作が存在するわけですよ。

それを取り上げないわけにはいかないんじゃないか。という事で

今回はまたまた皆さんご存知の白雪姫を取り上げてみる事にしました。

 

さぁ。今回も解説交えて破壊しつくしていくよ!!!

 

 

 

 

ますはこんな感じです。

 

 

 

 

『白雪姫というとても美しい王女がいた。』

 

 

 

普通。

まぁでも短い文章で白雪姫が居たんだよというのは伝わります。

まったり行きましょう。

 

 

 

『彼女の継母である王妃は、自分が世界で一番美しいと信じており、
彼女の持つ魔法の鏡もそれに同意したため、満足な日々を送っていた。』

 

 

 

ここで後に物語の鍵を握るオバサンの登場です。

白雪姫を知ってる人にはご存知の通り、かなりの自信家です。

しかし、鏡の同意だけで満足する日々というのは非常に可哀想です。

 

 

 

『白雪姫が7歳になったある日、王妃が魔法の鏡に
「世界で一番美しい女性は?」と聞くと、白雪姫だという答えが返ってきた。』

 

 

 

7歳に敗北するオバサン。

可哀想を通り越して同情したくなります。白雪姫は小学校2年生くらいの子ですよ。

しかし、今までナンバー1(だと確信していた)だったオバサンにもプライドがあります。

傷つけられたままでいるわけにはいきません。するとこんな謀を企てます。

 

 

 

『王妃は怒りのあまり、猟師に白雪姫を森に連れて行き、
白雪姫を殺し肝臓をとってくるように命じる。』

 

 

 

猿蟹合戦に引き続いて贓物の登場です。

しかしいきなりこんなストレートな要求をするのも凄い。流石は王妃。

まぁかつて三国時代の郭皇后も似たような人物だったようですが。

しかしながら猟師にお願いするのはどうでしょうか。

この猟師が全く学の無い人物ならば、肝臓がどこにあるのか分からない可能性があります。

そして補足ですが、物語によっては肝臓ではなくて心臓を要求するのもあるそうです。

どっち道、嫌な表現ですが、心臓なら分かる可能性は高いですね。

 

 

 

『白雪姫を不憫に思った猟師は彼女を殺せず、代わりに森の中に置き去りにしイノシシの肝臓をかわりにする。』

 

 

 

猟師には情があるのですね。まぁ確かに美しい人を殺せる気概はなかなか持てません。

しかし命を助ける情はあっても、置き去りにする酷薄な一面はあるようで。

そして猟師はイノシシの肝臓を白雪姫の肝臓の代用として持ち帰るわけです。

 

 

 

『王妃はその肝臓を塩茹にして食べた。』

 

 

 

ゲゲッ!!!

つまり、王妃は白雪姫を食卓に料理として置くことを考えていたようです。

塩茹でにするところが、

「常に新鮮な物を食べて美貌を保つのよオホホホ。」

という結論でしょうか。

どうあれこのお城にはホームステイしたくないですね。

そしてこのオバサンが雑食家である事も同時に結論付けられます。

 

 

 

『白雪姫は、森の中で7人の小人たちと出会い暮らすようになる。』

 

 

 

前から思っていたんですけど解釈の方法が2つあります。

まず出会って白雪姫が一緒に住む事を決定したパターン。

もう1つは、小人が白雪姫を問答無用でさらったパターン。

後者の場合は、一斉摘発の危険性があるわけですが、流石に無理があるかもしれません。

ここは前者で平和的な解釈をしましょう。

 

 

 

『しかし、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのは?」と聞いたため、白雪姫がまだ生きている事が露見。』

 

 

 

まだやってるのかよ。

飽きない性格のようである意味尊敬しますが、鏡もうんざりする気がします。

それはそうと白雪姫が生きてることが判明するわけです。

人食いオババ(命名しました)もこれは黙ってるわけにはいきません。

 

 

 

『王妃は物売りに化け、小人の留守を狙って胸紐を白雪姫に売り、胸紐を締め上げ息を絶えさせる。』

 

 

 

今度は確実に仕留めようと自ら行動に移したようです。

しかし正当に考えれば、王妃がすることじゃないだろ!

そして売った物が胸紐。地味すぎて解釈する気もおきません。

そしてそれを使って白雪姫を締め上げて絞殺する・・・と。あぁ白雪姫〜。

 

 

 

『帰ってきた7人の小人が胸紐を切って白雪姫を助け出すと、再び魔法の鏡により生きている事が露見。』

 

 

 

息絶えてないじゃん!

紐を切って済んだという事は二つの事実を語っています。

・あの後すぐに小人が帰ってきた。

・白雪姫の生命力は想定外の高さ。

 

そして場面は人食いオババの部屋へ。

相変わらず鏡に尋ねるわけですね。鏡もそろそろ反抗しようよ。

 

 

 

『毒つきの櫛を作り、白雪姫の頭に櫛を突き刺して白雪姫は倒れた。しかしまた、7人の小人が櫛を抜き蘇生させた。』

 

 

 

もう何がなにやら。

変換したら「くし」である事は分かりました。しかしあまりにもツッコミ要素が多すぎます。

まず櫛を突き刺して殺すところ。毒が無くても高確率で死にます。

そもそも王妃の情け容赦のない描写が怖すぎて困りますね。

そして例によってまたも小人が小娘を助けるわけですけど、明らかにおかしい。

櫛を抜いて蘇生させたと。荒治療にも程がありますし、何より脳天貫通の状態で平然と出来るわけが無いです。

しかも毒が塗られているんですよ。万が一、抜いただけで平然とできたとしても

毒が回れば死は避けられないはずなんですよ。

 

 

 

これはもう強引でも様々な解釈を付けなければいけません。

まず脳天貫通の櫛。これは王妃が、刺したのが頭だと思い込んでいたとしましょう。

実際突き刺したのは頭ではなくて足の小指だったのです。

もはやオババの命中率と思考回路を疑わなければいけないはずですが

そういう人だという事にします。

そして小指を刺された白雪姫はショックと毒により死んでしまいます。

そして小人はすぐに帰ってきて櫛を引っこ抜いて、

小人族が伝統として守ってきた呪術によって白雪姫を蘇生させた。

 

 

 

はい、もうこれで決まり!!!

 

 

 

 

そして次回に続く・・・。

 

 

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